今回KYROII搭載ビデオカードとして発売されるのは，ヘラクレスの「3D Prophet 4500」。"見えないところはレンダリングしない"がウリのKYROIIチップを使ったビデオカードだ。
　メモリは64MBのSDRAMで，メモリクロックは175MHz。速度的な性能としては，"MXより上，GTSより下"というあたりに落ち着くことになるだろう。ちなみにRIVA STATIONの「ここ」にいろいろと載っているので，興味のある人はぜひどうぞ。

　で，この4500だが，どうやら発売は当面の間ギルモからだけになりそうな気配。なんでも，10万個だかなんだかしか作れないチップのすべてを，買い取ってしまったとの話もある。アチラでの価格は149ドル程度らしいが，国内価格はオープンプライス。しかし実勢価格は「1万8800円ぐらいになるだろう」とのことなので，GeForce2MXに替わるビデオカードの選択肢としては，アリ？

　最後に，簡単にKYROIIの特徴を挙げておこう。

1　タイルアーキテクチャ機能
　マップテクスチャリングを行うときに，どの表面が構成されるのかの最適化を先に行ってから計算する。いわゆる"Hidden Surface Removal機能"（見えない部分はレンダリングしない）。
2　内部ブレンド機能
　32ビットタイルバッファでテクスチャをブレンドする機能。いままでの3Dとは違った美しい色彩を作り出すことができる。また，8層にもおよぶマルチテクスチャ機能，フルスピードFSAA，環境バンプマッピングなどへの対応は言わずもがな。