[韓国ゲーム事情#453]2005年大韓民国ゲーム大賞は「熱血江湖オンライン」が受賞
Kimの韓国最新ゲーム事情#453
2005年大韓民国ゲーム大賞は「熱血江湖オンライン」が受賞(2005/12/21)
Text by Kim Dong Wook特派員
12月16日,ソウルのLittle Angels芸術会館にて,「2005年度大韓民国ゲーム大賞」が開催され,武侠MMORPG「熱血江湖オンライン」が大賞(大統領賞)を受賞した。
文化観光部,スポーツ朝鮮,電子新聞が共同主催する同アワードは,文化観光部長官,国会議員,ゲーム関連団体の代表,ゲーム業界人など,1000人以上が集まる大規模な催し物。ゲーム専門チャンネル OnGameNetを通じて全国に生中継され,人気歌手やお笑いタレントなども出演するなど,非常に華々しいイベントである。 今年で10回目を迎えた大韓民国ゲーム大賞には,計61タイトルのゲームがノミネートされ,最多出品記録を樹立。2005年の韓国ゲーム市場の活況をあらためて実感させられた。4Gamerでは,2004年に行われた大韓民国ゲーム大賞のレポート記事も掲載しているので,興味のある人はそちらもチェックしてほしい。
さて,栄えある大賞(大統領賞)を受賞した熱血江湖オンラインについてだが,4Gamerサイト内のゲームトリックス順位に関心を持っている読者なら,そのタイトルを目にしたことがあるだろう。人気MMORPG「リネージュ」「リネージュII」「World of Warcraft」「ミュー 〜奇蹟の大地〜」などと肩を並べ,長らく上位圏にランクしている武侠MMORPGである。 同ゲームは,韓国の有名武侠コミックを原作としており,ストーリー性の高さと,その中に含まれるロマンスの要素が話題となり人気を集めている。韓国での最大同時接続者数は9万人を超えており,中国,台湾,タイのプレイヤーを含めると,500万人ものアカウント登録者数を記録している(プレイヤー総数の約3割が女性である点も興味深い)。 同作をサービス中のMGame社社長 Park Young Soo氏は,「熱血江湖オンラインがグローバルブランドとして認知されるよう,最善を尽くしていきます。アジア市場での人気を基盤に,アメリカ/ヨーロッパ市場でも必ずサービスを成功させます」と力強い受賞コメントを残した。なお,関係者から入手した情報によると,「日本展開についてもすでに準備中」らしい。これに関しては,もう少し確実な情報が得られた時点で記事化しようと考えている。楽しみに待っていてほしい。
熱血江湖オンライン以外では,ZEPETTO社が開発したPSP版ゲーム「VULCANUS」が最優秀賞(国務総理賞)を受賞したことが特筆に値する。これまでオンラインゲーム中心だった韓国ゲーム市場だが,政府は今後,携帯ゲーム機向けタイトルを含めたコンシューマゲーム部門に対しても,積極的な育成意志を見せていきそうである。
■大賞(大統領賞):熱血江湖オンライン(KRG SOFT / MGame)
■最優秀賞(国務総理賞):VULCANUS(ZEPETTO)
■優秀賞 PC / テレビゲーム部門:Kingdom Under Fire:Herose(BLUESIDE) オンラインゲーム部門:九龍争覇(INDY 21) アーケードゲーム部門:HOMURA(SKONEC ENTERTAINMENT) モバイルゲーム部門:The OTL(A&B SOFT) 機能性ゲーム部門:GaussX(EnP文化企画)
■技術,創作賞 企画,シナリオ部門:SilkRoad Online(JOYMAX) ゲームグラフィックス部門:Guild Wars (NCsoft) ゲームキャラクター部門:Yogurting(Neowiz) ゲームサウンド部門:VULCANUS(ZEPETTO)
■e-スポーツ振興賞 優秀プロゲーム団:G.O 優秀プロゲーマー:Park Sung Joon選手(POS所属)
■功労賞 産業振興部門:Jung Mun Kyung (G★組織委員会の事務局長) 健全ゲーム文化部門:警察庁サイバーテロ対応センター
■人気ゲーム賞 国内部門:熱血江湖オンライン(KRG SOFT / MGame) 海外部門:World of Warcraft(Blizzard Entertainment KOREA)
■アマチュア賞:ReAL(ROBチーム)
■優秀 PC BANG賞:FREEZONE Internet PC BANG ほか5店舗
■社会貢献優秀企業賞:NHN
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