ラグスタ#4<イベント詳細後編>RAG-FES7,RWC,そしてフィナーレ - 2004/06/28 23:05


 6月27日に開催された「ラグナロクオンライン ドリームスタジアム 〜史上最大の祭典〜 in 東京ビッグサイト」(以下,ラグスタ)の詳細記事の続きをお届けしよう。
 なおこのNewsは先ほど掲載した<イベント詳細前編>の続きとなっているので,そちらを未読の人は,先に「ここ」をお読みあれ。




■RAG-FES7&ラグフェスステージ

 RAG-FESとは,同人系のイベントだ。いわゆる"コミケ"(コミックマーケット)の,ラグナロクオンライン限定版といえば分かりやすいだろうか。ラグナロクオンラインをテーマにした同人誌/同人グッズの即売会がメインだが,このイベントを彩るコスプレイヤー達の存在も忘れてはいけないだろう。
 とくに目を惹いたのは,いや,この手の場所に慣れない筆者が目のやり場に困る即売ゾーンで比較的落ち着いて見られたのは,(健全な)同人ソフト系。以前「こちら」で紹介した「ラグナロクバトルオンライン」(その後,同人ソフトとして販売されることになった模様)は今回出展してなかったようで残念だったが,ほかにも下に掲載した写真のようなアクションゲームが展示されていた。

(以下,6月29日20時頃に加筆)
 イベントステージでも,このRAG-FES7に関連した催し"ラグフェスステージ"が行われた。これは,会場に来たコスプレイヤー約60人をステージ上に集め,全員で記念撮影を行うというもの。ラグナロクオンラインという限られたテーマだというのに,可愛い系,綺麗系,着ぐるみ系,ゲテモノ系(?)など,実にバラエティ豊かな顔ぶれだった。
 またRAG-FES事務局が主催した「ラグフェスシャイニングステージ」についても触れておこう。これはRAG-FESで配布していたパンフレットに添付されていたアンケートに答えることで,抽選で特製エコバックかバナナ(!)がもらえるというもの。
 アンケートの内容は,「ラグフェスの会場内で一番輝いていたもの(照明を除く)」。結果は,以下の通り。

1位 オシリスのコスプレ……一般のコスプレイヤー。なんでも,たばこを吸えないうえトイレにも行けず,大変だったとか
2位 前川タン……RAG-FESを主催する前川氏の愛称。特設やぐらに登り,スモークまで焚いて行った"RAG-FESの開会宣言"が印象深かったようだ
3位 ドライアイスの人……前川氏による開会宣言時に,ドライアイスを使ってスモークを焚いていたスタッフ
4位 金会長……Gravity社の会長,金正律(キム・ジョンユル)氏。会場内を歩いて,来場者達と気軽にふれあう姿が好印象だった模様
5位 森下社長……ガンホー・オンライン・エンターテイメントの代表取締役社長,森下一善氏。「格好いい」「なかなかハンサム」と,(おそらく)女性票を集めたようだ

 ……と書いておいて,なぜラグフェスステージの写真がないかというと,実はこの時間,筆者は別の場所でインタビューを行っていたのだ。どちらを優先させようか悩んだ結果,インタビューを優先させて頂いた。おそらく,このラグフェスステージの写真が見たい人もいるだろうが,非常に申し訳ない。



■Ragnarok World Championship 2004

 Ragnarok World Championship 2004(以下,RWC)とは,世界最強のギルドを決めるという国際的なゲーム大会。すでにオンラインでの大会によって各ワールドごとの代表は決定しており,この日はラグスタ会場にワールド代表が集まって,7月に韓国で開催される世界チャンピオン決定戦に出場する日本代表を決めるべく戦った。

 RWCは,かなり波乱含みの展開となった。
 まず当初出場予定だった11ギルドのうち,2ギルドが出場を辞退。9ギルドでの戦いとなってしまった。さらに旧ワールドギルド(初期サーバーギルド)のIris,Chaos,Loki,Fenrirが,すべて1回戦か2回戦(準決勝)で敗退。その結果かどうかは分からないが,1回戦と準決勝では,確実に観客が減っていた。
 もっともこれに関しては,「自分のプレイしているワールドの代表が敗退したら,あまりほかは見ないのでしょう。大会を見るというよりは,同じワールドの強いギルドの"リアル"を見たいんじゃないでしょうか」(業界関係者)というのも理由だろう。マイグレーションで目に見える著しい結果が出ず,いまだにサーバー間でのプレイヤー数の差(同接ベースで倍以上違う)がかなりある状態が反映された結果だろうか。

