Kimの韓国最新PCゲーム事情＃477
熱を帯びるオンライン野球ゲーム（2006/2/2）
Text by Kim Dong Wook特派員
韓国のオンラインゲーム市場で“野球”を題材とした作品が注目されている，と以前お伝えしたことを覚えているだろうか？ 前回紹介した作品に加えて，最近また新たな作品が登場し，注目度がさらに高まってきている。
その新作は「SLUGGER」というタイトルで，開発はWISE CATが行っており，Neowizが運営する予定だ。本作はカートゥーンレンダリングで描かれており，グラフィックス的には，リアル志向ではない。その分野球アニメのような，やや誇張気味の派手なアクションが期待できそうだ。ただ，その見た目とは裏腹に，ピッチャーとバッターの相性がプレイに影響するなど，シビアな一面も持っている。
最大の特徴は，プレイに応じてキャラクターが成長していく要素。パワーヒッター型，スピード型，巧打者型，標準型と基本となる四つのタイプのキャラクターから一つを選び，プレイヤーの育成方法次第で，最終的にさまざまな個性を持った選手に育てられる。また選手を操作してプレイするだけでなく，コーチを雇ったり（自分の選手をコーチにすることも可能），新人選手を発掘したりと，球団のフロント的なプレイができる点も興味深い。
本作の一次クローズドβテストはすでに終了しており，4月に2度目のクローズドβテストを行い，夏頃にオープンβテストを実施する予定となっている。
本作のライバルとしては，「新野球」と「魔球魔球」が挙げられるだろう。前者は1月に正式サービスがスタートし，アイテムの販売などが行われている。操作も簡略化されており，誰でも気軽にプレイできるカジュアルな味付けだ。
後者は，システムにトレーディングカードゲームの要素を取り入れており，コレクター心をくすぐる内容となっている。クローズドβテスト終了後に，友人を探す機能を追加するなど，プレイヤー同士の交流を重要視しているようだ。
野球にあまり興味のない人にしてみれば，どれも同じように見えてしまうかもしれないが，それぞれ異なった特徴を持っている。SLUGGERのオープンβテストが開始される夏頃に，熱く激突することになるだろう。どの作品がオンライン野球ゲームの勝者となるか注目していきたい。
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