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NVIDIA,2023会計年度 第2四半期の決算速報を発表。ゲーム関連事業の不振により予測を下回る
NVIDIA Announces Preliminary Financial Results for Second Quarter Fiscal 2023
発表によれば,2023会計年度 第2四半期の暫定収益は67億ドル(約9047億円)で,前年同期比で3%増となったものの,前期比で19%減だった。これは,予想の81億ドル(約1兆937億円)を約17%下回る数字だ。
理由としてNVIDIAはゲーム関連事業の不振を挙げており,ゲーム事業の収益は20億4000万ドル(約2755億円)で,前期比で44%減,前年同期比で33%減だった。PCやグラフィックスカードに搭載されるGPUをゲーム事業の柱にするNVIDIAだが,ビジネスパートナーのゲーム関連製品の売上減少を反映した結果だという。
一方で,データセンター向けの販売は好調だった。収益は38億1000万ドル(約5144億円)で,前期比で1%増,前年同期比で61%増と躍進している。もっとも,半導体の供給不足の影響などで,数字は同社の予想を「やや下回った」とのこと。市場予想に対しても約6%下回っている。
北米メディアThe Wall Street Journalの日本語版は,過去数年にわたって輝かしい実績を残してきたNVIDIAにとって,今回の未達は「悪いニュース」であるとした。データセンター向け事業についても,現在はクラウドサービスの堅調な設備投資により比較的安定しているものの,景気後退があれば,それも衰えるおそれがあるとしている。
NVIDIAの創業者でCEOであるジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏は,7月以降も続くと思われるこの状況に対応するため,ビジネスパートナーと価格設定や在庫調整についての協議を行ったとし,そのうえで,NVIDIAがこれらの課題を乗り越え,AIの時代に向けてコンピューティングを再発明するという事業に引き続き注力すると述べている。詳しくは,NVIDIAの公式発表を参照してほしい。
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