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「Minecraftカップ2021 全国大会」最終審査会・表彰式レポート。審査員の満場一致で大賞は“EREC -地球蘇生実験都市-”に決定
「Minecraftカップ」は,2019年に初めて開催され,今回で3度目となる催しだ。今回は3087人の子どもたちが参加,全481作品が寄せられている。最終審査会では,その中から審査を通過した20作品のプレゼンテーションが行われた。
今大会の制作テーマは「SDGs時代のみんなの家,未来のまち」。SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」のことである。
作品の審査にあたったのは,東京大学や慶應義塾大学の教授で元文部科学副大臣の鈴木 寛氏,「カズクラ」でおなじみ動画クリエイターのKazu氏,建築家の高崎正治氏,プロマインクラフターとして知られるタツナミシュウイチ氏,そして今大会のゴールドパートナーである,積水ハウス 代表取締役副会長執行役員の堀内容介氏といった,「Minecraft」や教育,建築,都市計画の第一線にいる人々だ。
そして,最終審査により見事大賞に選ばれたのは,山口県・熊谷武晴さんの作品「EREC -地球蘇生実験都市-」だ。
この都市の基本コンセプトは「地球を再生するためのヒントは地球外にもあるはず」というもの。宇宙開発で得られた知見を応用し,地球環境を再生するという,壮大な構想が光る作品となっている。
オゾンホールを「オゾン散布超高高度航空機」で解決する,住宅のエネルギーを「光合成エネルギー」で賄う,人類を弥生時代のような農耕社会に回帰させ,自然との共生を試みる「人類旧化施設」など,与えられたテーマに対して調査した情報を再現するだけでなく,熊谷さんなりの構想を用意した点も素晴らしいポイントだ。
熊谷さんの作品は,審査員たちが満場一致で大賞として選んだだけでなく,魅力的な建築物が登場する作品に贈られる「建築賞」とのダブル受賞となった。
また,もうひとつ「個人部門優秀賞」「三菱地所賞」のダブル受賞を果たした作品がある。大阪府・はやぶささんの作品「ふクリンシティ」だ。
この都市のネーミングは福祉とクリーンをかけたもので,欧米では知恵の象徴とされるフクロウをモチーフにしたイメージキャラ(本人いわくゆるキャラ)「ふクリン」も用意されていた。
都市機能を支えるエネルギー源は風力,太陽,潮力,水力,地熱,バイオマスの6種類。そして,はやぶささん自身がバリアフリーやサステナブルについて,施設や書籍で調べた情報を活かした「バリアフリーハウス」が居住施設として作られている。
上記2作品をはじめ,14部門の受賞作品が発表されているので,詳しくは以下のサイトをチェックしてほしい。
https://minecraftcup.com/2022/01/31/20220130/
本大会は,単に「Minecraft」の制作やプログラムの技術を競うだけでなく,テーマに沿ったプロジェクトの起案,実行のための段取りの整理,そしてチーム内のコミュニケーションを学べることにも意義がある。「Minecraft: Education Edition」で楽しく制作に取り組み,笑顔でプレゼンテーションに臨む子どもたちの姿を見ると,彼らはきっと多くのものを得たのだろうと感じさせられた。
「Minecraftカップ2021 全国大会」公式サイト
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