「Granado Espada」の詳細が明らかに 最新リリースを翻訳して紹介
これまでほとんど情報が出ておらず,作者キム・ハッキュ氏へのインタビューを通じてイメージするしかなかった「Granado Espada」。しかし先日,ついにムービー(「こちら」)が公開され,直後には韓国ハンビットソフトが同作のゲームシステムを詳しく解説した最新リリース「Granado Espadaプレビュー」を出した。4Gamerではそのリリースを翻訳したので,早速紹介しよう。(翻訳:Kim Dong Wook韓国特派員)
「Granado Espadaプレビュー」
■MCCシステム 〜RPGの面白さの原点へ回帰
Granado Espada(以下,GE)では,多数のキャラクターを同時に操作できるMCC(Multi Character Control)システムを採用している。 GEではプレイヤーの手持ちのキャラクターから最大3人を同時に操作でき,このように同時に動かすキャラクター達を"チーム"と呼ぶ。プレイヤーは状況に応じて戦略的に,バランス良くチームを組んだり,あえて同じクラスのキャラクターばかりでチームを組んだりできる。
もちろん,必ずしも3人でチームを組む必要はなく,一人のキャラクターだけを操り冒険することも可能。この場合は,倒したモンスターからの経験値がすべてそのキャラクターに入るため,集中的にキャラクターを育成できる。
チームは,プレイヤーが直接操作できるリーダーキャラクターを中心に動く。リーダーはF1〜F3キーで切り替えられ,リーダー以外のキャラクター達は,あらかじめ指示したアクションを行うほか,指示がなければ設定されたAIによって動く。 例えば,F1キーでウィザードを選択して敵に魔法をかけ,すぐにF2キーでファイターを選択して,ウィザードを攻撃しようとしている敵を倒す……といった戦術的なプレイが可能なのだ。 AIは,"ターゲット"と"攻撃方法"の2種類が設定できる。例えばターゲットならば,敵のボスを狙うようにしたり,一番近いキャラクターを狙うようにしたりといったさまざまなパターンが用意されており,状況によって使い分けられる。
上段左:肉弾攻撃を得意とするファイター,特殊魔法を使うウィザード,そして回復などサポート担当のスカウトという,実にバランスがいい構成のチーム 上段中央:こちらはファイター二人というチーム。回復担当がいないのが問題だが,攻撃能力は高い 上段右:一人のファイターだけを操作している場面。特定のキャラクターを集中的に育成したい場合に有効だ 下段左:各キャラクターは,F1〜F3キーで選択できる 下段中央&右:選択したキャラクター(リーダー)を中心に,移動や戦闘,NPCとの会話を行う
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■バラックモード 〜プレイヤー名は"名字"に
GEにログインすると,最初に表示されるがこのバラックモードの画面だ。ここでは,キャラクターを作成したり,すでに登録してあるキャラクターでチームを編成したりできる。バラックには,最大12人のキャラクターを登録できる。 まず最初にプレイヤーがしなければならないのは,名前を決めることだ。といってもキャラクターの名前ではなく,画面上には表示されない"コマンダー"(つまりプレイヤー)の名前で,これはそのままキャラクター達の"名字"となる。 例えば,コマンダー名が「ローゼン」で,キャラクター名が「マグヌス」の場合,このキャラクターのフルネームは「マグヌス ローゼン」となるわけだ。フルネームはキャラクターをトレードしても変わらないので,キャラクター名を見れば,もともとどのプレイヤー(コマンダー)が作成したキャラクターかが分かる。
ゲームを始めるには,まずバラックモードでチームを組む必要があるが,このときメニューから"以前のチームでスタート"を選べば,最後にプレイしたときのチーム/場所で,すぐにゲームを再開できる。 新キャラクターの作成は,バラックモード内のドレスルームで行う。作成できるキャラクターは,ファイター,ウィザード,スカウトの基本的な3クラスとなる。 MCCシステムを採用したGEでは,さまざまなキャラクターを操作することになるので,アイテム類はキャラクターではなくコマンダーの所有物となり,全キャラクターが使用できる。
左:バラックモードの画面。登録されたキャラクターがあちらこちらに見える 右:バラックモード内のドレスルームでキャラクターを作成しているところ。性別,姿,クラスを選び,名前を付ける
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■新しい仲間 〜冒険中に出会う仲間達
GEでは,バラックで作成できる基本クラスのキャラクター以外に,プレイの途中で出会う,さまざまなNPCを仲間にできる。彼らは基本クラスと同じようなスキルを持っているが,なかには特別な能力を持つNPCがいるかもしれなし,まだ公開されていない別のクラスのNPCもいるかもしれない。 これらのNPCを仲間にする条件は,一定の金額を支払うだけだったり,難しいクエストをクリアする必要があったりと,NPCによってさまざまだ。 また,モンスター達も,条件次第で仲間になることがある。といっても単純なペットではなく,MCCシステムで実際に操作できる,チームの一員となるのだ。 仲間になったNPCやモンスターは,アイテムを装備したりレベルアップしたりできる。また名前を付けることも可能だ。
左:住宅管理を担当する公務員NPCのブルーニ。まさかこのNPCまで仲間に? 中央:ブルーニは銃器の扱いに長けている 右:モンスター"ジャケンベア"は,ファイターとほぼ同じスキルを使用できる。スピードこそ遅いものの,そのパワーはかなりのもの
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■スタンス 〜戦闘とアイテムを立体的に表現
GEが採用している「スタンス」という概念は,武器ごとに複数用意された"構え"や"戦闘スタイル"といったもので,プレイヤーの任意で切り替えられる。同じ武器を使っていても,スタンスによって違う戦い方ができるので,MCCシステムと相まって,戦術的な戦い方が求められるわけだ。 この下に掲載した左と中央の画像のスタンスでは,それぞれ攻撃力と速度,そして防御力が変わってくる。また使用できるスキルも,スタンスを切り替えると同時に変わる。なおスタンスを変更できるのはリーダーだけで,ショートカットはAltキー + 1〜4。
各スタンスは,熟練度を高めることでスタンスレベルが上がり,より高い効果を発揮できるようになる。例えば"Aiming Shot"スタンスのレベルを上げると銃器の命中率が高まるし,"Freestyle"スタンスをレベルアップすると銃器の連射能力が高まるといった具合だ。
もちろん魔法攻撃用武器に関しても同様にスタンスがあり,スタンスを替えることで,使えるスキルが変わってくる。例えば,マジックロード系の魔法武器を装備した場合,念力系のスキルが使える"サイコキネシス"スタンスと,幻術系のスキルを使える"ファントムイリュージョン"スタンスを選択できるのだ。 装備した武器によって選択できるスタンスが変わり,選択したスタンスによって使用できるスキルが変わるということは,スキルは装備した武器によって変わるといえる。これは,スキルが象徴的なものではなく,武器自体の使用方法と直接関連していることを意味する。 リーダー,武器,スタンスの切り替えなどを考慮すると,GEは戦略性が重要なだけでなく,キャラクターのコントロールによるアクション性も非常に高いといえる。
左:剣タイプの武器での,代表的な防御スタンス"High Guard" 中央:同じく剣タイプの武器のスタンス"Back Guard"。大抵の剣で,攻撃力を最大限発揮できるBack Guardスタンスを使用可能 右:Aiming ShotとFreestyle。どちらも銃器の代表的なスタンスだ。命中率を取るか連射率を取るか……
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「Granado Espada」 →公式サイトは「こちら」 →紹介ページは「こちら」
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