先日「こちら」でスクウェア・エニックスによる「RMT」(Real Money Trade)と呼ばれる行為に対する公式声明を紹介したが,本日(12月17日),コーエーからもRMTに関する発表があったので,紹介しよう。
コーエーは,GAMECITY内の「こちら」で,「コーエーネットワーク利用規約」を改訂したことを発表した。改定内容はすべてRMTに関するもので,これまでも同行為を禁止していたものの,より禁止項目が明確化されている。 改訂されたのは,次の箇所だ。
・4.ユーザー登録 (4)項 ・15.禁止事項 (c)項,(q)項,(r)項
どちらもリンク先を見てもらえば分かるように,かなり具体的に変更されている。しかし4Gamer的に興味深いのは,それ以外の部分だ。
弊社では、これまでもオンラインゲームのシステムにおいてRMTを無くすための取り組みをして参りましたが、今後さらに強化を行い問題の早期発見と対策を進めて参ります(※)。RMT行為が発覚した場合には、アカウント停止等、厳しい処置を行う場合があります。
引用した部分だけならごく普通の内容だが,途中にある※印の説明が,少々ユニークである。
※RMTに対する取り組みは、当社が独自に行っておりますので、プレイヤーのみなさまからご報告等をいただく必要はございません。
コーエーほどの規模の会社であれば,多くのファン/消費者から,毎日のように要望/応援メッセージ/苦情が寄せられていることだろう。RMTに関する報告も,少なくないに違いない。しかしこの報告は,必ずしもコーエーにとってありがたい行為ではないだろう。コーエー自身が独自にRMTに取り組んでいるのは確かだろうし,それとは別に寄せられる報告に対し,逐一確認,対処,結果報告するのは,実に困難なことだと思われる。 悪質なRMT行為を発見しても逐一コーエーに報告せず,コーエーを信じて静観するのが,正しいコーエーファンのあり方ということなのだろうか。今後の取り組みに注目したい。(Iwahama)
→GAMECITYは「こちら」 →RMTに関する発表は「こちら」
|