[E3 2004#056]発売が待たれるXboxの傑作シューティング続編「Halo 2」をチェック! - 2004/05/15 06:15

 とりあえずは"Xbox版のみ"であるため,forGamer的にはE3初日の掲載は見送ったMicrosoft Game Studiosのアクションシューティング「Halo:Combat Evolved」の続編「Halo 2」。本作はクローズドブースでのみの出展となっていたのだが,E3二日め,プレイアブルなデモ機をチェックできる枠を確保できたので早速参加してきた

 Haloは,2002年にXboxのキラータイトルとして投入されたSF FPSだ。当時はコンシューマ機のFPSなどうまくいくはずがないなどとさんざん言われていたものの,フタを開けてみればワールドワイドで400万本のセールスを記録し,2003年11月にマルチプレイをメインフィーチャーとして発売されたPC版も50万本を売り上げた。発売当初はサクサク進める軽快なシングルプレイが魅力のFPSとして好評を博したが,現在では「Halo:Combat Evolved World Wide Championship」という世界大会が実施されるほど,競技用のシューティングタイトルとして,高いスポーツ性を併せ持ったタイトルという認識が広まっている。

 この日ブースでは,Halo 2のキーフィーチャーの紹介と,参加者による5 on 5のCTFによる対戦付きのデモンストレーションが行われた。Haloのシリアスな雰囲気を漂わせる薄暗いブースが会場となっていて,来場者は完全入れ替え制。開発元Bungieの解説スタッフも"とにかく説明を聞いてプレイしなさい"といった具合に,情報を規制しつつ機械的な流れで,次々と押し寄せる来場者を捌いていた。

 まずは,スタッフのデモプレイを交えつつ公開されたキーフィーチャーを列挙しておこう。
 
・武器の両手装備(DUAL WIELDING)が可能に
 武器を両手に装備することで攻撃力を強化できる。一方にニードキラー,他方にプラズマガンという具合に異なる武器が装備可能で,パッドの左右のトリガーで右/左/両方という三種の攻撃方法が採れる。

・WARTHOG/GHOSTなど乗り物の状態が視覚的に確認できるように変更
 ビーグルがダメージを負った場合,その度合いに応じてビジュアルが変化するようになった。敵のビーグルを破壊する目安にもなるし,乗り捨てられたビーグルの耐久度を搭乗前にチェックできるなどの利点がある。

・ワンキーでビーグルの"強奪"が可能に
 走行(飛行)中のビーグルに接近してXキーを押すことで,乗車中のキャラクターを引き摺り降ろしてビーグルを乗っ取ることができる。ビーグルそのものにダメージを与えることなく強奪したい場合などに便利。



 このあと実際に,参加メディアによる5 on 5の対戦が行われ,前半に紹介されたフィーチャーをひと通り体験することができた。
 プレイフィールは前作とまったく変わらず,武器のアサルトライフルやスナイパーライフルなどの使用感も同じ。今回使用されたマップは建造物を中心としたマップで,前線が比較的閉じた場所に集中するため,ビーグルの扱いの変化による戦術の変化などはそれほど感じられらなかった。左トリガーで鋭く加速できるようになったGHOSTをぶん廻したい人も相当いただろうし,このあたりはマップ選択に不満が残る。

 一方,簡単に想像がつくとは思うが,やはりDUAL WIELDINGを駆使しての銃撃はすこぶる気持ちがいい。基本的にHaloのプレイヤーキャラクターはほかのFPSタイトルに比べて若干耐久度が高く,1対1で数十秒ライバルと対峙することが多くなる。こういった場合,左右の装備をどう選択するかは,プレイヤースキル以上に重要になるため,複雑な形状で,時にはコントロールパネルを操作して足場をコントロールする場合もある特殊なマップもキチンと把握する能力が問われるだろう。

 さてツラツラと書いてみたが,今回公開されたのはXbox版。発売日は2004年11月9日に決定しているが,PC版の発売は未定とのこと。Halo 2になりXbox Live!に正式対応したため,Xbox版でもそれなりに快適にマルチプレイが楽しめるとは思うが,やはり"高解像度"や"最新のDirect Xに対応"といったPCならではの美しいビジュアルは捨てがたい。現時点ではガチガチに報道規制されていてしばらく新しい情報は得られないと思うが,PC版の発売に期待しつつ,続報を待つことにしよう。(Gueed)

「Halo 2」の記事一覧は,「こちら」

※画面はすべてXbox版のものです


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