スクウェア・エニックスは,8月から9月にかけて行った株式公開買い付けにより同社の連結子会社となっていたタイトーを,合併により完全子会社化することを発表した。 スクウェア・エニックスは,すでに9月28日の時点でタイトーの株式の93.7%を取得しており,今回,株式の100%を買い上げ,スクウェア・エニックスの完全子会社であるSQEXとタイトーを合併させることで,2006年3月31日をもってタイトーを完全子会社化する。手続き上,SQEXは社名をタイトーと変更,従来のタイトーは解散となる。合併比率は1:0.00004。 SQEXは,スクウェア・エニックスが1999年に設立していた会社で,業務内容を見るとアーケードゲーム,ネットワークゲームなどを主としており,つまりタイトーと同種の会社といえる。スクウェア・エニックスは,過去にアーケードゲーム参入を狙ってナムコと「エアガイツ」などを制作していたこともあるのだが,そういった流れの子会社化と思われる。 今回,タイトーが完全子会社となったことで,スクウェア・エニックスとタイトーが直接的な結びつきで業務戦略を共有することになる。インベーダーゲーム時代からの古参メーカーと,コンシューマRPGで世界的に成功しているビッグネームとの今後のコンビネーションに注目したい。(aueki)
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