ニュース
[韓国ゲーム事情#456]Actoz Soft,3年ぶりに新作タイトル公開
2005/12/26 22:30
Kimの韓国最新PCゲーム事情#456

Actoz Soft,空が舞台のMMORPG「LAZESKA」など三つの新作を3年ぶりに発表(2005/12/26)

Text by Kim Dong Wook

 Actoz Softは12月20日,ソウルのCOEX大西洋ホールでコンセプトに「Cruise into the Sky」を掲げた発表会を開催した。
 発表されたのは,“反抗青春ADVANCED X-RPG”「ernis & fricky AD.2030」,“スタイリッシュカジュアルアクションRPG”「Latale」,そして“Full 3D SKY FANTASY MMORPG”「LAZESKA」の3タイトル。

 Actoz Softは,2004年末に中国最大のパブリッシャSHANDAに買収された,韓国でも古参の部類に入る中堅ゲームデベロッパ。日本では,「A3」の開発元として知っている人も多いだろう。同社はしばらく新作を発表してこなかったのだが,今回,3タイトルを一気に公開した形だ。

 発表会は,三つの章に分けられたミュージカル風の演出を交えて行われ,韓国内プレスや業界関係者といった招待客の関心を集めていた。第一章「ゲームとは,新しいことに対する実験と挑戦」ではernis&fricky AD.2030が,第二章「ゲームとは,楽しい世界への冒険」ではLataleが,そしてフィナーレの第三章「ゲームとは,想像しうるすべての夢がかなう世界」でLAZESKAという順に紹介された。
 この発表会のクライマックスは,第三章のLAZESKAであった。メインステージに,ゲーム内に登場する予定の巨大な飛空艇の模型が登場すると,会場中のモニターには一斉に飛空艇の映像が流れ,飛空艇による大規模な空中戦を演出。雄大で荘厳なインパクトを残した。



 LAZESKAを開発しているのは,同社のMMORPG「千年」や「最後の王国」などを手がけてきたベテランクリエイター達。開発がスタートしたのは2002年で,60人以上のスタッフが携わっている,総開発費100億ウォン以上というから,大作といって間違いないだろう。

 既存のMMORPGの多くが,地上のみを舞台としているのに対し,LAZESKAの舞台には広大な空が含まれている。飛空艇に乗って空を飛べるということ,つまりプレイ空間を拡大させていることが,本作のウリである。
 飛空艇で空や海を冒険しつつ,襲いかかってくる奇怪な幻想獣(モンスター)や,知能が高い天空幻想獣と,大規模な戦闘や戦略的な戦闘を楽しめるようだ。
 メインクエストとしては,「無法航海記」「移籍探査記」「艦隊戦争記」といったものが用意されている。また,プレイ途中で登場する「船員」が,プレイヤーの飛空艇に乗船すると,新たなサブクエストが発生したりもするらしい。
 さらに,ギルドが結成されると,ギルドの母艦を造り,未知の航路への冒険も可能になる。さらには,異なるギルドの母艦との艦隊戦(ギルド戦)も用意されている。艦隊戦には,ギルド島の領有権,生産権,支配権を奪い合うような,興味深いシステムが用意されるとのことだ。
 なお,LAZESKAでは,2006年3月頃にはクローズドβテストが行われる見込み。



 ほかの2タイトルについても,軽く触れておこう。

 ernis & fricky AD.2030は,コミカルでちょっと不気味なキャラクターが登場する,アドベンチャーとRPGのテイストが盛り込まれたカジュアルゲーム。こちらは本日(12月26日),最初のクローズドβテストがスタートした。

 アバターが特徴であるLataleは,ハウジングやスキルチェンジなどのシステムが採用されたカジュアルゲーム。12月30日には,4回目のクローズドβテストが行われる予定。ちなみに今回の発表会では,Lataleのテーマソングを歌っている歌手,Lim Jeong Haeさんが短い公演を行った。

 Actoz SoftのSeo Soo Gil社長は,「当社としては約3年ぶりに公開する新タイトルだからこそ,3タイトルすべてでオリジナリティのあるコンセプトを提示し,新たな市場を開拓すべく現在総力を挙げて開発中です。なお当社では,自社開発タイトル以外にも,国内外を問わず優秀なゲームコンテンツがあれば,積極的な投資を行っていく予定です」とコメントしている。


【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2005.12/20051226223007detail.html