イベント
VRイベント「バーチャルマーケット2022 Winter」,明日開幕。パリ,名古屋,札幌を再現した企業ブース会場を紹介
先日の発表会では,ソニーのモーションキャプチャデバイス“mocopi”との連携も明かされたが(関連記事),バーチャル空間内で個人が制作した3Dモデルの展示・販売が行われるほか,企業ブースも出展しており,その場で販売ページにアクセスすることが可能だ。
4Gamerではそんな「バーチャルマーケット2022 Winter」を先行体験する機会を得られたので,企業ブースが展示される「パラリアルパリ」「パラリアル名古屋」「パラリアル札幌」の3つのワールドの見どころを紹介しよう。なお,「VRChat」の詳細やバーチャルマーケットの参加方法は,過去のバーチャルマーケットの記事や公式サイトを参考にしてほしい。
※記事内で使用している画像は,開催前に撮影した開発中のものです。実際の会場とは異なる可能性があります。
「バーチャルマーケット2022 Winter」公式サイト
美と芸術を感じられる会場「パラリアルパリ」
まず最初に訪れたのは,フランス文化の中心地「パリ」を再現した「パラリアルパリ」だ。本エリアでは,今回初出展となる「マリークヮント コスメチックス」「ヤマハ」のブースなどが並んでいるほか,おなじみの「大丸松坂屋百貨店」ブースでは,初のアート作品展示が行われている。まさに“美と芸術の街”といった様相だ。
道中では,東京マルイのガスブローバックハンドガン「ハイキャパ5.1R シルバースライド」が当たるキャンペーンに参加できるアクティビティや,「NieR:Automata」のアバター,「GUILTY GEAR -STRIVE-」キャラクターのVRChat対応アバター向け衣装の展示なども見られる。
ゲーマーとしては,ゲーミングPC“LEGION”のタワーモデルをモチーフにした「Lenovo」ブースも見逃せない。ここでは,Lenovoがおすすめする6種類のゲーミングPCの3Dモデルが展示されており,実店舗さながらに製品の見た目を確かめることができる。バーチャルマーケット限定クーポンも発行されるとのことで,VR用のPC購入を検討しているという人は要チェックだ。
Lenovoブースの先には,音楽番組「ミュージックステーション」の舞台をイメージしたという「テレビ朝日」ブースがあり,本ブースからは,VRアイドルグループ「えのぐ」の特設ライブワールドへアクセスすることも可能だ。
遊べるブースが盛りだくさん。バラエティに富んだ「パラリアル名古屋」
続いて訪れたのは,日本の都市「名古屋」を再現した「パラリアル名古屋」だ。ここでは,消費者金融業界では初出展となる「アコム」や,すっかり常連となった「BEAMS」,ホラードラマ「ガンニバル」など,さまざまなジャンルのブースが出展されている。
入場してまず目に入るのは,消費者金融「アコム」のブースだ。安土桃山時代の建築物をイメージしたという本ブースに入ると,外観にはそぐわないATMが設置されており,お金……ではなく刀を借りることができる。この刀にはちょっとしたギミックが仕込まれており,部屋の中の藁束を斬るとちゃんと切断できたり,刀同士をぶつけると金属音が鳴ったりと,チャンバラごっこをして遊ぶことができる。借りた刀は,2分経つとちゃんと返すようにメッセージが表示されるなど,消費者金融らしい一面もあり,なんともユニークなブースだ。
会場の中央には,中部電力 MIRAI TOWER(旧名古屋テレビ塔)と,その前にある久屋大通公園を再現したエリアがある。そこで一際目を引くのは,動画配信サービス「ディズニープラス」にて配信予定のホラードラマ「ガンニバル」のブースだ。
ガンニバルは,同名の漫画を原作としたドラマで,都会から遠く離れた山間の村を舞台に,一人の老婆の奇妙な死をきっかけに始まる“ヴィレッジサイコスリラー”作品だ。そんなガンニバルのブースは,企業ブースでは初の“ホラーブース”になっており,ここからバスに乗り込むと,物語の舞台である“供花村”に移動することができる。
村ではいくつかの指令をこなさなければならないのだが,当然ながら一筋縄ではいかないようだ。ちょっとしたお化け屋敷気分を味わってみたい人は,立ち寄ってみてはいかがだろうか。
そして会場の一番奥で姿を見せるのが,JR東海の協力のもと,バーチャル空間に名古屋駅を再現した「バーチャル名古屋駅」だ。バーチャルマーケットはこれまでにも「秋葉原駅」「大阪駅」とJRの駅を再現してきており,そのクオリティには驚かされてきた。
残念ながら筆者は名古屋駅を訪れたことがなく,再現度に言及することができないのだが,一緒に会場を回っていた他メディアの方のテンションが大変上がっていたので,今回もよくできていることが伺える。
みんなの雪像がズラリ。冬らしさが全面に出た「パラリアル札幌」
最後は,北海道の札幌を再現した会場「パラリアル札幌」だ。前述の2会場と比べてやや小規模だが,その分景観の作りがとても良くできていた。入ってまず目に入るのは,マスコットキャラクター「Vketちゃん1号」の巨大雪像だ。また,会場全体には,一般から募集したさまざまな雪像風3Dモデルが展示されており,まさに「さっぽろ雪まつり」のような風景になっている。
ブースには,カー用品販売の「アルパイン」を始めとした企業や,焼津市や泉佐野市といった地方自治体に加えて,なんと省庁から環境省が出展している。環境省ブースは,「脱炭素社会を実現した近い未来の家」をモチーフにしており,ブース内では環境問題に関するさまざまなクイズを楽しめるそうだ。
今回のイベントには,ブース出展で約22社,広告なども合わせると全70社以上が参加しているとのこと。本稿で紹介した企業以外にも,さまざまな企業が出展しているので,実際に会場を訪れる際には,じっくりと見て回ってほしい。
また,バーチャルマーケットは企業ブースだけでなく,主にVRChatのプレイヤーなどが出展する一般サークルの会場も用意されている。そちらは,アバターやアバター向けの衣装,アクセサリーを中心としたものが多いので,これからVRChatをプレイしようか考えている人は,ぜひチェックしてみてほしい。
「バーチャルマーケット2022 Winter」は,2022年12月3日10時から12月18日までの開催だ。バーチャル空間でのイベントだが,VR機器がなくても通常のPCで参加できる。なお,会場となるVRChatのプレイにはSteamアカウント,もしくはVRChatアカウントが必要となるので,興味を持った人は公式サイトなどから参加方法を確かめておくといいだろう。
「バーチャルマーケット2022 Winter」公式サイト
- この記事のURL:
キーワード