[G★2005#080]UNIANAが提供するポータルサービス「GAMORI」
UNIANAは,韓国国内でコナミの販売代理店を務めるパブリッシャ。G★ 2005で同社は,コナミと共同で「METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE」や「WinningEleven」シリーズなどコンシューマタイトルを大々的に扱っていたほか,自社のサービスとして「GAMORI」というポータルサービスを大きく展示。いくつかのミニゲームの試遊台が用意されていた。
GAMORIとは,韓国国内で展開されている,いわゆるゲームポータルサイト。主にミニゲームを呼び水としてユーザーを集め,アバターをベースにした各種サービスが展開されている。ほかのゲームポータルと同じくアバタービジネスをベースとしながらも,よりハイエンドなサービスに当たるMMORPGや映像配信などといった,横軸の展開を主眼に置いているという。サービスへの課金は,同社が提供するサイバーマネーで一括決済が可能。今後はその決済インフラを利用して,普通のショッピングなども行えるように発展させていくという話であった。
ちなみに今回展示されていたミニゲームのなかで,比較的大きな扱いだったのが「CHAOS GEM Online」という横スクロールアクションRPG。アクションゲームとしてはモーションの稚拙さや操作性の練り込みの浅さなど,やや作り込みに甘い部分が散見されたのは残念なところ。また話を聞くと,展示自体はないが,西遊記の世界観をベースにしたMMORPG「西遊記外傅」などといったタイトルも,今後GAMORIでのサービスを予定しているという。 あまり詳しい話は聞けなかったが,西遊記外傅には,8つの種族,16種類の職業が用意されているほか,一時期MMORPGの一つのトレンドでもあったインスタンスダンジョン・システムなどを実装しているとのこと。またインスタンスダンジョンでは,西遊記の外伝的なシナリオを楽しめるようになっているなど,細かい工夫も用意されているようだ。
各社のゲームポータルがひしめく,まさにゲームポータル群雄割拠時代の韓国ゲーム市場。今後,GAMORIが他社とどう差別化を図るのかを聞いてみたところ,同サービスの総合マネージャーのY.C.Lee氏は,「やはり良質なコンテンツを提供していくしかないと思います。弊社はコナミと良い関係を保っておりますし,ウイニングイレブンの完全オンライン版などに関しても,積極的に働きかけていきたい」とコメント。 ウイニングイレブンは,韓国国内でも絶大な人気を誇っており(ただ自宅でプレイするのではなく,ネットカフェでの対戦が盛んなのだとか),その完全オンライン化が望まれているタイトルの一つ。つい先日,BANDAI KOREAとSOFTMAXによる「SDガンダム・カプセルファイター」の開発がアナウンスされるなど,日本の良質コンテンツをオンラインゲーム化する流れも出てきた昨今。UNIANA(といより,コナミ)の今後の動向に注目していきたい。(TAITAI)
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