Kimの韓国最新PCゲーム事情#403
Hanbit,「新野球」訴訟で公式声明発表(2005/8/29)
Text by Kim Dong Wook特派員
先日,「こちら」でお伝えした,「新野球」に関する訴訟について,同タイトルのパブリッシャであるHanbit Softが公式声明を発表した。
Hanbit Softは,コナミによる訴訟を「根拠のない言いがかり」であると強く反論。「"マンガみたいな野球ゲーム" "プレイヤーが球団のオーナーになる野球ゲーム"を標榜する『新野球』は,NeoPleが数年前から企画/開発してきたカジュアル野球ゲーム。明確な検証過程もなしに,単純に"見た目が似ている"という主張だけを繰り返しているコナミの姿勢は,とうてい理解できない」としている。
8月4日にスタートしたオープンβテストで,新野球をプレイした人の多くは,「"実況パワフルプロ野球"シリーズに似ているとされるSD風の無関節キャラは,『Rayman』をはじめ昔から多数のゲームに登場していた」「実況パワフルプロ野球より,むしろかつてのアーケードゲーム『スタジアムヒーロー』(データイースト)に似ている」など,コナミが提起した訴訟に共感できないと語っているとのことである。とはいえ,古くから日本のゲームを遊んでいる筋金入りのゲーマーからは,コナミを擁護する声も出ており,韓国内でも意見が二つに分かれている様子だ。
なお,NeoPleの関係者は,「訴訟の結果,コナミの主張が根拠のない言いがかりであるということが証明されるはずだ。このような無差別的な訴訟の提起に対して,我々が法的に潔白であることをアピールしたい」と,断固として争う姿勢を明らかにしている。
新野球は,オープンβテスト開始後20日あまりが経過した現在,同時接続者数は2万人を超え,ゲーム内のギルドも5800組以上結成されるなど,高い人気を誇っている。
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