スクエニの新作MMOゲーム「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」発表!
2004/09/16 14:00
 本日(2004年9月16日)スクウェア・エニックスは,同社が開発中の新作オンラインアクションゲーム「ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン」(以下,FE)の情報を公開した。
 幻想的な色調グラフィックスとキャラクターデザインが特徴的な本作は,ネットワーク上でほかのプレイヤーと協力しあうMMOならではの面白さに加え,爽快なアクション性と戦略性を兼ね備えた作品。発売は2005年度中を予定している。

 さて,相当前から延々と作っており,ここへきて突然発表された(真・三國無双BBへの対抗だろうか)スクウェア・エニックスの隠し球とも言えるFEだが,ゲームシステム的には「多人数参加型のオンラインアクションゲーム」といった内容になるようだ。具体的に説明すると,プレイヤーは,それぞれ自分の大陸の覇権を巡って争い合う五つの陣営(国家)のうちのいずれかを選択し,大陸の各所で繰り広げられる戦いにその身を投じることになる。
 MMOタイプのタイトルながらも,アクション要素の色濃いゲームシステムが本作の最大の特徴。前々から聞いていた噂と今回の資料を総合して端的に言ってしまえば,北米で人気のMMOアクション「Planet Side」のファンタジー版+RPG要素,といった趣の作品になると感じになると思われる。ただ国内向けの作品という意味もあってか,RPG的な要素はふんだんに盛り込まれており,プレイヤーの分身となるキャラクターを育てていく面白味も十二分に用意されているという。
 公式サイトに書かれているゲームコンセプトの説明でも,「MMORPG,アクション,ストラテジー」の三つの要素を兼ね備えた作品と,大々的に銘打っており,従来のオンラインゲーム(MMORPG)にはない,よりアクティブかつ爽快な面白さを体験できる方向性を目指しているようだ。
 もらった資料に書いてあることをそのまま引用すると,以下のとおりだ。

ネットワーク上の仲間と協力して戦い,成長していく
「MMORPGの楽しさ」

大軍勢に一人で斬り込んでいく
「アクションゲームの爽快感」

仲間と協力し,砦や要塞を建てて戦争を組み立てていく
「リアルタイムストラテジーの奥深さ」


原寸での画面写真がないので断言はできないのだが,このご時勢に出す作品にしては比較的少ないポリゴン数で作られたキャラクターに見える。まだまだグラフィックは変わることと思うが,おそらくはそれなりの数での集団戦を想定して作られているのだろう


 システムの詳細についてはまだ分からない部分も多いが,アクション性が高いという部分から推測するに,最近のMMORPGで多いシームレスな世界というよりは,数十人〜数百人(?)規模で行われる"戦場"単位でのゲームプレイが基本となりそうだ。

 戦闘部分に関しては,砦や要塞などの拠点を奪い合うタイプのゲームルールを採用しているらしく,多人数PvPにRTS要素をも内包した作品となるようだ。要するに本作は,MMORPGにおけるいわゆるRvR(Relm vs. Relm)を手軽に楽しめる作品……という雰囲気なのかもしれない。また高い戦略性を謳うからには,プレイヤーの意志統一を図るなんらかの"指揮システム"の存在は欠かせない。そのあたりがどうなっているのかなど,なかなか気になる部分である。
 さらに公開された画面の中には,巨大なモンスターらしきモノが映っている映像もあり,対人戦だけではなく,NPCを相手にした対モンスター戦(RAIDっぽい?)なども楽しめる雰囲気。RPG的な要素も多く含まれているという話なので,おそらくはここで経験値やアイテムを稼ぐといった楽しみ方が用意されているのだろう。
 RPG要素とPvP要素というものを完全に同マップで並行して動かすのは至難の業だと思われるし,おそらくは小さなマップなりエリアなりゾーンなりの集合体が一つのサーバーとして扱われ,そこで国の取り合いをしていくことになるのだろう。公式サイトのオープニング部分に登場する"羊皮紙マップのシーン"からも見て取れるように,大陸のそこかしこに道でつながった"ポイント"があり,そのポイントがそれぞれのマップで,五つの国のどこかがそのポイントを占領していくというシステムなのだろうと思われる。もしかしたら,PvE(モンスター退治)専用のマップなどもあって,そこでキャラのレベルを上げるのかもしれないが。



 ちなみにある筋からの情報によると,本作のBGMを手がけているのは,数々のゲーム音楽を手がける崎元 仁(さきもとひとし)氏と岩田 匡治(いわたまさはる)氏の両名。崎元氏といえば,古くは「伝説のオウガバトル」,最近では「ファイナルファンタジーXII」などの音楽を手がけていることでも有名な人物。氏の作る重厚な音楽に魅了されたファンも少なくないと思うが,本作ではどんな曲を聴かせてくれるのか,ファンならずとも楽しみな部分だろう。公開された公式サイトならびにムービーの音楽を聴く限りでは,勇壮あるいは神秘的な曲を楽しめそうな雰囲気だ。
 そしてこの作品,公式サイトムービーを見れば分かるが,PlayOnline専用コンテンツとして動かされることになる。FFXI以外では初の"本格派ゲーム"という記念すべき一作となりそうだ。

 ともあれ,いろいろな意味で期待せずにはいられない本作。発売が2005年とまだちょっと先の話ではあるし,βテストなどの予定は「まだ未定」だとのことだが,続報が入り次第お届けしたいと思う。
 また本日より公開された「こちら」の公式サイトでは,東京ゲームショウで流される予定のプロモーションムービーが公開されており,オープニングムービーらしき映像に加え,実際のゲームプレイムービーを見ることができる。なかなか見応えのある内容になっているので,興味がある人は早速見に行ってみるとよいだろう。(TAITAI)

→公式サイトは「こちら」

・タイトル名:ファンタジーアース ザ リング オブ ドミニオン
・ジャンル:MMO・アクションRPG×ストラテジー
・発売予定日:2005年
・価格:未定

(C) SQUARE ENIX All Rights Reserved.

5つの王国を納めるそれぞれの王たちのイラスト。人間だけではなく,獣人族やエルフなどの国家もあるようだ



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