GIGABYTE,CrossFire&SLIサポート“予定”の975Xマザーを発表
GIGABYTE TECHNOLOGYは,Intelが11月中旬に発表した最新チップセット「Intel 975X Express」を搭載するマザーボード「GA-G1975X」を発表した。
Intel 975X Expressは,従来製品であるIntel 955X Expressの上位モデルに当たり,ノースブリッジに接続されるPCI Expressのレーン数が可変に対応したのが特徴。これにより,搭載マザーボードは,2本のPCI Express x16スロットのうち,1本だけを16レーンで利用するか,2本を8レーンずつ(PCI Express x8として)利用するかを,BIOSから選択できるようになっている。
「2本のPCI Express x16スロットを8レーン×2で」というと,ATI Technologies(以下ATI)のCrossFireやNVIDIAのNVIDIA SLIを連想してしまいがちだ。とくにATIはIntel製チップセットでのCrossFireサポートを公言しているので,かなり気になるところである。 というわけで,関係各社に問い合わせたところ,以下のようなコメントが得られた。
Intel:「2本のPCI Express x16スロットを8レーン×2で動かせることで,デュアルグラフィックスカードの需要に対応できるというのが,Intel 975X Expressの特徴」(注:Intel 955Xでは,片方が16レーン,もう片方が1レーン動作) ATI:「Intel 975X ExpressマザーボードのBIOSとチップセットドライバがCrossFireに対応していれば,現在公開中のCatalyst 5.11を利用することでCrossFireは動作する」 NVIDIA:「ラボで安定動作が確認されていないため,現時点ではIntel 975X ExpressにおけるNVIDIA SLIをサポートしていない。この件については,今後も引き続き検証を続けていく」 (※2005年11月16日19時20分現在。11月14日付けでアップデートされたIntelの新チップセットドライバがCrossFire/NVIDIA SLIをサポートしているかどうかは確認中) (※2005年11月17日10時45分,NVIDIAから情報のアップデートがあったため,コメントを更新)
(※2005年11月17日18時5分,Intelから情報のアップデートがあったため,コメントを更新)
(※2005年11月18日18時15分,ATIから情報のアップデートがあったため,コメントを更新)
GIGABYTE TECHNOLOGYの日本法人である日本ギガ・バイトによれば,GA-G1975XではNVIDIA SLI,CrossFireともサポートされる「予定」。ただし,具体的なスケジュールは決まっていないようだ。
なお,GA-G1975Xはゲーマー向けが謳われており,「Turbojet Technology」によって,発熱の多いPentium 4/Dへの配慮が最大限に行われているという。 Turbojet Technologyのキモは,その一種異様な外観を演出している円筒状の2連クーラー「デュアル スラスター クーラー」だ。デュアル スラスター クーラーはユニットごとに2個,計4個のファンを搭載し,CPUとノースブリッジ,メモリを効率よく冷却すると同時に,ケース内の暖まった空気をPCケース外へ排気することで,熱による問題が発生しないよう配慮されている。
オーバークロック愛好家のため,BIOSの状態を示す7セグメントLED,そしてCMOSリセットスイッチを用意している
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PCI Express x16スロット以外のスロット構成はPCI Express x4が2スロット(片方が4レーン,もう片方は1レーン動作)と,PCIが2スロット。PCIの2スロットはPCI Express x16スロット2本の間に配置されているため,デュアルグラフィックスカード利用時は拡張性が少々犠牲になることを覚悟する必要がありそうだ。
このほか,EAX ADVANCED HD 3.0/4.0をソフトウェアでサポートする「Sound Blaster Live! 24bit」,1000BASE-T LANコントローラなどを搭載する。そして,サウスブリッジはRAID 0/1/5/10に対応するICH7Rであるというのが,ゲーマー向けの必須情報といったところだろうか。
現在のところ価格は未定。2005年11月下旬発売予定とのことなので,店頭に並ぶころには,CrossFire(あるいはNVIDIA SLIも)サポートについて,何らかのアップデートがあるかもしれない。(佐々山薫郁)
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