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「GameStart Asia」を東南アジアで最大のゲームショウに。主催者が語るイベントの展望とは
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印刷2018/10/29 15:00

インタビュー

「GameStart Asia」を東南アジアで最大のゲームショウに。主催者が語るイベントの展望とは

 2018年10月13日と14日に「GameStart Asia 2018」というイベントがサンテック・シンガポール国際会議展示場(Suntec Singapore Convention & Exhibition Centre)で開催された。GameStart Asiaは,「こちら」の記事でもお伝えしているとおり,シンガポールのゲームイベントで,2017年は2万4000人の入場者数を記録している。入場者数を東京ゲームショウなどと比較してしまうと小規模と言わざるをえないが,シンガポールの人口が約564万人ということを考えると,なかなかの動員力だ。またGameStart Asiaは2014年から行われており,その年の入場者数は約1万2000人。4年で入場者数が倍になるなど,着実に成長しているイベントでもある。

 そんなGameStart Asiaを主催するマーケティング企業EliphantでDirectorを務めるElicia Lee氏に,合同インタビューをする機会を得たのでその内容をお伝えしよう。

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 2018年10月13日と14日に,シンガポールで開催されたゲームイベント「GameStart Asia」。昨年に続き,今年も本イベントを取材する機会を得たので,イベントの模様をお届けしたい。今回はシンガポールのパッション・アンバサダーでプロ格闘ゲーマーのXian選手へのインタビューも行ったので合わせて紹介しよう。

[2018/10/24 14:00]

会場を待つシンガポールのゲーマー
画像集 No.002のサムネイル画像 / 「GameStart Asia」を東南アジアで最大のゲームショウに。主催者が語るイベントの展望とは


――GameStart Asiaを始めたきっかけを教えてください。

Elicia Lee氏
画像集 No.001のサムネイル画像 / 「GameStart Asia」を東南アジアで最大のゲームショウに。主催者が語るイベントの展望とは
Elicia Lee氏(以下,Lee氏):
 私は以前Electronic Artsに務めていて,そのときにいろいろな国のゲームショウに参加して楽しんできました。シンガポールで暮らしている人たちにも私と同じような経験を味わってもらいたいと思い,イベントを企画しました。

――GameStart Asiaは今年で5回目の開催となりますが,最初のころと比べてイベント内容は変わってきましたか。

Lee氏:
 イベントを始めたばかりのころは,Sony Computer Entertainment(現Sony Interactive Entertainment)やBANDAI NAMCO Entertainmentといった大きなパブリッシャに協力してもらい,コンシューマ機向けの有名なタイトルを中心にラインナップしていました。ですがシンガポールのトレンドに合わせていき,今はコンシューマ機向けのゲームだけでなく,スマートフォン向けのゲームやアナログゲームなど,さまざまなものを取り扱っています。


――GameStart Asiaをどういうイベントにしていきたいですか。

Lee氏:
 今後はゲームを出展するだけでなく,シンガポール政府と協力してイベント自体を多様化していきたいですね。また,海外からシンガポールに進出しようとしているゲーム会社の窓口にもしたいという思いがあります。


――入場者数の目標を教えてください。

Lee氏:
 入場者数を増やしていきたいとは思っていますが,シンガポールの人口を考えると,難しいところもあるでしょう。ですので,シンガポールのゲーマーだけでなく,東南アジア全体のゲーマーにも来てもらえるようなイベントにしたいですね。また,GameStart Asiaをほかの国でも開催したいという願望もあります。

GameStart Asia内のeスポーツエリアは熱気にあふれていた
画像集 No.003のサムネイル画像 / 「GameStart Asia」を東南アジアで最大のゲームショウに。主催者が語るイベントの展望とは


――東南アジア全体から人を呼ぶにはなにが必要だと思いますか。

Lee氏:
 やはりイベントの内容を充実させることでしょう。それぞれの国にないゲームをシンガポールで展示できれば,周辺国からも来てもらえると思います。また,コンシューマゲーム以外の出展も増やしていけば,アナログゲームやデザインに興味がある人達も呼び込めるようになるでしょう。

――ほかの国でGameStart Asiaを開催したいとおっしゃっていましたが,その場合,他国のゲームショウとはライバル関係になると思います。そういったなかで,GameStart Asiaのウリになるものはなんでしょうか。

Lee氏:
 東京ゲームショウはさすがに規模が違いすぎてライバル視はしませんが,シンガポールの会社と連携し,東南アジアで一番大きなショウにしたいですね。

――東南アジアではほかにどのようなゲームイベントがあるのか教えてください。

画像集 No.005のサムネイル画像 / 「GameStart Asia」を東南アジアで最大のゲームショウに。主催者が語るイベントの展望とは
Lee氏:
 大きなものとしてはタイゲームショウとESGSというフィリピンで行われているゲームショウが挙げられます。タイゲームショウは,タイ人のみをターゲットとしていて,他国から人を呼び込もうという動きは見えません。
 一方のESGSはGameStart Asiaと似ていて,始まった年も同じです。ちなみに,主催者とは友人であり,友好的なライバルです。お互いのイベントをプロモーションしあっていますね。東南アジアのマーケットは成長が早いので,できるだけお互いに協力していこうとしています。

ミニチュアを使ったウォーゲーム「WARHAMMER」のジオラマセットも用意されていた
画像集 No.004のサムネイル画像 / 「GameStart Asia」を東南アジアで最大のゲームショウに。主催者が語るイベントの展望とは

――ESGS以外に連携しているイベントはありますか。

Lee氏:
 いまは台北ゲームショウと協力しています。シンガポールのインディーズゲームを台北ゲームショウに出展できるように話し合っている最中です。

――何年かやってきていて,イベントとしてここは成長しているなという部分があれば教えてください。

Lee氏:
 コンテンツが年々多様化し,増えてきているのが成長している部分だと思います。最初は大手のパートナーがいたからこそできたイベントですが,今は日本,韓国,アメリカなどの小規模の会社とも協力しており,そういった会社のコンテンツが増えているのが一番の成長だと思います。

――日本とシンガポールのeスポーツの文化で違いを感じますか。

Lee氏:
 シンガポールは「Dota」や「League of Legends」など,PCゲームのeスポーツが人気なので,コンシューマゲームが流行っている日本とはそこが大きく違いますね。

――シンガポールのeスポーツはこうなってほしいという思いはありますか。

Lee氏:
 シンガポールのeスポーツの環境はまだまだ未熟です。最近になって注目を集め始め,電話会社などが大会のスポンサーについてくれるようになってきましたが,まずは環境を作ることからやっていかなければならないでしょう。

――ありがとうございました。

カプコンやポノスなど,日本メーカーの出展も行われていた
画像集 No.007のサムネイル画像 / 「GameStart Asia」を東南アジアで最大のゲームショウに。主催者が語るイベントの展望とは 画像集 No.008のサムネイル画像 / 「GameStart Asia」を東南アジアで最大のゲームショウに。主催者が語るイベントの展望とは

「GameStart Asia」公式サイト

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