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ゲームクリエイターが手がけたカラオケ+リズムゲーム「ゲームカラオケ」をチェック。“カラオケまねきねこ 渋谷本店”内覧会レポート
同店は,コシダカグループが展開する“プライベートエンターテインメントルーム構想”のフラッグシップ店で,カラオケにとどまらない様々なジャンルのエンタメ提供設備を用意している。
カラオケと音ゲーを融合させた「ゲームカラオケ」が,10月30日オープンの“カラオケまねきねこ 渋谷本店”に導入へ
ドクエンは本日,カラオケをしながらリズムゲームを楽しめる体験型エンターテイメント「ゲームカラオケ」が,2020年10月30日12:00オープンの「カラオケまねきねこ 渋谷本店」に導入されることを発表した。カラオケと同時に楽曲に沿って音ゲーを楽しめるというコンテンツだ。
ライブビューイング配信にも対応したライブルームや,スタジオ機能を備えたルームなど,カラオケに付加価値を設けた5種類のルームがあるが,本稿では,過去に任天堂でゲーム開発を手がけていたクリエイターによる,カラオケとリズムアクションゲームを融合した「ゲームカラオケ」を中心に紹介していこう。
“カラオケまねきねこ 渋谷本店”の「ゲームカラオケ」ルーム |
ゲームカラオケのルームには,スタンドマイクとともに,打楽器型のコントローラが2つ用意され,歌っている人と一緒にリズムゲームを楽しめるという仕組みを導入している。
プレイは,歌う人を入れて最大3人まで参加が可能。モードは2種類で,任意の1曲を楽しむ“お試しモード”と,10曲のセットリストを作って歌う“ライブモード”から選択する形になっている。また,部屋の壁4面にプロジェクターによって映し出されるライブ会場の映像も4種類から選べる。
映像は壁の2面を使って映し出される。ゲームが始まるとライブ会場にいる気分になる |
3人で参加する場合は,1人がマイクの前に立ってボーカルとなり,もう1人は3つボタンのコントローラ“サブロー”を,残る1人は1つボタンのコントローラ“イチロー”を持ってプレイする。
曲が始まると,ライブ会場をイメージした映像をバックに譜面が表示され,各々が歌唱とボタン操作を譜面に合わせて正しく行うことでスコアが上昇。歌が終わると,3人のスコアが合算された総合得点が結果として表示される。
ゲームカラオケのコントローラ,イチロー(左上)とサブロー(右) |
マイクにもこだわり見える。ボーカルが手元で音量やキー,強調したい楽器の種類などを調整可能だ |
複数台設置されたスピーカーは,各楽器の音を別々に再生しているそうだ |
一般的なリズムアクションゲームと同様に,サブローとイチローはボタンを押すと特定の音が再生される。あまりリズムに合っていないとスコアが上がらないだけでなく,ボーカルが歌いにくくなったり,ほかのギャラリーが曲に乗りづらくなってしまうこともありそうだ。
またボーカルの歌唱も,譜面にある音程やリズムに合っているかを判定しているので,正しく歌えていなければスコアは上がらない。このあたりはかなりゲーム的だ。
リズムゲームの譜面を用意した専用の楽曲は,現在で900曲が用意されているという |
譜面は,上3段がサブロー用,4段目がイチロー用,下段がボーカル用となる。さらにスコアに影響しない手拍子の譜面も表示される |
パーカッションのように叩いて音を出すサブロー。ゲームとしては一番難しいポジションだ |
イチローは1ボタンのみ。タンバリンのような感覚で気軽に参加できる |
ライブモードの場合,9曲目の終了の時点で“ライブランク”が“SS”を超えていると,10曲目に選んだ曲がアンコールとして歌えるという演出が導入されているのも面白いところだ。
それぞれがミスをしてもゲームオーバーになることはなく,リズムゲームの難度は“簡単”と“難しい”から選べる。“リズムゲームなし”でもプレイできる仕様なので,メンバーのゲームの腕前やその場の盛り上がりなどにあわせて選んでみるといいだろう。
歌い終わるとスコアが表示される。ライブモードの場合は,この総合スコアによりライブランクが変化する |
ゲームカラオケの開発を手がけたドクエンの下村 勝氏と上之薗拓也氏は,かつて任天堂でゲームの企画開発に携わっていたクリエイターであり,社名が表す“独創的なエンターテインメント”を模索した中で,その最初のプロジェクトとなったのがこのコンテンツだったという。
ドクエンの下村 勝氏(左)と上之薗拓也氏(右) |
この企画を思いついたきっかけは,「自分が歌っている横でリズムゲームを遊んでもらったら,応援されているような気持ちになった」ことだそうで,元々バンドマンであった下村氏によると,バンド演奏とカラオケの満足度の差を埋めるため,歌と打楽器という普遍的なエンターテインメントを融合することを目指したとのこと。
また,それにより,斬新かつ息の長いエンターテインメントになるのではないかとも考え,このゲームシステムをデザインしたそうだ。
また,「上手く歌った,あるいは演奏したことでアンコールをもらえて嬉しいという体験を,あまり音楽に造詣が深くない人でも味わえます。プレイするときはぜひライブモードでセットリストを作って,アンコールをもらうまでの流れを味わってほしい」とも語っていた。
最後に,同店舗に導入されたそのほかのエンターテインメントルームを写真にて紹介していこう。
パーティールーム |
「パーティールーム」は,ステージのある定員約60名の大型ルーム。ミキサーと照明設備,GENELECのハイレゾスピーカーを完備している。ライブ会場としても使用でき,全国500の店舗へ配信することも可能だという。
ONEREC |
スタジオ型ルーム「ONEREC」。スタジオ用マイクと3台のカメラ,背景のスクリーンなどが設置されており,タブレット操作で歌う姿を撮影して,それをスマホにダウンロードできるというサービスを実施している。「FaceRig Studio」と「OBS Studio」を導入したPCで,VTuberの撮影も可能だ。
デジポケ |
キッズルームの「デジポケ」。子供達を遊ばせるためのキッズスペースとカラオケルームを融合したもので,カラオケ設備の奥に,壁面プロジェクションとセンサーによるデジタル遊具を設置したキッズスペースを設け,非接触の8種類のコンテンツを楽しめる。
GROOVING BOX |
歌声に合わせて映像による演出が変わる「GROOVING BOX」。ルームの壁のうち,3面に投影された映像がマイクの音声に反応して変化するので,視覚に対する演出を楽しめる。映像は10種類だが,演出が毎回変化するので総合的に90パターン以上になるという。
こちらはルームではなく,「ミラPon!」という端末によるサービス。iPhoneやiPadを接続することで,モニタやスピーカーからその映像や音声を流せる。カラオケだけでなく,ゲームやライブ配信などをカラオケルームのAV環境で楽しむといった用途でも使用できる |
“カラオケまねきねこ 渋谷本店”で楽しめる「ゲームカラオケ」だが,すでに営業している大阪の“カラオケまねきねこ なんばHIPS店”にも設置されている。
明日まで待てない! といった人や関西圏在住の人は,そちらに足を運んでみるのもいいだろう。
「ゲームカラオケ」公式サイト
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