ChinaJoyの出展タイトルは,過去二回に引き続いてMMORPGを中心としていたが,中国市場では最近「カジュアルゲーム」がキーワードとなりつつあるという。実際,会場には韓国製カジュアルゲームタイトルが何種類か出展されていた。 その中の一つ,学校を舞台にしたシューテングゲーム「S.O.S Online」は,可愛いらしいキャラクター造形と,比較的簡単な操作でプレイできる点が魅力であり,中国のゲーマー達を惹き付けていた。 同作品は韓国ALEA Interactive社が開発し,中国ではOptic Communications社がサービスを提供する。ブースに設けられたステージでは,両社間の調印式も行われた。
韓国でもクローズドβテストをちょうど終えたばかりの最新作,S.O.S Onlineについて,もう少し詳しく解説しておこう。 「S.O.S」とは"Save Our School"の略であり,学校で起こるさまざま事件を,特殊な能力を持った学生達が解決していくというストーリーになっている。 最大6人が一つのルームに入場してプレイする3Dシューテングゲームで,「Z」キーによるジャンプ,「X」キーによる攻撃,「C」キーによるアイテム使用などを中心とした,シンプルな操作が大きな特徴だ。プレイを通して手に入れたゲーム内通貨Gemでアイテムを購入することによってキャラクターを装飾し,経験値を溜めてステータスを強化していく。 同作品は,一定時間内に可能な限り多くの敵を倒す"初心者用チャレンジモード",一定のHP(ヒットポイント)だけで多くの相手と対戦する"サバイバルモード",画面に登場するブタを捕らえ, 一番長い時間保持できたプレイヤーが勝利する"豚キャッチモード"などを備えている。また, チュートリアルを兼ねてストーリーに沿ったミッションをクリアしていく"シナリオモード"は,シングルプレイのゲームと同様の感覚で楽しめる。
プロモーションムービー(44.3MB・1分32秒・MPEG-1,ダウンロードは「こちら」)のプレイシーンからも分かるように,同作品は可愛らしいキャラクターとシンプルな操作が特徴ながら高いアクション性を誇り,気軽に入れるカジュアルゲームであるとともに, ある程度のやり込み要素も兼ね備えるようだ。
China Joy会場で会った,ALEA Interactive社社長Lee, Seung Goo氏は「S.O.S Onlineは,最近の中国ゲーム市場の流れでもある"カジュアルゲーム"に分類されるため, 中国におけるパートナーの決定が非常に迅速に進んだ。できれば日本市場でも早いうちにサービスを行い,韓国・中国・日本のライトゲーマーが一緒に楽しめるゲームとしていきたい」とコメントしてくれた。 同作品は,2005年8月中に韓国内でオープンβテストが開始される予定だ。(Kim Dong Wook)
「S.O.S Online」 →プロモムービーは「こちら」(44.3MB・1分32秒・MPEG-1)
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