セガ,MMORPG「RF online」のプレスカンファレンスを開催
セガは本日(6月21日),SFとファンタジーの世界観を併せ持つMMORPG,「RF online」のプレスカンファレンスを実施。同作のゲーム内容および,サービススケジュールを発表した。 なお多少時間が前後するが,本日付けで本作のクローズドβテスター募集も始まっており,当サイトの「こちら」で応募を受け付け中だ。βテストに参加したい人は,まず応募を済ませておいてから,じっくり読んでみてほしい。
「RF online」(以下,RFO)は,オンラインアクションゲーム「ポトリス」などの開発で知られる韓国CCR社の手がけたMMORPG。2004年9月に,日本でのパブリッシング権をセガが取得し,同年9月22日に開催された東京ゲームショウ 2004では,プロモーションムービーが出展されていた。 4Gamerでは,「こちら」や「こちら」などで,主に韓国でのサービス状況についてのレポートをお伝えしてきたが,日本国内でのサービス開始については,"2005年内"予定という以外,ほとんど情報がなかった作品だ。そんな2005年も,もうじき半分が終わろうとしている本日,ついにRF onlineの詳細が,プレスカンファレンスという形で明らかにされたというわけだ。
【上段】左から,ネットワーク戦略事業部副事業部長森下英昭氏,オンラインマーケティング部RF online総合プロデューサー染谷光廣氏,同RF onlineオペレーションプロデューサー岩原景士氏
【下段】会場で上映されたプロモーションムービー,登場する三つの種族がそれぞれ対立しているのが分かる
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■「RF online」とは? その世界観と基本的なシステム
RF onlineのメインイラスト。お互いに武器を向け合うことで,ベラート,コラ,アクレシアの三すくみを表現している
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まずは簡単に,RF onlineのゲーム内容について解説しておこう。 RF onlineのタイトルにある"RF"とは,"ライジングフォース"の意。"成長していく力,成長していくゲーム"であるという意思の表れらしい。
RF onlineの世界では,"ベラート(小柄な概観)" "コラ(美しい外観)" "アクレシア(マシン型)"という三つの異なる種族が,それぞれ勢力争いを繰り広げながら暮らしている。要するに,MMORPGの定番でもある中世ヨーロッパ風のファンタジー世界に,SF要素を加味したものだと言って問題ないだろう。
ちなみにベラートは,魔法も科学的な武器も使用できる,比較的ニュートラルな種族。そしてコラは魔法に特化した種族で,アクレシアは魔法を否定しながら科学的な武力を追求している種族だ(アクレシアは,脳味噌以外は機械化されているとか)。 この三種族はそれぞれ,"NOVUS太陽系"と呼ばれる銀河系辺境にある恒星系の惑星上で,最も資源の豊富な"アスデリュック大陸"に,"ベラート連邦(BELLATO Union)" "神聖同盟コラ(Holy Alliance CORA)" "アクレシア帝国(ACCRETIA Empire)"という三つの国家を形成し,一つの鉱山地帯をめぐって争っているというのが,基本設定になっている。
ベラート,コラ,アクレシアの雰囲気はお分かりになるだろうか(ベラートの立ち姿がない点はご了承を)。素っ気なく言うと,それぞれ人間,エルフ,ロボットと考えていいだろう
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岩原氏がデモで見せてくれたボスモンスター「カリアナプリンセス」。何人もの兵士を従えた強力なモンスターであり,グラフィックスもかなり美しい
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なお,鉱山には"ホーリーストーンキーパー"と呼ばれる巨大なボスがいる。これは,倒すことができないボスキャラなのだが,ホーリーストーンキーパーを操る"制御装置"を手にした種族へは,攻撃をしてこない。 つまり,制御装置をコントロール下に置いている種族は,鉱山でのんびり採掘でき,それ以外の種族は,安全に採掘するためにこの制御装置を手中に収めるべく,制御装置を支配する種族へ戦いを挑むというわけだ。 本作でのRvRは,ちょうど攻城戦のように,この制御装置を奪い合って異なる種族が激突することになる。
また,こういったある意味では政治的なシステムだけでなく,経済に関するシステムにも趣向が凝らされている。 例えば,ある種族が繁栄すると,その種族にかかる税率は上がり,物価が上がるが,逆に繁栄していない種族の税率は下がり,物価も下がっていくという。 さらに,ゲーム内には,"種族貨幣"と"共通貨幣"の二つがあり,アイテム購入には種族貨幣が必要になる。共通貨幣を手に入れたら,それを種族貨幣に両替してくれるNPCがいるが,そのときのレートも種族の繁栄度によって異なり,例えば繁栄していない種族ならより多くの種族貨幣に両替できるというわけ。つまり,繁栄していない種族のほうが強力な装備を購入しやすい……というような形で,ゲーム世界のバランスがとられているのだ。
以上,簡単に本作を説明したが,具体的なシステムについては,発表会後にセガのネットワーク戦略事業部オンラインマーケティング部総合プロデューサー染谷光廣氏に詳しく聞いてきた。後ほど別の記事にてお伝えする予定なので,お楽しみに。
■βテストおよびサービススケジュール
気になるサービス開始時期だが,まずは合計8000人を対象にしたクローズドβテストが,7月上旬より約1か月間実施される予定で,そのテスターの募集が,本日より開始されている(前述の通り,4Gamer読者枠分もすでに募集中だ)。そしてその結果を受けて,オープンβテストを夏から秋にかけて約1か月半実施。正式サービスは,秋から冬にかけてを予定しているとのこと。 課金体系は月額課金制。タイムチケット制は検討中とのことだが,アイテム課金制を採用する予定はないそうだ。アイテム課金制では,実際にリアルなお金を持っている人ほど有利になってしまうので,ゲームバランスに対する不安材料になりかねない……というのが理由らしい。 なおプレイするには,ゲームとコミュニティに特化したポータルサイト「SEGA link」のアカウントが必要となる。正式サービス開始後は,SEGA Linkが採用している決済手段(セガキャッシュ)を使用する模様。つまり実質,セガキャッシュを購入するために必要なNET CASH決済,クレジットカード決済,コンビニ決済に対応しているといえるだろう。 SEGA Linkでは,このほかにもRF onlineのプレイヤーを対象とした,ファンサイト構築支援なども予定しているとのことだ。
発表会で登壇した,CS統括本部ネットワーク戦略事業部副事業部長の森下英昭氏は,
「オンラインゲームにはさまざまなタイプがあるが,プレイヤーも運営側もすべて生身の人間。レストランなどがメニューのクオリティ以外の部分に注意を払うように,セガでも運営面に力を入れていく」
と語っている。その証拠に,GMにはすべてMMORPG経験者を採用,サービス中はGMとモニタリングスタッフが24時間体制でプレイヤーのサポートにあたる。また森下氏はMMORPG運営をレストランにたとえる中で,
「RF onlineという上質のレシピを,日本で最高のものにする」
として,本作に対する意気込みを見せていた。
■「RF online」 スケジュール: 2005年6月21日 クローズドβテスト募集開始/オフィシャルサイトオープン 6月28日 クローズドβテスト募集締め切り 7月5日 クローズドβテスト開始 7月24日 クローズドβテスト終了 2005年夏 オープンβテスト予定 2005年秋 正式サービス開始 動作環境:Windows 2000/XP,PentiumIII/1GMHz(Pentium4/2GHz以上推奨),メモリ 256MB(512MB以上推奨),空きHDD容量 3GB以上,ビデオカード VRAM 32MB以上(64MB以上推奨) DirectX 8.1以降
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