ニュース
Google純正の無線LANルーター「Google Wifi」が国内発売決定。複数台での運用や子供のネット利用を制限する機能がポイントに
直販価格は1万6200円(税込),Google Wifiを3台セットにしたセットモデルは4万2120円(税込)となっている。
筐体は,直径106.12mm,高さ68.75mmという円筒形で,写真のとおりIT機器っぽくない見た目をしている。無線LANルーターに欠かせないアンテナは,筐体内部に設置されているそうだ。
また,AndroidまたはiOSアプリからGoogle Wifiの動作状況確認と設定が可能で,既存の無線LANルーターよりも簡単で使いやすいともアピールしている。余談気味だが,King氏にPCからGoogle Wifiを設定する手段があるのかと質問したところ,「(AndroidかiOS用の)アプリからしか設定できない」ということだった。これはGoogle Wifiが登場した当時からの仕様で,現在も変わっていないようだ。
もう1つ,Google WifiのポイントとしてKing氏がアピールしていたのが,「Family Wi-Fi」という機能である。これはいわゆるペアレンタルコントロール(保護者による管理)機能で,子供が使うスマートフォンやタブレット,PCに対して,インターネット接続を利用可能な時間や曜日を設定できるというものだ。
たとえば,月曜日から金曜日までの17〜19時は宿題をする時間,曜日を問わず22時から7時までは就寝時間といった具合に,指定した時間帯に指定した端末ではインターネット接続できないように設定できるという。接続できない時間帯に指定した端末でWebサイトを閲覧したり,インターネット接続が必要なアプリを使おうとしたりすると,単純に通信が行われないとのことで,端末側に何か警告が出たりすることはないそうだ。
スマートフォンアプリによる簡単な設定と運用が特徴の製品なので,それ以外の機能面で,競合他社の無線LANルーターをしのぐ要素は正直見当たらない。とくにゲーマー向けの機能があるわけでもなければ,取り立てて価格が安いというわけでもないので,すでにIEEE 802.11ac対応の無線LANルーターを問題なく運用できているというユーザーが,積極的に選択すべき製品ではないだろう。
ただ,一軒家や鉄筋コンクリート造りの集合住宅で,無線LANの電波が入りにくい部屋があるという場合に,比較的簡単に複数台のアクセスポイントを設置して,無線LAN環境を構築,運用できるという点に魅力を感じる人なら,選択肢の1つとなりそうだ。
Google Wifiの製品情報ページ
- この記事のURL:
キーワード