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ズーの最新作は正当派中世都市建設シム「メディーバル ローズ」
2005/06/22 17:58
 日本の硬派ストラテジーファンの味方,ズーが次に発売する新作は「メディーバル ローズ」(原題 Medieval Lords:Build,Defend,Expand!)の日本語版だ。発売予定日は7月22日で,価格は8190円(税込)。
 本作は3Dで描かれたマップを舞台に,どこまでも都市を広げていける箱庭型の都市建設シミュレーション。中世を舞台としているが,特定の歴史を忠実に再現した物語性の強い内容というよりは,純粋に都市造りのゲーム性に特化させたタイプである。
 軍隊を揃えて他国を侵略したり,逆に侵略者から自国領を守ったりといった要素もあるが,戦闘メインのRTSというよりは,基本的に都市造りに重点が置かれている。



 本作の面白い部分は,3Dで描かれた整然としていない大自然マップの中に,いかに頭を使って都市を広げていくかというところにある。2Dタイプの箱庭シムのように,海岸線や山脈がマス目状に都合良くキレイに整っていたりせず,プレイヤーは自然の地形とうまく折り合いをつけながら,なんとか巨大な都市を造らなければならない。これが従来の型にはまった一般的な箱庭シムでは味わえない,とても有機的な都市造りとなるのである。

 この自然な地形(山,森,海など)は,すべてが意味を持っている。例えば本作のゲームエンジンは風車の建設位置を計算し,風を受けやすい位置にあるかを判定して結果をもたらす。山岳に囲まれた土地に都市を造れば,それが天然の要害となるという実感も,同ジャンルのほかの作品よりも強く感じられることだろう。



 なお,発展するにつれ多くの技術を獲得して,より高度な建物を建てられるようになっていくが,この建物は100種類も用意されており,すべての建物は中世建築研究の第一人者であるEugene Emmanuel氏の「Medieval Encyclopaedia」に準じてデザインされているという。

 ちなみに本作の体験版(英語版)は,4Gamerの「こちら」からダウンロードできる。正当派箱庭シムにしては,かなり独特のプレイ感覚を持った本作。何はともあれ,まずは自分でプレイして,その面白さを確かめてみよう。(Kawamura)


【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.06/20050622175849detail.html