 また別の関係者によると,ワールド代表に選ばれたギルドは,どちらかというと"超有名"ではないギルドが多かったという。まぁ"リアルでバレたくない"というギルドが多かったのも理由だろうが,彼は"サーバー移住のマイグレーションとRWC参加受け付けが同時に行われたため,移住を希望するギルドが参加できなかった"という点を指摘していた(実際彼のギルドも移住を希望したため出場できなかったとか)。
 この点に関して,ガンホーは若干のミスをしてしまったように思える。また1回戦最終試合の途中でネットワークトラブルで試合が一時中断となったり,その他いくつか細かいミスがあったりと,いくつかの点でガンホーの不備が目立ったのが残念だ。RWCは来年も行われるとのことなので,多くのプレイヤーが楽しめるだろうこのイベント,次回こそは万難を排して運営してくれることに期待したい。

 さて,この状況で見事決勝戦にコマを進めたのは,わずか6人(通常は9人)で勝ち上がってきたギルド"321Colors"と,逆に11人(二人は補欠)で参加した"Guardian-Chevalier"
 321Colorsは,準決勝ではわずか1分強で相手チームを破っており,かなりのスキルの持ち主の集団という印象。作戦が次々とうまくはまり,人数の多いギルドを相手に,危なげなく決勝まで辿り着いた。
 一方のGuardian-Chevalierは,決勝前に「運までここまで来た」なんてコメントしていたが,やはりここまで危なげなく勝ち上がってきた印象を受けた。元々対人戦に特化されたギルドということもあり,経験も豊富だったようだ。

 さて決勝戦の結果はというと,数に勝るGuardian-Chevalierが序盤から押していき,321Colors側の最後の一人がかなり粘ったものの,結局そのままGuardian-Chevalierが優勝。その強さを見せつけた形となった。

 スキを見つけて,Guardian-ChevalierのギルドマスターであるWistave氏に話を聞いてみた。まず優勝した感想については,「まさか本当に優勝するとは思っていませんでした。僕達自身が驚いています」という謙虚なコメント。しかしその次に勝因を訪ねると,今度は打って変わって自信のある顔つきになった。
 「やはり,団結力ですね。ラグナロクオンラインのことを好きな連中がこれだけ団結すれば,やはり強いのでしょう」。
 Guardian-Chevalierは,11人というRWC受け付け時のメンバーの全員が会場に来ていた。しかし聞いてみると決して近場に住んでいるわけではなく,中にはこの日のために京都から来たメンバーもいるという。この,彼らのRWCにかける情熱が,強さの秘密なんだろう。
 最後に韓国で行われる世界チャンピオン決定戦への意気込みを語ってもらった。
 「せっかく出場する機会をもらえたので,日本の代表として,優勝を狙います」。

 なお世界チャンピオン決定戦への出場権は,優勝ギルドだけでなく,2位のギルドにも与えられる。321Colorsは,「準優勝という結果は悔しいけど,リベンジの機会が与えられたので,次は勝ちます」と強気のコメント。韓国で世界一の座を目指すGuardian-Chevalierと321Colorsの活躍に,期待したい。



■グランドフィナーレ

 RWCの優勝ギルドが決まり,Guardian-Chevalierと321Colorsにそれぞれ賞状と記念品が渡されたあと,そのままグランドフィナーレが始まった。
 ステージ上には,司会者,ラグナロ娘,先述の2ギルドのメンバーほか,「RAGNAROK THE ANIMATION スペシャル〜声優大集合! アニメ ON STAGE〜」に出演していた声優さん達も集まり,"グランドフィナーレ"という名にふさわしい豪華な顔ぶれに。森下氏,金氏,李氏による来場者への感謝の言葉のあと,ラグナロ娘が持ち歌を披露して,(お世辞抜きで)大盛況のうちにラグスタは終了した

 RWCでのネットワークトラブルや,いくつか進行上の不備も見受けられたが(イベントステージとRWCという2大イベントが同時に隣同士で行われていて両方が盛り上がっているときがあるかと思えば,どちらでも何も行われていない"空白"の時間があった),それでもイベントとしては,大成功といえるだろう。
 そもそも1タイトル限定のイベントで,これだけ多くの人が集まり,熱狂し,楽しんでいたというのは,驚くべき事実だ。これが現状は「ラグナロクオンライン」に限っての現象だということは忘れてはいけないが,PCゲームを愛する筆者としては,"色んなゲームでこれくらい盛り上がるといいなぁ"と素直に思う。(Iwahama)

→ラグスタで発表された新情報については,「こちら」
→ラグスタで入手した画像を集めたスクリーンショット集は,「こちら」
<イベント詳細前編>は,「こちら」
「ラグナロクオンライン」の記事一覧は,「こちら」

(C)2004 Gravity Corp. & Lee Myoungjin(studio DTDS). All Rights Reserved.
(C)2004 GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.




友達にメールで教えよう!
←Back to 4Gamer Top
←Back to News Archive