本日(2005年9月21日)フロンティアグルーヴは,日本の戦国時代を題材にしたRTS「武田信玄2」を,2005年10月28日に発売すると発表した。完全日本語版として販売され,価格は8190円(税込)。
本作は,そのタイトルからも分かるとおり,日本の戦国時代に活躍した武将"武田信玄"に焦点を合わせた歴史RTSの続編。プレイヤーは,「武田」「上杉」「織田」の三つの勢力から一つを選び,戦乱時代の覇権をかけて戦っていく。 ゲームシステムは,日本地図を表したマップ上で展開されていく戦略フェイズと,リアルタイムで展開される戦術フェイズを交互に繰り返していくという形。ほかの作品でいえば,同じ戦国時代も扱ったことのある「Total War」シリーズに近いスタイルだ。ただTotal Warが演出/ゲーム性重視のゲームデザインなのに対して,こちらはどちらかと言えば再現性重視と,やや渋めである。
本作では,リアルタイムで展開される戦術パートに重点が置かれており,中でも"陣形"によって戦況が大きく変化するのは面白いところ。陣形も横隊と縦隊,密集体型といった単純なレベルではなく,それこそ戦国時代の資料に出てくる"陣立て"がそのまま再現されているというこだわりぶりで,とても海外のメーカー(カナダのMagitech社)が作ったとは思えない内容。昔,アートディンクの「関ヶ原」などにハマった経験があるプレイヤーには,ぜひ注目してほしい作品である。
ちなみに大まかなゲームの詳細に関しては,前作「武田信玄」のレビュー記事が「こちら」にあるので参考にしてほしいところ。正直,結構マニアックな内容で,一般にお勧めできるタイトルではないかもしれないが,歴史ファンを自認するプレイヤーはぜひチェックしておきたい。(TAITAI)
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