中国で,若者のオンラインゲーム中毒を防ぐために,オンラインゲームに,3時間以上連続してプレイしにくくなるプログラムを導入するという話が出ている。
具体的には,MMORPGなどのオンラインゲームを連続して3時間以上プレイした場合,プレイしているキャラクターのレベルが一時的に半分程度にまで下げられ,アイテムなどの発見率も押さえられてしまう。連続して5時間以上のプレイを続けた場合には,プレイしているキャラクターのレベルが,そのゲームでの最低レベルにまで下げられてしまうというもの。 これを回避するには,1回のプレイ時間を3時間以内に押さえ,なおかつ次のプレイまでに最低で5時間(またはシステムの再起動まで)の間隔をあけなければならないとのことだ。
このプログラムの開発には,中国政府当局で出版物などのガイドライン締結などを行っている"GAPP:General Administration of Press and Publication"があたっており,同じくGAPPがプログラムを適用するゲームの選定なども行っているようだ。
GAPPでは,1回あたりのオンラインゲームのプレイ時間を,3時間以内は"健康的",3〜5時間は"疲労度が高い",5時間以上を"不健康"であるとの判断から,今回のプレイ時間の制限に踏み切るようだ。 このプログラムの正式な導入時期については決まっていないようだが,2005年10月からテストが開始される予定。当面,このプログラムの導入が予定されているゲームは,「Lineage II」「World of Warcraft」「MU」「The Legend of Mir II」「The World of Legend」「Westward Journey Online」「Fantasy Westward Journey Online」「JX Online」「First Myth Online」「The Legend of Mir 3G」「Blade Online」の11タイトルとなっている。(朝倉哲也)
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