MMORPG「Star Wars Galaxies」のイベントに参加してみた
2004/07/26 19:44
結構いいアングルかな,と自画自賛。キャラクターの姿を別にすれば,まさに夏の花火大会
 コアなプレイヤーの間では有名な「EverQuest」,昔からオンラインゲームにどっぷり浸かっているプレイヤーが懐かしむ「Tanarus」,スクウェア・エニックスが日本語版の運営を行う予定の「EverQuestII」……Sony Online Entertainment(SOE)の放つオンラインゲームは,どれも日本ではそこそこ名が通っているし,画面の一度くらい見たことがあるだろう。そんなSOEの作品の中で,いまだどうにもこうにもメジャーに成り切れない作品が,この「Star Wars Galaxies」(SWG)だ。
 確かに前評判は異様に高く,世界のStar Warsファン・MMORPGファンの期待を一身に背負って登場した作品だった。しかしファンタジーの世界に慣れ切っていた多くのプレイヤーが違和感を感じたのか,システムが特殊すぎたのか(そうでもないのだが),本当の理由は分からないが,ビジネス面から見たときに明確な形で「成功」と呼べる結果を残せぬまま,今に至っている。
 しかし,事実上の完全Skill制,生産道てんこ盛り,比較的Soloでも遊びやすいなど日本人好みの要素も多いことからなのか,それとも単なるコアなStar Warsファンなのか(筆者は後者だ)。この手のMMORPGのご多聞に漏れず,英語版しか存在しないにも関わらず一定数の日本人プレイヤーがいるのもまた事実。そんな先鋭的な日本人プレイヤー達が,7月24日(土)の夜に「花火大会」のイベントを実施したので,その模様を,画面でちょっとだけ紹介しておこう。戦闘シーンなどは一切ないが,"これもまたSWG"ということで。

 SWGに関しては有名ファンサイト「OHVITAE」を見てもらうとして(ちなみにOHVITAEのBucco氏の花火大会レポートは「こちら」),そもそもは,SWGの正式サービスが開始されて間もない2003年7月26日,有志が集まって夏らしく花火大会を始めたことに端を発する。残念ながら筆者はそのころの"一期生"ではなく最近始めたクチなので状況はよく分かっていないのだが,今回はせっかくのチャンスなので参加してみた次第。
 ちなみに筆者は,恥ずかしながらSWGは3度めの挑戦だ。1回め(βテスト),2回め(製品版発売)のときはいま一つシステムが把握できず面白さが分からなかったのだが,今回FilePlanetでの14日間無料体験を機に三度めの挑戦,やっと波に乗れた感じだ。FilePlanetの14日間無料は2004年7月いっぱいまでとなっているので,ちょっとでも試してみたい人は,急いで「こちら」から。


エンターテイナー用Droidのエフェクトや,ImageDesigner(という職業だ)の派手なエフェクトで盛り上がるプレイヤー達。たいがいのMMORPGをモノともしないハチャメチャに広い空間でのゲームだけに,大勢のプレイヤーが一か所に集まってる情景は,日常あまり見かけない(筆者のキャラクターが弱いだけなのかもしれないが)。これだけ集まっていると,ちょっと感動だ。ちなみに下段3枚は,花火のエフェクト(?)。"ドン","パラパラパラ"という音も,すごく雰囲気がいい


 さて今回の「第二回花火大会」だが,Corbantisサーバーの惑星Naboo,Kerenの宇宙ステーション近くの平原で行われた。ちなみにCorbantisは,おそらくもっとも日本人が多いサーバー。いまからプレイするなら,ここを選んでおくと色々とよいかもしれない。
 何をするのかといわれても,みんなで集まって歌ったり踊ったり(DancerやMusicianという職業があるのは,SWGの大きな特徴だ)花火を打ち上げたり観賞したりDuelしたりテロしたり,という感じ。古いプレイヤーは「また1年経ったねー」と和み,新規のプレイヤーは「日本人こんなにいたのか!」と喜ぶ,そういうイベントだ。まさにお祭り。
 イベントは,日本時間20:00〜21:00くらいの定期メンテナンス明けの,ゲーム時間の夜に開始された。メンテナンス前から集合場所で踊ったり演奏したりしてる我慢できない人たちもいたようだが,概ね21:20ごろからイベントは本格的に開始。筆者の1stキャラクターは生産職だし,花火をたんまり作って持っていって打ち上げ部隊でがんばろうと目論んでいたのだが,仕事がカツカツで花火も作れず。結局知人からたんまり花火をもらってしまった。情けない。

#"SFで花火?"と思うかもしれないが,これがまた結構キレイ。
#ぜひ画面写真を大きくして堪能していただきたい。音もまた見事だ。

 筆者は結局,1stキャラクターよりはStar Wars的に見栄えのしそうな(?),セカンドキャラクターのウーキー族で参加してみた(チューバッカの種族だ)。時間近くに,いつも根城にしているTheedの街から移動したのだが,いるわいるわ,うじゃうじゃうじゃうじゃ。現場が近づくに連れ,レーダーに映るプレイヤーの点・点・点。そうか,日本人プレイヤーはこんなにいたのか,と素直に感動した次第。
 ひたすら演奏する者,踊る者,ご自慢のペットを出す者,裏方に回って黙々と打ち上げだけする者,タイミングを合わせて複数人数でダンスに挑戦する者,……誰が仕切っていたわけでもないだろうに,なんとはなしに役割分担ができていて,さすがにコアプレイヤーは違うな,と思わせる。あまりに仕切りがいなかったので,ゲーム内時間で日が昇ってもまだ花火の打ち上げは続き,二次会(難度の高いダンジョン突入)のタイミングに関してもちょっとゴタついたようだが,まぁそれは些細なこと。音楽に耳を傾けて花火を観賞したり,色々なプレイヤーの装備を見たりするだけでも,Newbieプレイヤーたる筆者には,非常に面白いイベントだった。1年前から"銀河"に住む人にとっては,さぞや感慨深いイベントだったことだろう。

 おそらくまた来年も,同じくNabooの平原に集まって花火大会が開かれることだろう。それが英語版のままなのか,日本で運営される日本語版なのか,日本で運営される日本サーバーなのか,それはまったく分からないが,そのときまでには"Newbie"でないようにしたいな,できることならJediにもなりたいな,と思いつつ……。(Kazuhisa)

#ちなみにSWGについての細かい仕様は,「SWGWiki」というサイトが詳しい。
#Link可能かどうか不明だったので直Linkはしないが,
#Googleで「SWGWiki」と検索すれば一番上に表示されるであろうサイトだ。ぜひ一度ご覧あれ。




(ゲーム内時間が)朝どころか昼になっているのに,一向に演奏と打ち上げをやめない面々。明るい中での花火もさほど違和感はなく,筆者も,結局最後のほうまでその場に留まってしまった一人だ



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