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[韓国ゲーム事情#270]KAMEX:Gravity社ブースレポートその1
2004/12/02 23:08
Gravity社ブースのインフォメーションデスク
Kimの韓国最新PCゲーム事情#270

Gravity社ブースレポートその1:「Ragnarok Battle」が一般公開(2004/12/2)

Text by Kim Dong Wook特派員

 例年KAMEXで最も大きいスペースを確保するGravity社は,今年(2004年)も60コマ分という大規模のブースで出展しており,"KAMEXの店長"(?)らしさを見せていた。

 Gravityブースは,以前のニュース「こちら」でもお伝えしたように,「Ragnarok 2」(以下,RO2)初公開の場ということもあり,来場者やプレスの関心も高かったようだ。
 2005年の韓国オンラインゲーム市場において,3DとなったRO2は,"Ragnarok Onlineの父"ことキム・ハッキュ(Kim Hakkyu)氏の新作「Granado Espada」と正面対決となる。一体どんな勝負を見せてくれるのか,今から楽しみだ。

【写真上段・下段左】続けざまにさまざまなイベントが行われていたGravityブースのメインステージ【下段中央/右】新作「Requiem」をイメージしたというダンスの公演


■「Ragnarok Battle」が一般に初お披露目
 まず最初の話題は,「Ragnarok Online」(邦題「ラグナロクオンライン」。以下,RO)の外伝的作品,「Ragnarok Battle」(以下,RB)。RO2と同じく,KAMEX 2004で初めて一般に公開された作品だ。

 RBは,PCパッケージゲーム市場の長期的な不況のためか,Gravityブースの後ろのほう,つまりあまり目立たないところに,ひっそりと(?)展示されていた。RBを実際にプレイしていたある来場者も,「ROと基本が同じで,楽しくプレイできた。でも,あえてお金を払ってまでパッケージを購入する気はない」と話しており,"オンラインゲームプレイヤーをターゲットにしたパッケージ販売"という戦略の未来は,あまり明るいとはいえないようだ。
 ちなみにこのRB,現地のGravityスタッフによれば,韓国と同様に日本でも発売の予定があるとのこと。早速日本代理店のほうにも確認してみる予定なので,続報に期待してほしい。

【写真左】RBPをプレイ中の来場者【写真中央】RBブースのコンパニオン【写真右】ご覧のように,かなり狭めのRBブース


■日本でもお馴染みの「RO SHOP」はモバイルゲームを中心に展示
日本のプレイヤーにもお馴染みのRO SHOP
 RO関連のグッズを扱う「RO SHOP」では,相変わらず可愛らしい新商品を展示。ROをテーマにしたモバイルゲームシリーズを数多く展示するなど,ここでもGravity社の"ゲームの人気をゲーム外でも生かそう"という努力が伺える。
 また同ショップでは,日本やフィリピンで話題となっている「ラグナロク ジ・アニメーション」のムービーが延々と流されていた。関係者によると,近いうちに韓国の地上波テレビでも,放送が始まるとのことだ。

【写真左】Ragnarokモバイルゾーン【写真右】さまざまな新商品が販売されていた【写真右】RO担当コンパニオンは,KAMEX 2004で一番人気を集めていた


■「R.O.S.E. Online」の大規模戦闘システムを公開
 Gravity社がパブリッシングを行っている「R.O.S.E. Online」も,Gravityブース内で積極的な広報活動が展開されていた。同社は"多くの言葉を費やすよりも,とにかく実際に体験させる"という戦略で,"ミニPC Bang"とでも表現できそうなスペースを用意。これには多くの来場者が足を止めていたようだ。

 今回このブースで公開されたのは,R.O.S.E. Onlineの新要素である「組合(ユニオン)戦」「クランPvP」という,二つの大規模先頭システム。
 ユニオン戦は,NPCによって強制的に発生する戦闘のこと。一方クランPvPは,一般的なMMORPGの"ギルド戦"に相当するもので,プレイヤーの結成したクラン同士の戦闘となる。
 スタッフによると,クランPvPは,両クランの合意のうえで,専用のフィールドならばいつでも自由に行えるとのこと。なおこのフィールドにはモンスターも棲息しており,クランPvP以外にも使えるようだ。

【写真上段左】「R.O.S.E. Online」の担当コンパニオン。海賊帽子が可愛い【写真上段中央/右】"ミニPC Bang"といった感じの空間で,R.O.S.E. Onlineを体験できた【写真下段】「R.O.S.E. Online」は,とくに女性来場者の人気を集めていた


■やはりKAMEXにも登場したGravityサポーターズ
Gravityサポーターズの熱烈なサポート活動
 Gravity社の関係するイベントで,いつも(無償で)スタッフ達をサポートしている"Gravityサポーターズ"は,今回のKAMEX 2004でも積極的に活動。ROの持つコミュニティの力を再確認させられた。
 通常,こういったゲームショウで"雇われた"コンパニオン達は,ゲームに関する知識に乏しく,同じセリフを繰り返していたりするものだが,同サポーターズならその点は問題なし。彼らはゲームの熟練者なので,来場者に対して,専門的にゲームを説明できるわけだ。プレイヤーにとってもメーカーにとっても,メリットの多い(都合の良い?)システムだといえるだろう。

 さて,「Ragnarok 2」を始めとして注目度の高い展示で来場者をかき集めていたGravity社。上記以外にも,Ragnarok Onlineの最新アップデートに関しての新情報なども入手したので,"その2"として,後ほどお伝えする予定だ。乞うご期待。

「Ragnarok 2」の紹介ページは「こちら」
「R.O.S.E Online」の紹介ページは「こちら」
「ラグナロクオンライン」の紹介ページは「こちら」


【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2004.12/20041202230805detail.html