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[TGS2005#41]サービス開始直前「UCGO DoA」はビデオ出展のみ
2005/09/18 20:48
バンダイ常務取締役の鵜之澤伸氏。時折ジョークを交えつつ,会場の「UCGO」ファンに同作の正式サービス開始日を力強くアピールした
 2005年2月14日に正式サービスが開始する予定だったが,さらなるクオリティアップのために延期され,これまでUC.Betaテスト(クローズドβテスト)が重ねられてきた「UniversalCentury.net GUNDAM ONLINE Dawn of Australia」(以下,UCGO DoA)。以前「こちら」でもお伝えしように,難産の様相を呈していたタイトルだが,ついに9月29日に正式サービス開始ということで,待ちかねていたファンも,一安心といったところだろう(まだ早すぎる,という声もあるようだが)。
 当然,東京ゲームショウ2005のバンダイ(ナムコ)ブースでの出展では,プレイアブルな状態で展示されると思われたのだが,残念ながらプロモーションムービーのみの出展となっていた。しかし,バンダイ常務取締役の鵜之澤伸氏自らがステージに上がり,UCGO DoAに関するプレゼンテーションを展開。同作の正式サービスについてアナウンスしていたので,その概要をお伝えしよう。

 まずUCGO DoAの舞台は,(急遽変更されたサブタイトルからも分かるように)"最初のコロニー落としの被災地"であるオーストラリア大陸に,正式に決定したようだ。ただもちろん,サブタイトルごと変更したといっても,いつまでもオーストラリア大陸だけをゲームの舞台としておくつもりはないようで,ほかのエリアも段階的に実装されていく予定とのこと。鵜之澤氏によると,「いずれは,ファンからの要望の多い宇宙や,スペースコロニーといったエリアも実装していきます」ということだ。



 ゲーム内容は,これまで発表されていたものと同様,「機動戦士ガンダム」で描かれた"一年戦争"を,プレイヤー自身が体験できるMMORPG。連邦軍/ジオン軍のいずれかに所属し,モビルスーツのパイロットとしてだけではなく,生産者になってプレイすることも可能である。
 なお鵜之澤氏によると,正式サービスに向けてすでにサーバーも用意されており,「準備万端」とのこと。
 βテストに参加し,さまざまな意見/要望を出してくれた熱心なファン達のことを考えるなら,さすがに"再度の発売延期"は通用しないだろう。同氏からは,"サービスが開始してからも,進化を続けていくのがMMORPG"といったような,聞きようによっては言い訳ともとれかねない発言もあったが,バンダイとしても,もうこれ以上の延期は考えていないようだ。
 開発に約4年もの時間をかけたためのメリット(テスターの意見をくみ取り作品が進化)と,デメリット(時間をかけすぎたため,主にグラフィックス面の弱さが目立つ)を持ち合わせてしまった本作。正式サービス開始まではもうわずかな時間しか残されていないが,サービス開始後も積極的/継続的にクオリティアップが図られることを期待したい。

 正式サービス開始予定日である9月29日は,奇しくもバンダイナムコホールディングスの設立日である。バンダイナムコと誕生日が同じタイトル(しかもオンラインゲームとしては長男)だけに,正式サービス以降の運営展開にも,注目が寄せられることは必至。ガンダムライセンスとしては初のMMORPGという意味でも,今後が楽しみな作品といえる。
 なお,本作の月額課金は1575円(税込)となっており,正式サービス後は毎月,新規モビルスーツやアイテムなどが追加されていく予定。それ以外にも,数か月おきに大規模なアップデートが予定されており,その内容は以下のようになっている。(大路政志)



■「UCGO DoA」,正式サービス後のアップデート予定
2005年11月 ヒートホークやビームサーベルによる近接戦闘が導入予定
2006年春 鉱山施設が設置され,鉱物資源の発掘が可能になる予定
2006年夏 宇宙への道が開かれる。大気圏突入/脱出に関する要素や,宇宙ステーションが実装される予定


UniversalCentury.net GUNDAM ONLINE
■開発元:ディンプス
■発売元:バンダイナムコゲームス
■発売日:2005/09/29
■価格:通常版:8500円前後 限定版:1万2500円前後/月額1575円(税込)〜
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.09/20050918204812detail.html