「メダル オブ オナー パシフィック アサルト」トラトラトラの巻 第2回
第2回 真珠湾攻撃
Text by 虎武須(Kobs)
連載第2回となる今回は,シングルの序盤「真珠湾攻撃」を取り上げたい。シングルミッション自体は新兵訓練所から始まるわけだが,チュートリアル的なステージなので攻略は省く。シングルミッションでは,Tabキーを押して表示される本目標と,達成して初めて表示される隠し目標がある。また,卓越した戦績を収めた場合,「英雄の瞬間」としてさまざまな記念品が授与される。単にミッションクリアを目指すだけでなく,隠し目標や「英雄の瞬間」を獲得するのも楽しみの一つだ。
○歴史的背景
今から63年前の1941年12月8日の平穏な日曜日,楽園の島ハワイに,突如として日の丸を翼に掲げた183機もの航空機が来襲した。このときアメリカはまだ戦争状態になく,何が起こったのかも分からないまま,激しい爆撃や銃撃を受けることとなった……。
日本軍連合艦隊の,航空母艦を主体とした大艦隊(航空母艦6隻を含む32隻)が密かにハワイ沖に集結し,当時としては画期的な航空機による奇襲が行われた。第一波攻撃隊183機,第二波攻撃隊の167機の合計350機(零式艦上戦闘機21型78機,九九式艦上爆撃機129機,九七式艦上攻撃機143機)もの編隊が,真珠湾に停泊する米太平洋艦隊を襲った。この奇襲攻撃によって,停泊中の戦艦すべてが沈没あるいは大破した。とくに800kg爆弾の命中で弾薬庫が誘爆した戦艦アリゾナは,沈没が早かったために乗員1178名が逃げる間もなく死亡した。地上掃射や港湾施設への攻撃もあり,米軍では死者3000人を超す惨事となった。 のちに真珠湾攻撃と呼ばれるこの奇襲は,宣戦布告なしの卑劣な行為として当時は反戦ムードの高かったアメリカ人の怒りに火をつけ,この後4年にわたり太平洋の島々を地獄へと変える太平洋戦争の端緒となったのだ。逆にいえば,当時の大統領ルーズベルトにとっては戦争に参入するいい口実ができたわけで,真珠湾攻撃を事前に知りながら放置したとの見方も根強くある。 かくして成功したかに見えた奇襲攻撃だったが,真珠湾は浅瀬であるがゆえにサルベージが可能で,オクラホマとアリゾナを除いた戦艦はのちに引き上げられて作戦に復帰した。また港湾施設の被害は少なく,湾外に出ていたために空母への被害はなかった。
○MoHPAでの真珠湾攻略
海兵隊に入隊し,厳しい訓練を終えた主人公は,最初の赴任先である真珠湾に到着。上官に基地を案内してもらっているときに,日本軍からの攻撃を受ける。まずは上官の指示に従って魚雷艇を目指すことになるが,ここでは途中に散在する負傷した水兵を助けよう。これは隠し目標で,「!」マークのついた3名の水兵を助けることで目標が達成される。負傷者を「H」キーで担ぎ上げ,衛生兵の所まで運んで再び「H」キーを押せば,負傷兵を降ろせる。なお,自分が負傷している場合も衛生兵の治療を受けられる。
魚雷艇に乗り込んだら,備え付けの機銃で日本軍機をひたすら撃ち落そう。ここではとくに目標はない。艇はやがて大破した戦艦ウエスト・バージニアに接近し,主人公は中に乗り込むことになる。
戦艦に乗り込んだら,まずはバルブを回し注水して転覆を避ける。艦内はあちこちで爆発や火災が起きているため非常に混乱した状況だが,落ち着いて状況を把握しよう。船室に上がったら,壁に架けられている斧を入手してガスボンベのバルブを破壊すると,ガスの噴射力でボンベが吹っ飛び,これまで開かなかった扉が開く。甲板を目指すことになるが,ここでも負傷兵を担ぎ衛生兵のところへ運ぶ作業をしよう。注意すべきは木箱の下敷きになっている水兵で,少し見つけづらいかもしれない。木箱を先ほど入手した斧で叩き壊し,衛生兵のもとへ。4人の負傷兵を救助したら,ここでの隠し目標も達成される。 甲板に出ると,空を覆わんばかりの大量の日本軍機に攻撃されているのが分かる。あちこちの機銃を使いこなして,ウエスト・バージニアを守ろう。ウエスト・バージニアの防衛が本目的だが,航空機を50機撃墜すれば,さらに隠し目標が達成される(史実では,帰還しなかった日本軍機は29機に過ぎないのだが,そこはゲームということで)。
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