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[TGS 2016]「EVO Japan」が目指すものは「コミュニティをひとつに」。開催時期や理念の発表,トークが行われたプレスカンファレンスレポート
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印刷2016/09/17 12:58

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[TGS 2016]「EVO Japan」が目指すものは「コミュニティをひとつに」。開催時期や理念の発表,トークが行われたプレスカンファレンスレポート

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 東京ゲームショウ2016の初日である2016年9月15日,ハーツユナイテッドグループと松竹ブロードキャスティング,そして4Gamerの運営企業であるAetasは,幕張メッセに隣接している国際会議場にて,「EVO Japan 実行委員会設立にともなうプレス説明会」を開催した。
 EVO Japanの概要に関する主だった発表は,すでにお伝えしているとおりだが,あらためて順を追ってレポートする。

関連記事:[TGS 2016]【速報】「EVO Japan」開催は2018年1月。GODSGARDEN×TOPANGAほか,国内コミュニティとの連係を重視


 冒頭に登壇したのは,本家「Evolution Championship Series」(通称,EVO)を主催するTriple PerfectのJoey “Mr. Wizard” Cuellar氏とMark “MarkMan” Julio氏だ。両氏は,日本でEVOを開催できることを歓迎し,EVO Japanを通じて「ゲーマーのエナジー」を広げたいとコメントした。

Joey “Mr. Wizard” Cuellar氏(右)とMark “MarkMan” Julio氏(左)。Cuellar氏は,「EVOは格闘ゲームのお祭り。皆さんに楽しく参加してほしい」と呼びかけた
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岡田和久
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 続いて,「EVO Japan 実行委員会」に名を連ねる,Aetas代表取締役社長 兼 4Gamer編集部 編集長の岡田和久が登壇した。
 まず,「メディアとして長年,追いかけてきたEVOに関われること,このチャンスが与えられたことに感謝しています」と述べたうえで,20年にわたってアメリカで開催されているEVOの歴史について説明を行った。

 ご存じの人も多いと思うが,EVOは20年にわたってアメリカで開催されている格闘ゲームの祭典だ。プロゲーマーからごく普通のゲーマーまで,フラットな立場で参加でき,2016年7月に行われた直近の大会「EVO2016」には,世界82か国から1万5000人を超える参加者がラスベガスに集結した。

 まさに世界から支持されているゲーム大会に成長したEVOを,4Gamerはメディアとして追いかけてきた。それだけでなく,これからは格闘ゲーム発祥の地,日本に招致するというプロジェクトについて,「格闘ゲームシーンに限らず,ゲーム業界全体に対して,盛り上がりの一助になれれば」と語ると,説明会の出席者に協力を呼びかけてスピーチを締めくくった。

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ハーツユナイテッドグループ 取締役COOの松本壮志氏。今回のEVO Japan招致について,「日本のゲームを愛する,すべての方の総意がここに実現できた」と挨拶した
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松竹ブロードキャスティング 代表取締役社長の井田 寛氏。松竹グループにおいて衛星放送事業を展開している同社に課せられている「ミッション」として,「EVOを1人でも多くの人に知っていただき,見ていただき,楽しんでいただく。そのために,弊社のあらゆるメディアを駆使して広く発信していきたい」と述べた

岡崎哲也氏
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 ゲストとして登壇した松竹 常務取締役の岡崎哲也氏は,EVO2016を配信で観戦した感想を熱く語ると,松竹ブロードキャスティングが持つリソースにより,映像配信やライブビューング,あるいは劇場で対戦するといった構想を披露した。

 続いて,ハーツユナイテッドグループ 経営戦略統括本部 シニアマネージャーの小宮鉄平氏より,EVO Japan実行委員会の活動計画が説明された。その主な内容は速報記事で伝えているとおりだが,あらためて説明しておくと,まず開催時期は「2018年1月頃」を予定。さらなる詳細は,2017年夏に開催予定のEVO2017における採用タイトル発表に合わせて,2017年1月頃に発表する予定となっている。

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小宮鉄平氏。EVO Japanの開催意義を「日本凱旋 日本で迎え撃つ」とし,「アメリカで生まれたEVOが格闘ゲーム発祥の地,日本に帰ってくる。そして,日本のゲームメーカーに目標を与えたい。日本のゲームシーンをさらに盛り上げていきたい」と意欲を示した
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 種目として採用されるタイトルは明かされなかったが,その選考基準は「EVO採用タイトルをベースに日本プレイヤーが求めるタイトルを選考」「狭義の格闘ゲームのみならず対戦ゲーム全般を考慮に入れ検討」という方針となる。
 なお,2017年内を目処に小規模な「プレ大会」の開催を検討していることも明らかにされた。

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「EVO Japan」が目指すもの,「コミュニティをひとつに」


金子紀幸(ハメコ。)氏
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 EVO Japan 運営委員長に就任した金子紀幸ハメコ。)氏からは,大会コンセプトの説明が行われた。
 まず金子氏は,EVO Japanが重視していることとして「EVOの理念を継承すること」を挙げ,本家EVOの魅力とされているものを,日本においても「実現する」と力強く宣言した。
 実際に現地でのEVO取材を通じて,金子氏はEVOが「コミュニティのための大会である」と痛感したという。そこから導き出されたのが,「コミュニティをひとつに」というスローガンである。

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 その目標実現への先駆けとして,壇上に現れたのが,日本の代表する2大コミュニティであるTOPANGA 代表取締役の豊田風佑氏と,GODSGARDEN代表の稲葉央明氏だ。EVO Japan 運営委員として名を連ねている両氏は,EVO Japanの成功に向けて尽力するとコメントしている。
 さらに,金子氏は日本のさまざまなコミュニティに協力を仰いでいることを明かした。「仲間外れは一切作るつもりはない」と述べ,今後も引き続きコミュニティ対して協力を呼びかけていくという。

TOPANGA 代表取締役の豊田風佑氏(中央)と,GODSGARDEN代表の稲葉央明氏(左)
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 より具体的なディテールとして,金子氏は,本家EVOと同じくサイドイベントの充実を図るという意向を説明した。初心者講習会やサイドトーナメント,トークイベント,コスプレイベントなどを,広く展開していくとのことだ。

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世界のトッププロが語るEVO Japanへの期待


 続いて,RedBull所属/Twitch グローバルアンバサダーの梅原大吾氏と,Evil Geniuses所属のゲーマーであるJustin Wong(ジャスティン・ウォン)氏が壇上に招かれた。両氏は,先日「最も視聴されたビデオゲームの試合」としてギネス登録が発表されたニュースも記憶に新しい,言わずと知れた世界のトッププロゲーマーである。

Justin Wong氏(左)と梅原大吾氏(右)
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 長年,EVOに参加している両氏だが,その魅力について問われると,梅原氏は「初めて参加したとき(2003年)から今に至るまで,つねに世界最大規模。ほかの大会には出ないゲーマーも,EVOには出るという大会」と答えた。かたや,Wong氏は「世界中の人々が集結し,ゲームをプレイできるところ」とコメントしている。

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 そして,EVO Japanへの期待として,梅原氏は「コミュニティにとっての大会であると同時に,“チャンスの場”であること」と述べた。大会で活躍することで,プロになったり,一気に注目されたりといった,プレイヤーのゲーム人生が変わる存在であってほしいとのことだ。
 続けて,Wong氏も「ラスベガスに来られない日本のプレイヤーと対戦できることを楽しみにしている」と期待を寄せた。

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EVO Japan公式サイト


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