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北米教育eスポーツ連盟 日本本部の「2021年度活動構想発表会」をレポート。eスポーツを通じた次世代人材育成を目的に
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印刷2021/03/22 13:10

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北米教育eスポーツ連盟 日本本部の「2021年度活動構想発表会」をレポート。eスポーツを通じた次世代人材育成を目的に

 北米教育eスポーツ連盟 日本本部(NASEF JAPAN)は2021年3月20日,同団体の「2021年度活動構想発表会」を,東京・板橋のCLARK NEXT TOKYO eスポーツアリーナおよびオンラインにて開催した。この発表会では,NASEF JAPAN 代表の松原昭博氏やeスポーツ戦略室の内藤裕志氏らが,同団体の設立経緯や2021年度の年間活動予定などを公開した。

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登壇したNASEF JAPANのスタッフ。左から内藤裕志氏松原昭博氏小澤智史氏
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 北米教育eスポーツ連盟(NASEF)はアメリカ・カリフォルニアにて発足し,北米を中心にeスポーツやゲーム,プログラミング教育を通じて高校生の育成につなげるという取り組みをしている団体で,NASEF JAPANはその日本本部となる。日本支部ではないのは,日本を中心に近隣アジア諸国にも目を配ってほしいというNASEFの意向とのことだ。

 NASEF JAPANの目的は,主に日本の高校生に対してeスポーツを学習や教育を促進するためのツールとして活用し,国際化やICT教育などを実現することで次世代の人材を育成するというもの。
 同団体の設立は2020年11月で,事務局は東京・千代田区に置いており,現在の加盟校は49校となっている。

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 NASEF JAPANでは,次世代を育成するという目的を実現するための手段としてeスポーツを活用する。すなわちeスポーツを目的化するのではなく,教育や育成の場を提供することを目指すのである。
 具体的には「eスポーツ競技」「プログラミング」「eスポーツ周辺活動」という3つの柱をもとに,次世代の人材育成を行っていく。
 eスポーツ競技では,主に「社会性」「英語」「チームワーク」を学ぶ場を設ける。またプログラミングでは「論理思考」や「IT技術」を学ぶ場を設ける。なおNASEFでは「Minecraft」のコンテストを行っているとのことで,NASEF JAPANでも同様の試みをする予定だ。そして「eスポーツ周辺活動」では,大会の運営や配信,試合の実況の実践を通じて「創造性」を鍛える,あるいは「才能の発掘」をしていくとのこと。

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 続いて,2021年度のNASEF JAPANの活動構想が公開された。まず最前線で生徒や保護者と向き合っている教育者に対して,eスポーツへの理解の促進やコンテンツの提供をしていく。また主役となる生徒に対しては,eスポーツへの興味・関心を育み,さらに一歩進んで自身のキャリアや社会との関わりについての理解を促進する。そして社会に対しては,セミナーやシンポジウムを開催し,eスポーツに関する情報を発信していくという。

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 教育者に向けては具体的に,オンライン/ウェビナーおよびオフラインでのセミナーを隔月にて実施。北米における教育eスポーツの事例研究やカリキュラム,国内における先行事例の紹介などを行う。
 また教育サミットやシンポジウムも,年2回程度開催する。主な内容は学術セミナーや高校生による活動発表,国際交流などを予定しているとのこと。

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 eスポーツに取り組む高校生に向けては,キャンププログラムを提供する。夏休みや冬休みなど長期休暇期間に,実際に生徒達を集め3泊4日などのキャンプを行い,eスポーツのトレーニングやチームビルディングについて学べる機会を提供するという。そのほか,コミュニケーションの取り方や栄養学,リアルスポーツの重要性も説いていく。

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 そうやって学んだことを実践的に活かせる大会も開催する。大会は2つあり,そのうち「NASEF JAPAN MAJOR」は地方ブロックで予選後,決勝トーナメントを実施するもので,年2回以上の開催を予定している。
 もう一方の「NASEF JAPAN EXTRA」は,カジュアルなトーナメントで2か月に1回以上の開催を予定。この3月には「Apex Legends」のトーナメントが開催された。

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 またNASEF JAPAN MAJORでは,5月中旬から6月にかけて高校生を対象にした「Fortnite」のオンライン大会を開催する予定だ。予選が6月中旬まで全国各地で行われ,決勝トーナメントは6月19日に行われる。エントリー方法などの詳細は4月中旬に発表されるとのこと。

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 加えてNASEF JAPAN加盟校に向けて,NASEFが提唱するeスポーツエコシステムを実現するプログラムも提供する。具体的には,チームプレイの司令塔となる人材や高度な配信技術を持つエンジニア,試合を盛りあげる実況・解説者などの育成をするとのこと。

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NASEF JAPANの2021年度活動案も公開された
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 最後にNASEF JAPANのメンバーシップが紹介された。「Teacher Membership」は高校教員に向けたもので,「eスポーツを教育に活用できるかも」と思っている教員のコミュニティを作り,情報の共有や学校同士のつながり作りを進めていく。
 また「Fellowship」は,すでにeスポーツに積極的に取り組んでいる教員を中心に人材を募っていく。
 「School Membership」は各学校に向けたもので,すでにeスポーツの部活やサークルが存在する学校向けと,まだない学校向けをそれぞれ用意。そして,その下位にあたる「Students Membership」で,生徒会員を紐付けていく。
 なお,メンバーシップの名称はすべて仮のものだ。いずれのメンバーシップも4月より募集開始予定となっており,詳細は改めてアナウンスされる。

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各メンバーシップで受けられる予定のサポートや恩恵も紹介に
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「北米教育eスポーツ連盟 日本本部」公式サイト

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