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サイクリング! ドラゴン! スノーボード! 「BitSummit 4th」で気になったVRタイトルをプレイしてみた
本物の自転車+VRで
心地よいサイクリング体験を生み出す「VR Cycling」
本物の自転車に乗ってサイクリング体験ができるのが「VR Cycling」だ。プレイヤーはHMDをかぶって本物の自転車(ロードバイク)にまたがり,ユニティちゃんの自転車と一緒にコースを走る。ペダルを漕ぐとスピードが上がり,ハンドルを傾けるとカーブする。
HMDをかぶってサドルにまたがることに最初こそ戸惑ったものの,操作自体は普通に自転車に乗るのと同じなので,少し走るとすぐに慣れた。最後の直線では加速する余裕もでき,本当にサイクリングしているような爽快さが感じられたのだ。ここがイベント会場であることを忘れてしまうほどリアルなサイクリング体験で,自転車を降りてしばらくは,ちょっと戸惑いがあったほどだった。
ユニークなのはロードバイク側に施された,いろいろな仕掛け。作者が自転車を趣味としているだけあり,自転車用機器が活用されているのが面白い。ロードバイクはトレーニング用の機器で固定されており,車体を傾けることができるほか,思い切りペダルを漕いでも大丈夫。
速度測定には「サイクルコンピュータ」という自転車用機器が使用されており,後輪に取り付けた磁石が本体に接近することで速度が分かる仕組み。当初はマウスなどを使用していたものの,結局は自転車用の機器を使うことになったのだという。
現時点では製品化の予定はないものの,作者である小畑篤史氏はスポンサーを募集中とのことだった。
気分はまさに「パンツァードラグーン」の主人公
ドラゴンに乗り空中戦を楽しむ「ガンナーオブドラグーン」
次に紹介したいのが,空を飛ぶドラゴンにまたがり,飛来する敵を銃で撃つという「ガンナーオブドラグーン」。HMDをかぶって乗馬マシンにまたがり,片手にコントローラを持ってプレイする。ドラゴンは自動で飛行し,これに合わせて乗馬マシンが揺れるので臨場感満点だ。
気分はまさに「パンツァードラグーン」の主人公といった感じで,周囲を見回すことができるのはVRならでは。幻想的な景色を堪能できるのが楽しく,首を巡らせて索敵するスリルもあった。これからの発展が楽しみなタイトルといえるだろう。
リアルさとゲーム的アレンジが同居した
VRスノーボード「Powder」
先の2タイトルとは違い,HMDとワイヤレスコントローラ以外に特別な機器は使用しないが,高速で滑り降りるスピード感と,本当にゲレンデにいるような没入感が素晴らしい。
本物のスノーボードのように足を動かすことで曲がれるほか,ワイヤレスコントローラを持った手を引き上げることでジャンプが可能。木々をかわし,ゲレンデ内のコブを使って高く飛んだときの気分は爽快のひと言。また,トリガーを引くと時間の流れを遅くすることができ,ジャンプ中に使えば浮遊感を存分に楽しむことができた。
スノーボード独特のスピード感と,時間を遅くするというゲームならではのアレンジがうまくマッチングしているという印象で,いろいろなコースで滑ってみたいと感じられた。
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