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［GC 2005＃08］人気小説のゲーム化「The Chronicles of Narnia」
ディズニーの関連会社であるBuena Vista Gamesのブースで行われたカンファレンスでは，コンシューマゲーム用を含めた数本の作品が紹介された。それらの中でひときわ注目度が高い作品が，「The Chronicles of Narnia：The Lion, The Witch and The Wardrobe」である。
「The Chronicles of Narnia」は，作家C.S. Lewis氏の手による全7巻のファンタジー小説。この作品は，あのJ.R.R.Tolkien作「The Lord of the Rings」（指輪物語）などと並ぶ，ファンタジー文学の代名詞と言えるほどの存在である。
"Harry Potterシリーズ"の映画化などによって巻き起こされたファンタジー人気の追い風を受けて，The Chronicles of Narniaも現在，シリーズの映画化が進行している。その一作目が「The Chronicles of Narnia：The Lion, The Witch and The Wardrobe」だ。全米公開は2005年12月の予定。日本では2006年3月4日に，「ナルニア国物語/第1章：ライオンと魔女」というタイトルで公開予定となっている。
本作は，この映画をゲーム化した作品となる。さまざまな現行プラットフォームでリリースされることになっており，その中にはPC版も存在する。
ゲームは，メインキャラクターである4人の少年少女達を操作する3Dアクションアドベンチャーになっている。ファンタジー世界であるナルニア国に住む悪いクリーチャー達との戦いが楽しめるほか，パズル要素も盛り込まれているというから，いわゆる"スタンダード"な映画を原作としたゲームといってもよさそうである。
原作小説は必ずしも戦ってばかりの作品ではないが，第一章は，一の王 ピーター率いるアスランの軍勢と，白い魔女が操る悪の軍勢との合戦というクライマックスへと盛り上がっていくような構成になっている。おそらくゲームはこの流れを生かしたものとなるのであろう。
兄弟は基本的に4人で行動するので，アクションはチームベースとなる。ピーターがエドマンドの身体を抱えて振り回し，敵をはじき飛ばすといったことが可能なようだ。このようなユニークなコンバットスキルやスペシャルムーブを適所で使っていくことにより子供達の冒険は進行していく。
そのほかデモムービーでは，"街灯あと野"の近くだと思われる雪の積もった森の中を，兄弟姉妹4人が駆け抜けていく様子や，鎖かたびらをまとったピーターがオークやミノタウルスに斬りつけている様子などが見られた。スーザンは"あの"弓で兄弟をサポートするようだ。よーく目を凝らすと，"ものいうけもの"のビーバーの姿がちらっと見えたりして，好きな人には嬉しい内容となっていた。
日本での発売については今のところアナウンスがないが，期待しつつ吉報を待ちたい。（ライター：星原昭典）
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