FFXIの新エリアや追加ジョブなどの情報が公開! - 11/22 00:00


 「ファイナルファンタジー XI」(以下,FFXI)は,ヴァナ・ディールと呼ばれる世界を舞台にしたMMORPGで,シナリオ進展型のクエストやサポートジョブ,近接戦闘の連携などの独特のシステムを満載している。いままでの有名どころのMMORPGと比較すると国産ということもあり,"初心者にやさしいシステム"が随所に見られ,初めてMMORPGに触れる人でも気軽に入り込めるのが魅力的だ。
 しかし,高レベルになるにつれて溜まり場や仲間を募集する拠点となる街が少ない,ハンティングポイントが少ないなどの問題が発生して,一つの場所に多くのプレイヤーが集まってしまっていたため,新しいエリアの要望の声が多数起こっていた。

 そのFFXIに,待望の新エリアの追加情報が公開された。とはいえ一つ注意してほしいのだが,今回もらえた資料は,以下に掲載した5枚の紙データだけだ。それ以外に詳しい情報は「まったく」といっていいほど存在しない。それゆえ以下の情報の大半(とりわけ新ジョブについて)は,当編集部の推測が中心になっている。公式に発表された情報は画面写真として掲載したものだけなので,そのあたりはお間違えなきように。

 さてこれら新エリアでは,食料の原産地としてだけしかゲーム内に登場しなかった地域やいままでに見たことないようなモンスターが登場する。今回明らかになったのは,"リキュア砂漠","ユタンガ大森林","カザム"の三つの地名。これらは地域を表していると思われるので,それぞれを繋ぐ周辺エリアを合わせると,数エリア程度の追加(カザムはユタンガ大森林の北方にあるらしい)になると予想される。
 この三つの地域で最も興味深いのは,うっそうと木々が茂って薄暗い雰囲気となるユタンガ大森林だ。いままでのエリアは基本的には周囲を見渡せるように見通しがよくなっていたが,ここでは視界が悪く,近づいてくるモンスターに気づかないこともあるだろう。この場合では,ある程度見渡せる場所を拠点としたハンティングが求められるため,より高度なプレイスキルが要求される。また,オーク,クゥダフ,ヤグードなどの獣人族が出現したり,植物系のモンスターが襲ってくるようになっていたりすると,非常に踏破が難しくなるだろう。

■リキュア砂漠
 かつてガルカ族の街があったが,現在は見る影もなく廃墟となっている地域。バルクルム砂漠と同じように一面砂に覆われているが,大きなオアシスがいくつかあるようで,バルクルムとは一味違ったイメージがある。
 街中も岩を削り取って作られたような感じで,昔のガルカ族の繁栄をうっすらと感じさせる程度だ。周囲のエリアのモンスターレベルによっては,仲間の募集などでプレイヤーが多数常駐するかもしれない。

■ユタンガ大森林
 ミンダルシア大陸の南方に位置する火山島"エルシモ"。島全体がうっそうとした密林に覆われており,移動困難になることが予想される。エルシモ島のあちらこちらには遺跡群があるらしく,エルディーム古墳のように複数入り口があるダンジョンが用意されるかもしれない。

■カザム
 エルシモ島の北方に位置する港町で,おそらくここが新エリアの拠点の一つとなる。400年前にミスラの支族が植民したということから住人の多くがミスラで,狩猟用のアイテム,魚釣りのアイテム(とギルド?)などのショップが用意されるかもしれない。
 また飛空挺乗り場があるので,ランク5以上のキャラクターならばスムースに移動できるようだ。

 さて,続いてもっとも気になる要素である「新ジョブ」に関してだ。こちらにいたっては,公式に公開された情報が「ほとんどゼロ」なので,以下はほぼ100%が当編集部の推測だ。いままでのFFシリーズでの扱いから予測したり,さまざまな噂から推測したり,情報の正確さとしてはかなり欠けているものになっているが,ご了承いただきたい。まぁ発売までのチャットネタの一つとして参考程度に留めておくといった感じで……。

