Mac版「ヘイロー」発売記念イベント開催
2004/09/21 20:51
 2004年9月19日,東京「Apple Store,Ginza」と大阪「Apple Store,Shinsaibashi」の2店舗で「Mac版 ヘイロー発売記念 スペシャル対戦イベント ナイト featuring SIGUMA」が開催された。
 このイベントは9月17日に発売になったSF FPS「ヘイロー コンバットエボルヴ Mac版」を記念したもので,スペシャルゲストとしてヘイロー世界大会5位の実力を持つSIGUMA氏やMacintoshコミュニティや学術会などで活躍中の大阪電気通信大学 総合情報学部 デジタルゲーム学科の魚井宏高教授が登場。二つの店舗をビデオチャットで結んだイベントは,かなり興味深いものとなった。

 イベントはマイクロソフトの執行役 パーソナルシステム事業部 事業部長の五十嵐章氏の挨拶に始まり,アップルの協力のもとにマックゲームコレクションの第一弾として,SF FPS「ヘイロー コンバットエボルヴ Mac版」が無事9月19日にリリースされたことが発表された。「どこぞの業界(野球業界)は,新規参入は難しいみたいですけど,弊社はアップルさんの協力も得られたこともあって,Macintoshのゲームへの新規参入は非常に楽でした。マックゲームコレクションもスタートしたことですし,今後はMacintoshのタイトルも続々リリースしますよ」と,Macintoshのゲームファンには嬉しいコメントが飛び出した。
 次にアップルのワールドワイドディベロッパーリレーションズ プロダクトマーケティング部長の服部 浩氏が登場して,Macintoshは最初からゲームのための環境が整っており,ゲームをするためにパーツを買い足すことない。実はMacintoshは意外とゲームに向いているとコメントした。



 ここでスクリーンにApple Store,Shinsaibashiの様子が映し出され,画面にはスペシャルゲストとして大阪電気通信大学 総合情報学部 デジタルゲーム学科の魚井宏高教授が登場。"印象深いMacのゲーム達"と称して「Dark Castle」「Prince of Persia」といったレトロゲームを紹介したほか,(古いゲーマーには周知のことだが)実は「SimCity」や「Tetris」は,最初にMacintosh版がリリースされたことなどが紹介された
 続けて「昔はMacintosh版のマイクロソフト フライトシミュレータもリリースされていたが,最近はリリースされていないので,ぜひともマイクロソフトにはMacintosh版マイクロソフト フライトシミュレータシリーズを!」とお茶目な一面も。できればMacintoshオリジナルタイトルもお願いしたい,とも語っていた。
 ちなみに教授は大のMacintoshファンで,授業でもMacintoshを採用しているとのこと。ここから巣立った生徒が,Macintoshのゲームクリエイターとして活躍する日が来るのかもしれない。



 イベント中盤では,もう一人のスペシャルゲストである「ヘイロー コンバットエボルヴ」世界5位の実力を持つSIGUMA氏が登場し,PC版とまったく遜色がない良いデキだとコメント。今後Macintosh版で腕を磨いたFPSプレイヤーが続々と登場すれば,ヘイローのネット対戦がより熱いものになるだろうと語った。
 そして,今回の見どころであるSIGUMA氏(Apple Store,Ginza) vs.魚井教授(Apple Store,Shinsaibashi)のエキシビジョンマッチがスタート。この日のために練習してきたと語った魚井教授だったが,世界5位のSIGUMA氏の前では魚井教授は子ども扱いで,「ここはもっと動かないとダメですねぇ」「教授後ろにいますよ」など,SIGUMA氏の華麗なテクニックの前に,見事にに(というか予想通り)翻弄されていた。あまりの実力差があったため,なんだか対戦というよりもコントのようになってしまい,会場は笑いの渦に包まれていた。対戦を終えた魚井教授は「いやぁ,まったく勝てる気がしませんわ。試合には負けてしまったな。けど,会場の盛り上がりではApple Store,Shinsaibashiの勝ちでしょう」と笑いながらコメントしていた。
 こうしたエキシビジョンに触発されたのか,この後の対戦会も大きく盛り上がり,とにかく勝ちを狙うApple Store,Ginza vs.ウケ狙いのApple Store,Shinsaibashiといったノリで,2対2の対戦が合計4回行われ,試合が終わってみれば東京勢の圧勝だった(実は対戦会には業界人も参加していたので,当然といえば当然なのだが)。とはいえ,二つの店舗をネットでつないで開催されたイベントは非常にライブ感があり,かなり楽しめるものとなっていた。



 イベントの最後は,マイクロソフトのイベントではすっかり"顔"としてお馴染みの風間彩氏が登場して,2004年9月中にはMacintosh版の1.05パッチをリリースし,これでMacintosh版がWindows版と同等のバージョンになるため両プラットフォーム間でのネット対戦が可能になると発表した。どちらのプレイヤーにとっても嬉しいニュースだ。
 また今回のイベントの舞台となったApple Store,GinzaとApple Store,Shinsaibashiで「ヘイロー コンバットエボルヴ Mac版」と「マイクロソフト ワイヤレス インテリマウスエクスプローラ」を同時購入すると,1000円安く購入できるとの発表もあり,これから購入を考えている人は,ぜひとも利用してもらいたい。ちなみにこのキャンペーンは,2004年11月30日までとのことだ。

 二店舗をネットでつないだ対戦や,やり取りはかなり興味深く,イベント自体は大きな成功の内に終わったと思う。実際筆者自身もたくさん笑わせてもらったし,SIGUMA氏の爽快感溢れる模範プレイなどはかなり楽しめた。
 ただ一つだけ引っかかったのは,最後の対戦会にセミプロともいえる業界人達が参戦してしまったこと。大阪のApple Store,Shinsaibashiに負けまいとの善意の参戦であったり,上級者ならではのプレイでヘイローの面白さを伝えたかったのかもしれないが,事実上一般ユーザー対象と思われる本イベント。大会でのくじ引きや賞品を辞退するなど,節度ある態度で臨んで欲しかったように思える。(Murayama)

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