NVIDIAは,ラスベガスで行われているConsumer Electoronics Showで,最新世代のコアを使用したモバイル用グラフィックスチップ「GeForce Go 7」シリーズの新しいラインアップを発表した。発表されたのは,シリーズのミッドレンジを埋めるもので,
GeForce Go 7800 GTX GeForce Go 7800 GeForce Go 7600 GeForce Go 7400 GeForce Go 7300
の赤字の部分の製品だ。この5種類のチップでラインアップが完成したことになる。GeForce Go 7800/7600/7400の3種類とも,すでにASUSTeK,Acer,Gateway,LG,Samsung,ソニー,東芝などのノートPCでの採用が決定している。
各チップの製造プロセスは,GeForce Go 7800がGeForce Go 7800 GTXと同じ110nmルールで,そのほかは90nmルールとなっている。GeForce Go 7300で採用されていたTurboCache技術は,GeForce Go 7400でも使用可能だ。実質的に,GeForce Go 7800はGeForce Go 7800 GTXの低クロック版,GeForce Go 7400はGeForce Go 7300の高クロック版といったところであろう。これでNVIDIAは,ATIに先駆けて新世代GPUでのモバイルラインアップを完成させた。
NVIDIAのモバイル用グラフィックスチップは,GeForce Go 6シリーズ以降,性能的な評価は高かったものの,採用実績では,Mobile Radeon Xシリーズに及ばず,とくに実際に持って運べるクラスのノートPCでは,ほとんど採用例がなかった。まあ,ハイエンド3D環境を求めるノートPCユーザーはさほど多くないので当然といえば当然なのだが,今後,Windows Vistaを見据えると,あらゆるPCにハイスペックの3D機能は必須のものとなってくる。言い換えれば,ノートPCを含め,あらゆるPCでハイエンドゲームが動く可能性が出てくるわけだ。今年から来年にかけてのノートPC向けグラフィックスチップ市場の動向は要注目と言えるだろう。(aueki)
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