2004/09/10 19:06 |
スクウェア・エニックスから9月16日にリリース予定の「ファイナルファンタジー XI プロマシアの呪縛」は,新しいエリア,新モンスター,新アイテムなどの大幅な追加を行う追加ディスク(拡張パック)だ。 その発売を目前に控えて,プレス向けに「プロマシアの呪縛体験ツアー」が東京新宿にある同社で行われた。この体験ツアーは,プロマシアの呪縛で追加されるエリアのうち数エリアを実際に見て回り,新登場のモンスターと戦ったり,新機能を体験したり……というものだ。 体験ツアーで用意されたキャラクターは,エルヴァーンのレベル60戦士/モンクとタルタルのレベル60白魔道士/召喚士。この2キャラクターでパーティを組んであちらこちらに移動し,モンスターとも戦うというのがツアーの内容だ。しかし,盾(モンスターの攻撃を受ける役)とヒーラー(回復役)という戦闘の最低構成にはなっているものの,やはり2人では厳しいということから,GMコマンドを使って"無敵状態"で行動することとなった。これと同時に,モンスターから攻撃を受けないような設定(モンスターのデータ自体も仮のものらしい)にもなっていたため,今回戦うことができたモンスターがアクティブ(攻撃的)かノンアクティブ(非攻撃的)かは残念ながらチェックすることはできなかった。
今回の「プロマシアの呪縛体験ツアー」では,いろいろな情報を得ることができたが,情報規制によってお伝えできない部分もあるのが残念なところ。プレイした感想をメインに紹介していこう。
■ウルガラン山脈 最初に移動したのは,ボスディン氷河やザルカバードのような雪原地帯のウルガラン山脈。雰囲気的にはザルカバードと同様で,吹雪となっているときは視界が狭まり移動が困難になるようだ。ザルカバードエリアは,険しい崖によって進路が妨害されていたり,迂回する必要があったりと,迷路のような構造となっているのが特徴だが,ウルガラン山脈も同じように迷路のようだった。またウルガラン山脈には大きな斜面が所々にあり,滑り落ちてしまう場合もあるとのこと。これらの斜面の中ほどには,ダンジョンへ繋がっている洞窟があるので,そこに行くならばうまく位置を調整して斜面を滑り落ちる必要がある(下まで滑り落ちてしまうと,上に登るには大きく迂回する必要があるらしい)。慎重なコントローラさばきが要求されるポイントだ。 またこのエリアには,新モンスターの"Buffalo"が登場する。Buffaloは巨大な水牛の外観をしていて,強さ的にもザルカバードに出現するモンスターと大きく変わらないような印象を受けた。ほかにも白いボムのようなモンスターもいたので,まだ情報公開されていない新モンスターがいるかもしれない。
下段2枚のスクリーンショットが,滑り降りる斜面。斜面の途中にも洞窟があるので,何回か練習しないとたどり着けないかも。
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■ファノエ運河 ウルガラン山脈の後は,新しい移動手段となる筏(いかだ)に乗って,河を下ることとなった。この筏は,セルビナとマウラを結んでいる定期船を小型化した感じ。同社広報に聞いたところによると,筏の航路は一つではなく,複数(一つの場所から複数の目的地へ行けるのかどうかは不明)となっているようだ。筏に乗っているときは釣りもできるので,新しい魚を求めて釣り師が殺到するポイントの一つとなるかも。
■タブナジア群島 大爆発により廃墟となってしまったタブナジアの一地方で,現在は群島と呼ばれているように小さな島々に分かれている。それら島々の間の行き来は不明だが,おそらく筏を使うのではないだろうか。 また,ファイナルファンタジーXIのオープニングムービーに登場するシーン(巨大な岩の橋のような場所)は,このタブナジア群島にあり,そこを望める場所はモンスターが比較的少なくなっているので観光として訪れてみるといいだろう(単純に景色としても非常に美しいところだ)。
ファノエ運河で運行している筏では,釣りができる。新種の魚がいるとの噂もあるので,釣り師は期待してみよう(画面上段)。画面下段はタブナジア群島で,美しい景色が魅力
