[E3 2005#107]「Dark Age of Camelot」のロードマップを公開&新拡張パック「Darkness Rising」発表
DaoCのプロデューサーLance Robertson氏
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Mythic Entertainmentは,同社がサービス中のMMORPG「Dark Age of Camelot」(以下,DAoC)の2005年度版ロードマップを公開。また新たな拡張パックである「Dark Age of Camelot:Darkness Rising」の存在も明らかにされた。 プレゼンテーションはMythicブースの一画にあるミーティングルームにて行われた。同社のプロデューサーであるLance Robertson氏が,パワーポイントの資料と実機によるデモンストレーションとで説明してくれた。
Robertson氏によれば,今年度のDAoCのタイムスケジュールは以下の通り。
●2005年6月:Guild Makeover(Patch version 1.76) システムを作り直すことで,ギルドのマネジメントが非常に楽になっているという。ギルドメンバーのイントロダクション画面などといったインタフェースにも改良が加えられており,コミュニティ機能はより充実したものになるようだ。ほかにもギルド単位でRvR Missionを請け負える「Guild RvR Missions」などの機能が追加される。
●2005年9月:Market Update(Patch version 1.77) Market Systemの大幅な更新。新しいMarket Searchなどが実装される。またEpic Questなども一部刷新されるという。
●2005年年末:拡張パック「Darkness Rising」リリース 現在の状態をより快適に楽しむための拡張パック。新しいゾーンの追加などは行われず,グラフィックスの改良を始め,インタフェースの改良などユーザビリティに関連する部分の強化が主な項目になる。
■拡張パック「Darkness Rising」について
Darkness Risingの最も大きな変更点として,Robertson氏に説明を受けたのが,グラフィックスモデルの刷新と,馬などをはじめとした各種乗り物のカスタマイズについて。前者は,グラフィックスエンジン自体は以前の物をそのままに,各種オブジェクトのモデリングとテクスチャを作り直したという内容だ。もはやMMORPGの中では,老舗ともいえるDAoCだが,これによって少なくともグラフィック的な古くささは大きく改善されることになる。もちろん,最新の3Dゲームとは比べるべくもないが,それでも丁寧に作られた各種オブジェクトは十分に「綺麗」といえるレベル。
Nash氏に,デモンストレーションのために用意されたと思われる,旧デザインと新デザインが混在するダンジョンを見せてもらったが,同じ場所とはとても思えないような変わりようにはビックリ。ライティング処理なども美しく行われ,洞窟の雰囲気などは一層怪しさを醸し出すように作り直されていた。キャラクターやモンスターのグラフィックスも同様で,テクスチャが詳細になったことで,モンスターはよりオドロオドロしく,キャラクターはより凛々しい顔立ちになっていたのが印象的だ。 とくにキャラクターのグラフィックスに関しては,日本や韓国といったアジア展開も見据えての結果なのか,若干"洋ゲー臭さ"がなくなっていたような雰囲気。これならば韓国や日本といった国々のプレイヤーも,ある程度取っつきやすくなるかもしれない。
次に,Mounts(乗り物。要するに主に"馬"を指す)とそのカスタマイズ機能に関してだが,従来の「Standard Mounts」に加えて,拡張パック導入者のみ選択可能な「Advanced Mounts」が用意される。Advanced Mountsでは,用意されているいくつかのスキンから好みのものを選択できるだけではなく,鞍具やそれに書き込まれる紋章までもカスタマイズが可能だという。例えば,鞍具にギルドのエンブレムをあしらうなどといったアクションも,自由にできるようだ。
またDarkness Risingでは,「Champion Level」や「Champion's Quest」といった上級者向けの要素も盛り込まれる。Champion Levelとは,Lv50に到達したプレイヤーが次に目指すべき到達点で,今回の拡張パックでは,5つのChampion Levelが"伝来"されるという。Champion Levelには,レベルごとに加算されるステータスボーナスのほかに,先ほど紹介したAdvanced Mounts機能の開放(通常の者には使えない)や,新しい/ユニークな乗り物も獲得できるようになるようだ。Robertson氏曰く「ユニコーンのような乗り物が用意されるかも?」とのこと。Champion's QuestはLv30から始めることができ,当然ながら長く難しい内容になる。ただ成功には,莫大な報酬や新たな「Champion Weapon」が与えられるという話。ちなみにデモ機で見せて貰ったChampion Weaponは,光り輝く剣という一目でそれと分かるものであった。まだ完成はしてないとの話だったが,ほかにも飾りが動く?斧のChampion Weaponなどもあるとの話だ。
Darkness Risingは,今年度中のリリースを予定しおり,価格などは未定。日本語版へに対応については「まだ明確なことは言えない」とのことであった。 Robertson氏は,Mythicが依然としてDAoCを同社における"Flagship Product"として認識しているとコメントしており,これからも充実したサービスを心がけていくという。今後の展開に注目していきたい。(TAITAI)
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