タイトル
ジャンル
開発元
販売元
標準価格
発売日
PC版発売日
Top Spin(日本語版)
:アクション(スポーツ)
:PAM
マイクロソフト
:4800円(税抜)
:2004年7月15日
:2004年冬発売予定(海外)


テニスの王子様ことGueedが今回挑むのは,16名の実名プロプレイヤーを収録したテニスゲーム「Top Spin」。これがまた相当評価の高い作品ということで,ファミコン時代からテニスゲームを育ての親としてきたGueedには,決して見過ごすことができないタイトルだという。シャラポワが優勝したときに電話しようとしていた相手は自分だと言い張るGueedは,今回のゲームを冷静にハンドリングできるのか?


 近頃テレビや雑誌で,"モデル兼女優"とか"モデル兼歌手"っていうフレーズをやたら耳にする。「なんて効率のいい職業だ。けしからん」などとツバを飛ばしつつも,セレブの仲間入りを目指す筆者としては,モデル歩きの練習を欠かしたことはない。最近プロテニス界でも,そんなショービズ向けのプレイヤー達が脚光を浴びている。中でも今最も輝いているのは,先のウィンブルドン選手権女子シングルスで優勝した,ロシア生まれアメリカ育ちの現役女子高生プレイヤー,マリア・シャラポワだ。
 身長183cm,体重59kgという反則的な体系で,筆者を始め世の男性にテニスの悦びを教えてくれた彼女。フルセットの末逆転という,準決勝の対ダベンポート戦は実に感動的であった。だが惜しむらくは優勝後のインタビューで,どのメディアからも「ノーブラですか?」という核心に迫る質問が出なかったことだ。まったく職務怠慢である。

本作はちまたでも抜群に評価が高い。もう少し早く発売されていれば……。ただキャラクターのデータは少し古いが,引退しちゃったサンプラスやまったく姿を見せないプリ娘ヒンギスなどが登場するのは少し嬉しいかも
 さて,そんなシャラポワ人気は全然関係ないだろうけど,7月15日にマイクロソフトからXbox用テニスゲーム「Top Spin」の日本語版が発売された。
 Top Spinは,欧米では2003年の10月に発売された作品。2004年初頭から海外Xboxタイトルセレクト企画「ワールドコレクション」の一作として予定されていたが,ファンの強い要望により一足お先にローカライズされた,ちょっと特殊なタイトル。16人の実在するトッププレイヤーがキャラクターデータとして収録されており,アーケードライクなエキシビジョンマッチが遊べるのはもちろん,キャンペーンに相当する「キャリアモード」ではキャラクターエディットができるという。ちなみに,愛のこもった前フリからは想像もつかないかもしれないが,16人の中にシャラポワは含まれていない。

 本作の基本的なゲームシステムとプレイフィールは,セガの「Power Smash 2」と多くの点で類似している。スライス/トップスピン/ロブの使い分けによる,打点の異なった変化に富んだラリー,そして3Dキャラクターのモーションの美しさといった点は,ほぼ同じ。だがここに"リスクショット"と呼ばれるハイリスク・ハイリターンの特殊ストロークが用意されているのが,本作の大きな特徴となる。
 リスクショットは,通常のX/Y/A/Bボタンで放つ通常ストロークとは異なり,左右の両トリガーで発動する特殊ストローク。ボール前でトリガーを引くとパワーゲージが表示され,上下に高速で移動するバーをゲージの真ん中にピタッと合わせてトリガを開放することで,返球困難なフラットストローク,またはネット際にポトリと落ちるドロップショットが打てる。難しいけど,ココ一番で使えば形勢逆転,サーブで使えば相手の体勢を崩して安定したサービスキープができるというスグレモノである。

視点は3人称と俯瞰の二つ。尻や足を見るなら前者,試合に勝ちたいなら後者といった具合だ

ポイントが動くと,内容によってキャラクターの感情を表に出すことができる。画面右はアンナ・クロルコワ。ちなみにシャラポワは「ベイビー・クルニコワ」と呼ばれることで少しイラついているとか

キャラクターが力む様子が極めてリアルなのも本作の特徴だ
 ところで私事だが,筆者は任天堂「テニス」で親戚のお兄ちゃんに十字キーを操作させ,自分はA/Bボタンだけを担当するのが大好きだったというぐらいテニスゲームの鬼。キャリアモードも早々にプロアマ選手権を一通り制した段階で,Xbox Liveデビューしてみた。
 初対戦は,なんかすごく強そうな外国人さん。しかも無言だし怖い。もうこの時点で勝機は相手に傾きつつあるが,それでも筆者は"足立区のテニプリ"の異名に恥じることなきよう必死で闘った。あれ? あれあれ? やっぱり勝てない。というより完敗。圧敗ですね。スコアは6ゲーム3セットをほぼラブゲーム(っていうかラブラブラブラブうるせぇんだよこの審判が!)。
 リスクショット標準装備(というか全球リスクショットで返してきた)で,しかもたまに手加減されちゃったりなんかして。バッチリ日本の恥を晒してきたので,あとはヨロシクという感じで最初で最後の対戦は終了。もういいや。そんな土曜の昼下がり,筆者は一人部屋に閉じこもって,キャリアモードでシャラポワを作ることにした。

 メイキング・バイ・Gueedのシャラポワについては,多くを語りたくないので写真で勘弁してもらうが,本作のキャリアモードも相当遊べる内容とみた。いや面白い。
 エディットしたキャラクターの"個性"は,単にテクニックやパワーといった抽象的なものではなく,サーブ/フォアハンド/バックハンド/ボレーという基本の4要素を軸に,アングル(広角ショット)やパッシングショットといった16のスキルを個別に伸ばしていくことになる。もちろんすべての要素を強化できるわけではなく,成長の段階で能力の取捨選択することで,必ず個性が出てくる仕組みなのだ。
 育成途中では,スポンサーを探してユニフォームやお金をせしめるもよし,ヘアサロンで髪型を整えるもよしと,遊びこむ要素は多い。いうまでもなく育成したキャラクターはXbox Liveでの対戦に持ち込めるので,対戦データを蓄積しながら軌道修正するのがたまらなく面白い。今日本のXboxで遊べるスポーツゲームでは,ピカ一なのではないだろうか。

 ……ただ。どうしてもシャラポワの顔がゴリラに似ちゃうんです。ナイキの白のワンピースも見当たらないし……。誰かうまく作れた人いますか?

北米/南米/ヨーロッパ/アフリカ/アジア/オセアニア/中東を転戦。アディダスやウィルソンといった超大手メーカーのスポンサードを受けて,ガッポリお金を稼ぐのだ

キャラメイク画面と育成画面。キャラクター育成では,14個だけ使える"キャリアスター"を各ストロークに割り当てていく。サーブ:4/フォアハンド:5/バックハンド:3/ボレー:2が強いかなぁ

こ,これがシャラポワ様!? いやぁ,ほら,あれだ,きっとナイキのワンピースを着てないからゴリラに見えるんだって。いやきっとそうだって。……全国のシャラポワファンの皆様,お許しを


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■■Gueed(4Gamer編集部)■■
シャラポワかヒンギスかウィリアムズ姉妹か,という話で酒も飲まずに一晩明かすほど,新旧女子テニスプレイヤーにはうるさい。女性社員についてもうるさく,設定(妄想)や私生活(妄想)についての話をし出すと止まらない。本人に聞かれたらどうするんだ。

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