2006年1月24日に発表されたATI Technologiesの最新グラフィックスチップ,Radeon X1900。同シリーズを搭載する製品が,MSIと玄人志向からリリースされた。いずれも本日,1月25日から量産出荷開始となっており,遅くとも今週中には店頭で購入できるようになる見込みだ。
■RX1900XTX-VT2D512E
MSIが発表したのはRadeon X1900 XTX搭載製品「RX1900XTX-VT2D512E」。動作クロックはリファレンスどおりのコア650MHz,メモリ1.55GHz相当で,グラフィックスメモリ容量もリファレンスと同じ512MB搭載する。 予想実売価格は8万8000円前後。レースゲーム「Juiced」がバンドルされている。
ユニークなのは,「MSI Vivid」と呼ばれる同社独自機能だ。MSI VividはCatalyst Control Centerと統合された環境で利用でき,ゲームプレイ時にエッジを際立たせたり,光を柔らかにしたり,あるいはコントラストや明るさを強調したりすることが可能になるもの。また,Webブラウジング用の画面設定や,静止画の画質設定も簡単に行えるようになるという。
■RX1900XTX-E5HW,RX1900XT-E5HW
一方,玄人志向から登場したのはRadeon X1900 XTX搭載製品「RX1900XTX-E5HW」と,Radeon X1900 XT搭載の「RX1900XT-E5HW」である。どちらもリファレンスどおり,順にコア650MHz/メモリ1.55GHz相当,コア625MHz/メモリ1.45GHz相当で動作する仕様だ。予想実売価格は順に8万7000円前後,7万7000円前後。
こちらは玄人志向らしいシンプルなパッケージのため,バンドルゲームソフトはない。ちなみに,カードはGECUBEブランドで知られるInfo-tekのOEM品だ。
MSI,玄人志向製品のいずれもバスインタフェースはPCI Express x16で,外部インタフェースはデジタル/アナログRGB(DVI-I)×2と,専用ケーブルで実現するコンポーネント出力兼S/コンポジット入出力。アナログRGB(D-Sub)への変換アダプタが2個付属する。
最近,グラフィックスチップのリリースから国内正式発売までの期間が空きがちだったATI Technologiesだが,どうやら今回は,「ペーパーリリース」のそしりを免れそう。ハイエンド志向の人は,当サイトのプレビュー記事をチェックしつつ,店頭への登場を楽しみに待ちたいところだ。(佐々山薫郁)
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