[G★2005#052]巨大化?ガラクタ? ロボットアクション「Botto ONLINE」のゲームシステムとは
GR entertainmentが開発を行っている「BOTTO」は,クォータービュー視点のロボット対戦アクションオンラインゲーム。ロボットを操り,限られたエリアで最大4 vs. 4の対戦を繰り広げて,勝利するのが目的となる。 同社は,NEXONとGravityに挟まれたフロア中央部に大きめのブースで出展していて,会期中はブース内に用意されたステージでさまざまなイベントを開催していた。しかし,それとは裏腹に,唯一のタイトル出展となる「BOTTO」については,クライアントに問題が発生したようで,試遊機として用意されたであろうPCでは,プロモーションムービーが流されるのみとなっていたのが残念だった。 さしあたり,同社マーケティングマネージャーのYoon氏を捉まえて,BOTTOのゲームシステムを聞くことにした。
まず,タイトルにあるBottoという語は,"Robot Tournament"から名づけられて(roBOTTOurnamentらしい)おり,対戦を軸に据えつつも,簡単な操作で繰り出せるアクションがウリの一つとなる。また,本作のコンセプトの一つに,"コミックらしさ"というのがあることから,SD風の3頭身デザインを採用している。 Botto ONLINEと似たようなゲームはいくつかあるが,そのどれもがキャラクター性の希薄さという問題を抱えていた。Yoon氏によると,BOTTOはオンラインゲームの長所を取り入れ,コンシューマゲーム機なみの直感的に遊べるほどの簡単な操作となっている。それでいながら,現在用意されている4機のそれぞれは,個性的な動き/攻撃を持つため,外見と合わせて十分なキャラクタライズが実現するという。 ちなみに,各ロボットにはブースターが付いており,Energyを使用して高速移動が可能となっている。
対戦の舞台となるマップにも,ゲームが単調にならないよう趣向が凝らしてある。具体的には,マップ上にあるスイッチを押すことで稼動/停止を繰り返す時計針のような回転する板があったり,マップ中にある穴から円筒がランダムに飛び出してきたりするなどだ。これらの障害物を避けながら相手ロボットを倒すのは難しくなるが,それが本作のゲーム性を高めている要素の一つとなっている。 プレイヤー操るロボットは,ロケットやビームなどの遠距離攻撃だけでなく,剣,斧,うちわ(?)での近接攻撃も可能だ。マップ障害物を避けつつ,総合的なバトルを繰り広げられるのが本作の見どころといったところだろうか。
対戦中は,制限時間30秒前になるとマップ上にアイテムが出現する。このアイテムを取得すると,ランダムでアイテム取得効果(=変身)の成功か失敗が決定される。成功すればロボットが巨大化し,大幅に攻撃力をアップさせつつ必殺技を繰り出せるようになる。一方の失敗変身とは,一応巨大化はするものの格好の悪いガラクタのようになり,一定時間は逃げ回るだけになってしまうのだ。この部分が一発逆転の要素といえ,アイテムを取るかどうかも勝敗を分ける戦略の一つとなりそうだ。 Yoon氏によると,この変身システムはコミカルなSDキャラクターを採用しているからこそ出来たアイデアだという。
BOTTOは現在αバージョンの段階で,年内にクローズドβテスト,2006年上半期にオープンβテストの実施を予定しているとのこと。クローズドβテスト時には,ロボット4体,マップ16種を含むアップデートも行われ,さらにさまざまなシチュエーションで対戦できるようになる。またサービス体系として,アイテム課金モデルを採用する可能性が高いと語っていた。
開発元のGR entertainmentは,2005年の5月に結成された新しい会社だ。会社結成から約半年という期間で,ある程度形となる作品を表に出してショウにまで出展している,その行動力に注目したい。今回のG★でのアピールは残念ながら失敗してしまったが,次回に期待したいところだ。BOTTOのプロモーションムービーは追って掲載する予定なので,どのようなゲームなのかが気になる人は楽しみに待っていてほしい。(Seal)
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