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■プロミヴォン 虚ろなる闇(プロミヴォン)は,いままでのヴァナ・ディールのどことも似ても似つかない世界で,常に薄暗い場所。一部にはかつて正常に機能していたであろう施設や,打ち捨てられた墓場などがあるが,現在は未知のモンスターが徘徊する不気味なエリアとなっている。とくに墓場がある場所は,柵によって迷路のようになっていてスムースに移動することはできない。見通しはいいが戦闘場所は狭くなってしまいがちなので,位置取りを考えた戦闘をする必要があるだろう。 墓場以外は広場が多いようなので,周囲のモンスターに注意しながら探索していく必要があるだろう。
雰囲気的に裏世界を思わせるプロミヴォン。複数が用意されている(下段中央の色が違うところに注目)ようなので,探索にも熱が入るだろう。下段右下のワープポイントらしき施設は,どのような動作をするものかは不明だった
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■ビビキー湾 ビビキー湾では,新しい採集システムの"潮干狩り"ができる。これは伐採や採掘などのランダムに出現するポイントに専用アイテムを使うというものではなく,2004年の夏祭りイベントの"金魚すくい"に一部似たようなシステムだ。 潮干狩りを始めるときに,NPCにギルを支払ってバケツを受け取り,それから採集をするという流れだ。潮干狩りの採集ポイントは海岸沿いにあり,そこで"貝"を拾うことができる。バケツをNPCに返却したときに拾った貝の量によってアイテムが取得(NPCの説明では上限があるようなことも……)できるようだ。ちなみに,エリア移動するとバケツを放棄してしまい,潮干狩りもできなくなるようなので,ある程度まとまった時間があるときに楽しむのがいいだろう。
■ムバルポロス旧市街 ゴブリンの亜種モブリンにより築かれたのがムバルポロスで,内部はモブリンが多数出現する。木で組まれた足場が通路となっており,鉱山のように複雑に入り組んでいるのが特徴。体験ツアーで少し移動した限りでは,怨念洞のような複数のエリアを使った迷路になっているみたいなので,簡単に踏破することは難しいと思われる。また全体的に薄暗いので,通路の所々に置かれたランタンなどの光源を目印にして進んでいくのがいいだろう。 ムバルポロスには,モブリンによって品種改良されたモブリンよりもひと回り以上も大きいBugbearも出現する。獣人なので,ほぼリンクすると仮定すると通路の狭さとモンスターの配置によっては難度の高い(適正レベルの通常ハンティングで訪れることは少ない)ダンジョンとなるかもしれない。
新しい採集システムの潮干狩りをするにはギルが必要。このエリアにも筏用の桟橋があるので,どこに繋がっているのか興味深いところだ。下段画面は,ムバルポロス旧市街。狭い通路が入り組んでいるので,現在位置を見失わないようにしよう
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■アットワ地溝 アラゴーニュの東部を縦断する地溝帯で,亀裂や崖によって通路が制限されているのが特徴。イフリートの釜のように,亀裂から毒が噴出して通行を妨げるポイントもある。 アットワ地溝に出現するモンスターは,過酷な自然環境に適応した甲殻類が多くなっている。そのうちの一種"Antlion"は,普段は地中に潜んでいて,近くに獲物が寄ると這い出してくるという特殊な生態を持っているため,探索などをするときには,慎重に進む必要があるだろう。
「プロマシアの呪縛」ではレベル上限の引き上げこそ行われないが,ストーリー(ジラート編の数倍の規模とのこと)追加や地図上にパズル的な要素があるなど,単純な"追加"となっているのがプレイヤーにとって嬉しいところだ(合成職人には単純なレシピの追加だけでも嬉しいが)。詳しくは公開されていないが,レベル制限されたエリア(BCのようなもの?)などもあるようなので,9月16日を楽しみに待っていよう。(Seal)
→「ファイナルファンタジーXI プロマシアの呪縛」の記事一覧は,「こちら」
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甲殻類が多数出現するアットワ地溝では,普段地中に潜っているモンスターも。下段の画面で左が出現前,中央が出現後だ。下段右の画面は,裂け目から毒が噴出している場所で,噴出中は通行できない(ちょっと分かりづらいが,左前方の黒くなっている部分が毒)
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