[韓国ゲーム事情#458]INDY 21,Acclaimと業務提携。武侠MMORPG「九龍争覇」Xbox 360版を共同開発
Kimの韓国最新ゲーム事情#458
INDY 21,Acclaimと業務提携。武侠MMORPG「九龍争覇」Xbox 360版を共同開発(2005/12/28)
Text by Kim Dong Wook特派員
2005年大韓民国ゲーム大賞でオンライン部門優秀賞を受賞した「九龍争覇」の開発元 INDY 21は,アメリカのパブリッシャ Acclaimと北米地域におけるサービス展開,Xbox 360版の共同開発,全世界パブリッシングに関する契約を締結した。
Acclaimは,主にコンシューマゲームを取り扱うパブリッシャで,北米地域ではかなりの大手として知られている。一度倒産してしまったものの,現在のCEOであるHoward Marks氏が会社名を引き継ぐ形で再建し,オンラインゲームの分野にも進出してきている。 予定としては,2006年の下半期に北米地域でのPC版サービスを開始し,2007年内にはXbox 360版を公開したいとのこと。さらに,両プラットフォームのプレイヤーが同一サーバーでプレイできる環境の構築を目指しているらしい。
韓国での九龍争覇は,2005年4月からのオープンβサービスを経て,12月22日から正式サービスが開始されている。本作は毎日2時間までなら無料でプレイできるが,制限なくプレイしたい人は,月額9900ウォン(約1150円)の入門プレミアムサービスを利用しなければならない。また月額18700(約2200円)ウォンの紀行プレミアムサービスを利用すれば,取得経験値の上昇といった特典が得られる。アイテム課金方式が一般的な韓国ゲーム業界においても,ユニークなビジネスモデルといえるだろう。
INDY 21の社長であるYoon Sun Hak氏は,「Acclaimとの提携は,西洋ファンタジーに対抗しうる武侠の潜在力と可能性を,世界市場に紹介する重要な機会だと考えています。私達は武侠コンテンツを扱う代表的な会社としての自覚を持ち,魅力的な武侠の世界観を全世界に紹介していきます」と語ってくれた。
一方,AcclaimのCEOであるHoward Marks氏も,「Acclaimのコンシューマゲーム開発能力とパブリッシング経験を最大限に発揮して,INDY 21と共に最高水準の武侠ゲームを開発します。ファンタジーゲームだらけのアメリカゲーム市場に,新しい時代の流れを作ります」と,力強いコメントを発している。
なお,INDY 21のゲーム事業本部長であるChoi Won Suk氏に,九龍争覇の日本展開に関して聞いてみたところ,「すでに日本の大手パブリッシャがテスト中ですが,まだ結論は出ていない状況です。ただ,2006年は,アメリカ/イギリス/ベトナムでのサービス準備で忙しくなりそうです」とのこと。あくまで個人的な予想だが,日本でのテスト/サービス開始は,早くても2006年末頃になりそうである。
|
|
|