[韓国ゲーム事情#463]NCsoft,大阪での開発スタジオ設立を発表
Kimの韓国最新PCゲーム事情#463
NCsoft,大阪に開発スタジオを設立すると発表(2006/1/14)
Text by Kim Dong Wook特派員
NCsoftは本日(1月13日),資本金を1億円程度とする100%子会社「NCsoft Japan KK」を大阪に設立すると発表した。
「エヌ・シー・ジャパンはずっと前からあるはず」と不思議に思う人もいるだろうが,これは別会社。エヌ・シー・ジャパン(英語名 NC Japan KK)は,NCsoft(つまり韓国の本社)のゲームサービスおよびマーケティングを,今後も変わりなく行っていく。 ではNCsoft Japan KKは何をするかというと,NCsoftが進めているゲームポータルサービス「PlayNC」でサービスされるゲームの開発,およびローカライズ。つまりエヌ・シー・ジャパンがパブリッシャ的な展開を行うのに対し,NCsoft Japan KKはデベロッパ的な作業を担当するわけだ。
NCsoft Japan KKの設立は,「最高のローカルコンテンツ開発を通じて,グローバルインフラを強化する」という,NCsoftの“Global Infrastructure,Local Content戦略”の一環。NCsoft Japan KKは今後,NCsoftの日本における開発スタジオとして,日本およびアジア市場をターゲットにしたオンラインカジュアルゲーム,MMORPGなどを開発していくとのこと。
中国R&Dセンター設立の前例から分かるように,NCsoftでは,海外に対して本社から開発スタッフを送り込み,現地でも人材を募集して,現地にあったゲームを開発していくという戦略を進めている。これまでに契約が交わされている,日本企業との共同開発も,今後はNCsoft Japan KKが担当する可能性が高いようだ。
Jung Dong Soon常務取締役は,同社設立に当たって,「ゲーム大国といえる日本の優秀なリソースと,世界的なオンラインゲームパブリッシャであるNCsoftの開発ノウハウを組み合わせることで,大きなシナジー効果を生み出せるだろう」とコメントしている。
NCsoftは,ソフトバンクとの共同出資で2001年にエヌ・シー・ジャパンを設立し,日本市場に進出した。現在は「リネージュ」「リネージュII」をサービスしており,1月27日からは「ギルド ウォーズ」の正式サービスも行う予定だ。NCsoftは日本において,2005年第3四半期だけで,「リネージュ」「リネージュII」の2作で約76億ウォン(約8.7億円)を売り上げ,約37億ウォン(約4.3億円)の営業利益を出している。同社の海外における売り上げの約20%が,日本でのサービスによるものとのことだ。 ※初掲載時に誤って掲載してしまった情報を訂正いたしました
なお,今回のNCsoft Japan KKの設立に関して,エヌ・シー・ジャパンにも問い合わせてみたところ,「現在推進中のプロジェクトですので,詳細が決まり次第順次発表いたします」(同社広報)とのことだった。新会社の具体的な活動は,これから徐々に明らかになっていくだろう。
|
|
リネージュ |
|
|
|
|
|
|
Lineage (R) and Lineage (R) the Cross Rancor are registered trademarks of NCsoft Corporation. 1998-2007 (C) Copyright NCsoft Corporation. NC Japan K.K. was granted by NCsoft Corporation the right to publish, distribute, and transmit Lineage the Cross Rancor in Japan. All Rights Reserved. |
|
リネージュII 〜The Chaotic Throne〜 |
|
|
|
|
|
|
Lineage II(R)and Lineage II(R)the Chaotic Throne are trademarks of NCsoft Corporation. 2003-2007(C)Copyright NCsoft Corporation. NC Japan K.K. was granted by NCsoft Corporation the right to publish, distribute, and transmit Lineage II the Chaotic Throne in Japan. All Rights Reserved. |
|
|
|
|