MythicとBBサーブ,「DAoC日本語版」業務提携に関する発表会を開催
左から,Mythic EntertainmentのMatt Firor氏,Eugene Evans氏,Ayaka Hahn氏,Aaron Peterson氏,ビー・ビー・サーブの国枝信吾
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本日(1月13日)「Dark Age of Camelot」(DAoC)など多数のオンラインゲームの開発・運営を行うMythic Entertainmentとビー・ビー・サーブ(つまりこの4Gamerの運営会社。以下,BBサーブ)は,同作品における業務提携に関して東京都内のホテルで記者会見を行った。この発表では,現在国内でオープンβテストが実施されているMMORPG「ダーク・エイジ・オブ・キャメロット」のプロモーションやマーケティング業務,課金・決済の代行をBBサーブが独占で行うこと,および同作の正式サービスが2005年1月31日から開始されることが明らかにされた。
会見に出席したのは,Mythic EntertainmentエグゼクティブプロデューサーのMatt Firor(マット・フィラー)氏,マーケティング・ディレクターEugene Evans(ユージン・エバンス)氏,ライン・プロデューサーAyaka Hahn(彩香・ハーン)氏,日本語版サポートリーダーAaron Peterson(アーロン・ピーターソン)氏,そしてBBサーブ代表取締役副社長の国枝信吾の5人。Matt Firor氏およびEugene Evans氏が,同社とDAoCについての説明を行い,BBサーブ国枝が業務提携とサービススケジュールについて話した。
最初に登壇したのは,Eugene Evans氏。マイクを持つやいなや日本語で"こんにちは"と発言して場の空気を和ませていた(唯一話せる言葉らしい)。その後会社概要や,累計会員数が60万,現在の課金会員数が24万人を記録しているといった,DAoCのサービスの現状を一通り話した後,日本語版のリリースに関して「英語版でも多くの日本人が遊んでいたので,日本語版が出ることでさらに多くの人に遊んでもらえることを期待している」と締めた。 続いてMatt Firor氏によるDAoCの説明があり,「PvP(RvR)に重点を置くことで他のMMORPGと差別化を図っている」とまとめていた。そのほかゲームやジャンルの説明も行われたが,多くの読者にとってはご存じのことだろうし,何度も当サイトで触れてきたことなので,ここでは割愛させていただく。本作について詳しく知りたいという人は,「こちら」の特集などを参照してほしい。
左から,Mythic EntertainmentのMatt Firor氏,Eugene Evans氏,ビー・ビー・サーブ国枝信吾
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続いて,業務提携について国枝信吾から発表が行われた。今回の提携の意義として,DAoCのプレイヤー数の増加,BB-IDの増加,そして両社の収益の増加を挙げ,両社の役割としてMythicがDAoC日本語版の開発・運営,サポートを,BBサーブは販売やプロモーション分野を担当することを明らかにした。BBサーブはオンラインゲームポータルBB Gamesでの独占課金および決済代行やプロモーション,またソフトバンクグループのシナジーを生かし,グループ会社の流通や出版のチャネルを利用した展開を行うという。
そして正式サービスは,前述のとおり1月31日から開始される(チケットも同時に発売)。価格は30日チケットが1500円,90日4200円,180日7800円,360日1万4400円(すべて非課税)で,拡張パックの「Shrouded Isle」「Foundations」「Trials of Atlantis」「New Frontiers」が含まれたクライアントプログラムが無料で提供されるほか,正式サービス開始後に取得した新規アカウントには14日間の無料特典が付与される。またプレイチケットはBB Gamesから購入する形となるが,同サイトから取得できるBB-IDが必須となるだけで,Yahoo! BBユーザー以外でももちろん遊べると補足した。
なお今後のスケジュールとしては,1月末か2月中にYahoo! BB会員向けの特典付きキャンペーンを実施(内容未定),そして3月にはDAoC基本パッケージ(ダウンロードできるクライアントと同じバージョン)の発売,そして同月に新拡張パック「Catacombs日本語版」がリリースされる。Catacombs日本語版はダウンロード/パッケージ展開どちらか未決定とのことだが,近々正式発表される模様だ。
最後に質疑応答が行われたので,簡単に紹介しておこう。
Q:国内における正式サービスでの目標会員数は? A(Mythic):アメリカのサーバーでは5000人くらいの日本人が遊んでいるので,まずはそのくらいを目安にしたいと思ってる。 A(BBサーブ):オープンβテストでは数万のアカウントが登録されているので,正式サービスでも同様に万単位を目指したい。
Q:日本語版向けの特典は? A:今のところとくに考えていない。
Q:BBサーブの投資プロジェクトチーム"#8"(ナンバーエイト)との住み分けは? A:BBサーブの事業展開は主に,流通,オンラインポータル,投資開発の三つ。今回は投資ではなく流通での戦略となるため,投資開発を行う#8とは関係しない。
目標アカウントが万単位という回答や,DAoC日本語版を社内でも重要なプロジェクトに位置づけるという国枝の発言からも分かるように,DAoCのサービスにはBBサーブも相当熱を入れている。今回のような多くのメディアを集めての発表会や,パッケージ版の発売がプレイヤー数増加につながるか,今後の展開が注目される。
ところで現在Mythicが2006年の発売へ向けて開発中のMMORPG「Imperator」だが,今週土曜日(1月15日)に開催されるイベント(詳細は「こちら」)でムービーが公開される予定。DAoCに続く期待の新作なので,興味がある人はもちろん,DAoCプレイヤーもぜひ足を運んでみてはいかがだろう。(halen) 「ダーク・エイジ・オブ・キャメロット」 →公式サイトは「こちら」 →紹介ページは「こちら」
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