 とはいえ数少ない画面写真から見るに,侍,召喚士の追加は確実のようだ。ほかにも,噂される竜騎士,忍者の2ジョブは,画面写真からでは"明らかにそうだ"というものは見つけられなかったが,おそらくは導入されることになるだろう。以下,勝手に(噂されていた)4ジョブが追加されるものとして話を進めよう。
 これらの新ジョブの追加によって,外観が大きく変わる装備品も多く用意される模様。武者タイプのごつごつした鎧に長剣,赤と白のすっきりとしたローブタイプの防具(召喚士用?)など,いままでよりもバリエーション豊かに装備品を選べるようになるのではないだろうか。
 なおこれらジョブについては,エキストラジョブと同じ30前後でのチェンジが可能だと思われる。この先拡張パックがいくつ出ることになるか分からないが,いきなり難度の底上げは図ってこないだろう。

■召喚士
 召喚士が呼べる召喚獣には,カーバンクルとイフリートらしきものが確認できる。このぶんなら,召喚獣の種類もそれなりに多くいそうである。召喚獣の扱いがどうなるかが気になるポイントになるのだが,"獣使い"との住み分けを考えると,MPを消費して召喚獣を呼ぶことになるのだろう。MPやHPなどを消費する,移動が遅くなるなどのデメリットがあってもいいので,ある程度長時間その場にとどまってくれる(キープされる)とかだったら,すごく楽しそうだ。
 また,召喚獣を使えるようになるには,FFシリーズお約束の"討伐する必要がある"というのも可能性として高い。現在の呪文のようにショップで買えるようになるとそれはそれで楽だが,ピュアなFFファン(?)としては残念に思ってしまうのでは? しかしこれ,当然召喚すれば周りからも見えるのだろう。フィールド一面召喚士だと凄そう。

■竜騎士
 竜騎士は,やはりジャンプの実装が気になる部分。ジャンプはジョブアビリティとしてはすでに用意されているので(未実装なので使えないとでる),ホントに3Dで飛ぶのかとか実装形態はさておき,まず搭載されることになるだろう。ほかにも,マジックポイントを吸収する竜剣が実装されると,戦闘がバリエーション豊かになるので面白いかも……?

■侍
 侍は,専用の武器や防具もシリーズ通して多く用意されていたので,外観が大きく変わる装備品が追加される可能性は大きい。現状では,防御のナイト,攻撃の暗黒騎士となっているので,侍がどのような形態の戦士となるかは,予想しづらい部分だ。
 強力なアビリティの一つだった"ぜになげ"については,FFXIが全体的にゴールドを稼ぎづらいことから想定して,まず実装はありえないだろう。しかし(アイテムを)"なげる"のならあってもいいかも?

■忍者
 素早さを重視したジョブの忍者は,2刀流と忍術のアビリティの実装の可能性が高い。現在は片手武器を2本同時に持つことはできないので,もし実装されれば,モンクと同レベルのTPの貯まる速度と,片手剣の攻撃力を同時に得られることになる。これだと,忍者だけ突出して強くなる可能性もあるだろう。もしかしたら,イメージとは違って最前衛のジョブになるのかも。忍術についても気になるが,ほか魔法系との差別化を考えるとあまり"魔法"っぽいものではないのではないかと思われる(アビリティ?)。

 今回の発表では発売形態や発売時期についてもまったく明らかになっていないが,タイトルに「ジラートの幻影」というサブタイトルがつけられていることから,追加パッケージとして登場すると思って問題ないだろう
 だとすると,(スクウェアの)年度内黒字転換や,来年2〜3月あたりに控えた「ファイナルファンタジー X-2」などとのタイミングを考えると,年度が替わった直後2003年4月あたりが発売の濃厚なラインではないだろうか。もしそれが合ってるとすると,情報出しが少し早すぎかも……?

 ともあれ。今後も情報が得られ次第,随時お伝えしていく予定なので,楽しみに待っていてほしい。

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