ELSA,AOpenなどSLI対応ビデオカード続々登場
ELSA GLADIAC 940 GT PCI-E 256MB
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先日「こちら」でお伝えしたASUSTeKのSLI Readyマザーボードも市場に出回りはじめたこの頃だが,SLIに対応したビデオカードも続々登場の兆しである。
エルザジャパンが発表したELSA GLADIAC 940 GT PCI-E 256MBは,GeForce 6800GTを搭載したビデオカードで,従来からあったELSA GLADIAC 940 GT 256MBのPCI Express版かつSLI対応版という感じの製品だ。基本的な特徴は940 GTと同じだが,映像出力はDVIが二つとなっている。DVI Dsub変換コネクタが2個同梱されているので,アナログ入力ディスプレイ2台でもアダプタの追加なしで対応が可能。基本的にオープン価格だが,店頭価格は税込み6万7000円前後と予想される。出荷は23日以降だが,年末はGPUチップの不足状態となるようで,本格的な供給は来年以降と思われる。
Aeolus PCX6800GT-DV256
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AOpenのAeolus PCX6800GT-DV256も,GeForce 6800GTを搭載したビデオカードで,これも同社のAGP対応製品Aeolus PCX6800GT-D256をPCI ExpressかつSLI対応にした製品。こちらは,D-SubコネクタとDVIが一つずつという構成なので,1ディスプレイならアダプタなしでどんな環境でも使用可能だ(もちろん,アダプタも1個付属)。今週には出荷ということで,おそらくいちばん最初に市場に出回るSLI対応製品になると思われる。店頭価格は税込みで6万円前後と予想される。
なお,SLIを構成するには同一メーカーの同一ビデオカードが必要になってくるので,注意が必要だ。また,2枚のビデオカードを接続するSLI接続コネクタが別途必要になるが,これはSli対応マザーボード側にもれなく付属することになるはずだ。 細かいことだが,今回の2製品については,NVIDIAのSLI認定プログラムによるSLI Readyロゴがついておらず,NVIDIAで完全な互換性を保証されているわけではない。NVIDIAのCertificationが滞っているのか,認定された製品はまだほとんどないようだ。SLIでは,消費電力やマザーボードとビデオカードの性能など,互換性で気をつけるべき点が多いのでNVIDIAも認定制度を導入したわけだが,対応製品のトップを切って発売されるものについては,認定が追いついていない。先進のテクノロジに飛びつく人はリスクを意識しつつ,慎重派は認定製品が出そろうまで待つのもよいだろう。 もちろん,1枚だけで動作させる場合にはまったく問題がないので,PCI Expressの高性能ビデオカードとして使うなら非常にお勧めの製品である。GeForce 6800GTは,絶対性能とコストパフォーマンスのバランスの取れたハイエンドゲーム向きの製品だが,これまではAGP対応品が中心で,PCI Express対応品は少なかった。現状は1枚でも将来的にSLIを,と考えている人には,ようやく対応製品が現れてきたので一安心というところか。
現状でSLIを構成するには,インテル系だと,NVIDIAが「こちら」で開発者向けにお勧めしているSUPERMICRO製品,Athlon64系だとnForce4マザーが必要になる。SUPERMICRO製品はXeon Dualなので一般ユーザー向きとはいえないのだが,nForceのP4対応製品(nForce5?)の発表もそう遠くないと噂されている。また,ATIも似た構成の2枚差しソリューションを考えているようだ。 おそらくSLIは,当分の間は最強のゲーム環境となると思われるので,関連情報が入り次第,随時お知らせしていきたい。 (aueki)
→SLI認定プログラムについては「こちら」 →GeForce 6800関係の記事は「こちら」 →[参考]ELSA GLADIAC 940 GT 256MB(AGP版)のレビュー記事は「こちら」
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