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[韓国ゲーム事情#356]ゲーセン風オンラインRPG「ルニア戦記」
2005/06/06 22:06
Kimの韓国最新PCゲーム事情#356

ゲーセン風コマンド入力型のオンラインRPG「ルニア戦記」登場(2005/6/6)

Text by Kim Dong Wook特派員

 「オンラインゲーム=マウス操作」というイメージが根付いている中,キーボードによる"Arcade RPG"というジャンルを標榜する「ルニア戦記」が登場した(公式サイトは「こちら」)。先日,第一次クローズドβテストで好評を博したこのタイトルは,Allmの意欲作だ。

 このタイトルはオンラインRPGでありながら,アーケードゲームのような直感的な操作が要求されるのが特徴だ。かつてのアーケードゲーム「バーチャファイター」や「ストリートファイター2」を,現代のオンラインゲーム風によみがえらせた作品だと言えば,想像しやすいかもしれない。

 一見すると,最近のカートゥーン風MMOのようだが,ダッシュ攻撃,連打,コンボシステムなどはホットキーを使った自動操作ではなく,格闘ゲームのようなコマンド入力によるものだ。さまざまなコマンドの組み合わせにより,多彩な必殺技や空中コンボを繰り出すことができる。
 それでも基本的にはRPGなので,用意されている4種類のクラス(戦士,魔法使い,ヒーラー,泥棒)は,それぞれ自分の能力を活用できるような協力プレイが攻略の要だ。
 また,従来のMMORPG同様,各種セットアイテムやレアアイテム,エピックアイテムなども用意されている。
 戦闘画面はクォータビューだが,インベントリを開いてアイテムを装備するときには,カメラは正面ビューに切り替わるあたりも,従来のMMOの文法に従ったものだといえるだろう。



 ルニア戦記は,最近はやっているステージ中心のマップで構成されている。このステージは,プレイヤーが単独あるいはパーティで入場し, ミッションをクリアしていくという独立的なマップとして構成されている。ちょうど,インスタンスダンジョンのような概念だ。このあたりは,面クリア型のアーケードゲーム的である。
 また,ステージ終盤に登場するボスも,アーケードのシューティングゲームのボスのように巨大で,攻撃パターンも豊富。その攻撃をかいくぐってボスを倒すには,複数プレイヤーでの協力プレイが非常に重要になるというわけだ。

 グラフィックスは,カートゥーンレンダリングの3Dグラフィックスで描かれたキャラクターと,2Dの背景が基本。
 各ステージの最初と最後には,ストーリーがアニメーション風に描かれるため,従来のオンラインゲーム以上に物語を理解しやすそうだ。



「ルニア戦記」総括プロデューサーのKim,Young Gook氏(左)と,Allm社長のLee,Jong Myoung氏
 これらの要素を一つずつ見ていくと,なんとなくアーケードゲームに慣れ親しんだ日本のプレイヤーをターゲットにしているように思えてくる。この点について同社のLee,Jong Myoung社長に聞いてみたところ,「ルニア戦記の開発スタッフの中には,かつて『バーチャファイター2』のチームバトルで有名だったプレイヤー達がいるため,アーケードゲームならではの魅力をきっちり理解していると思います。マウスで操作するという,のんびりしたインタフェースから脱して,アーケードゲームのようなスリルをオンラインゲームでも感じさせたいというのが,私達の目標です。そういう意味では,日本のプレイヤーは,世界中で一番コマンド入力による戦闘に対して理解度が高いと思いますので,韓国だけではなく,日本のプレイヤー達にアピールできるような作品に,仕上げていきたいです」と答えてくれた。

 ルニア戦記は,6月末から第二次クローズドβテストを行うべく現在準備中で,夏頃のオープンβテスト実施を目標に開発が進められている。


ルニア戦記
■開発元:Allm
■発売元:ネクソンジャパン
■発売日:2007/08/22
■価格:基本プレイ無料/アイテム課金
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.06/20050606220607detail.html