●Preview＃10：信長の野望 嵐世記 パワーアップキット 2/2

Text by 朝倉 哲也

（7）　この「内容入力」の部分が，歴史イベントエディタで最も重要な部分だといえるだろう。ここでイベントの内容全てが設定されるわけだ。画面中央のリストのようになっているところが，イベント全体の流れをあらわすタイムテーブルのようになっており，イベントは上から下へ向かって流れていく。

（8）　まずは，このイベントで流れるBGMを設定しよう。「BGM選択」をクリック，ゲームに使用されているBGMがリスト表示されるので，一番イメージに近いものを選択しよう。今回はちょっと暗めのBGM「鬼眼の炎」にしてみた。

（9） 　次は，イベントの背景となる画像の選択だ。「スチル選択」ボタンをクリックして，表示される画像からイメージに合うものを選ぼう。ここでは秀吉と信長が話し合うシーンとなるので，「二者会談」を選択した。

（10） 　次は秀吉，信長のセリフ入力だ。「セリフ入力」ボタンをクリックして，誰に何をしゃべらせるかを選択し，セリフを入力していく。なお，秀吉は左側に，信長は右側に顔を出すようにしたいので，名前の横の「右側表示」「左側表示」を適宜選択する。途中で背景の画像を変えたいときは，その部分で「スチル選択」し，新たな画像を選択してやろう。ここでは「手討ち」に画面を変更するようにした。

（11） 　秀吉が手討ちにされる場面では，それらしい効果音を付けたいので「効果音選択」ボタンをクリック。一覧表示される効果音からイメージに合うものを選ぼう。ここではうまい具合に「手討ち」という効果音があったのでそれを使うことにする。

（12） 　イベントの最後にナレーションを表示したいので「ナレーション入力」ボタンをクリックし，ナレーションを右側のボックスに入力して，これですべて終了。 　全体の流れや，セリフのつながりなどを確認するためにも，必ず「テスト」ボタンをクリックして，イベント全部を見てみよう。直したいときは「編集」ボタンで，何か追加したいときは，リストの一番下に新たに作成して「上へ」「下へ」のボタンを使って最適な位置へと配置。全てOKならば，「決定」ボタンをクリックして前の画面に戻ろう。

（13） 　最後は，「このイベントによって，誰がどのようになるか」を設定する。「発生結果の設定」ボタンをクリックしよう。 　今回のイベントでは，秀吉は信長の手討ちにあって死んでしまうという設定なので，左下の発生結果リストから，「武将の死亡・浪人」を選び，人物を秀吉に設定して終了だ。

（14） 　これで全ての設定が完了した。イベントの読み込みを行う画面まで戻って，「登録イベント」に表示されている，今作ったイベントを「発生イベント」の方へ移動して「終了」ボタンをクリック。

（15） 　さっそく「1556年8月 信行謀反」のシナリオを選択して，適当な大名でゲームを開始しよう。なお，ゲーム環境の設定画面の2枚目で，「登録イベント」の項目を「登場」にしないとオリジナルイベントが発生しないので注意（デフォルトでは「登場せず」になっている）。あとは普通にゲームを開始するだけだ。ゲーム開始直後に，オリジナルイベント「パワーアップキット発売」が見られるだろう。 　なお，作成したオリジナルイベントはファイルとして出力できるので，ホームページなどで簡単に配布できるのも大きな特徴だ（ちなみに，今回作成したオリジナルイベント「パワーアップキット発売」をファイル化して出力したところ3KBしかなかった）。

　ここで簡単なTipsを一つ。最初から複雑なイベントを作るのは，動作しなかったときの原因の究明が大変。そこで，まずはごくごく簡単なイベントを設定する。それが確実にゲーム中で動作することを確認をしてから，編集機能を使って少しづつ複雑なイベントに作り変えていく方法がお勧め。

　「信長の野望 嵐世記 パワーアップキット」発売までもう少し，思わずうならせるような大作イベント，歴史に埋もれてしまった知られざる史実イベント，まったく史実とは関係のないおふざけイベントなど，今のうちからどんなオリジナルイベントを作成するか考えておいて，みんなをあっと言わせてみよう！

Preview#8：パワーアップキットのミッションチャレンジモードとは？

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