GeForce 7800 GS AGPについての現状報告
NVIDIAが「2006年2月6日発売」と予告している一方,秋葉原ではすでに搭載グラフィックスカードの販売が始まっている「GeForce 7800 GS AGP」。こんな逆転現象が生じているためかどうかは断言できないが,現実として,2006年2月3日23時現在の時点で,NVIDIAはGeForce 7800 GS AGPに対応した公式最新版のグラフィックスドライバを未だ公開していない。
■あくまで参考用に,バグ入りドライバでベンチマーク
WinFast A7800GS TDH 256MB
問い合わせ先:アスク(販売代理店)
TEL:03-5215-5650
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今回4Gamerでは,Leadtek Research製のGeForce 7800 GS AGP搭載グラフィックスカード「WinFast A7800GS TDH 256MB」を評価用に入手している。 だから,その付属ドライバを用いればいい……という流れになればよかったのだが,NVIDIAからカードメーカー各社に配布され,WinFast A7800GS TDH 256MBのパッケージに付属することとなったドライバ「ForceWare 83.10」は,残念ながらかなりのバグ含み。以下に挙げるグラフを見れば一目瞭然なのだが,一部のテストにおいて,尋常ではなく低いスコアが出てしまっている。とくに「TrackMania Sunrise」では,オンラインゲームにおけるラグのような現象まで生じており,このドライバを評価に利用するのは無理だ。前述のとおり,すでに搭載グラフィックスカードが出荷されている製品だが,NVIDIAが公式に対応ドライバを提供していない現時点では,このような問題があることを,十分に認識しておくべきだろう。
とはいえ,テストしてみると,「3DMark05 Build 1.2.0」や「Quake 4」においては,NVIDIAが予告していたものに比較的近いスコアが出ている。そこで,来週以降に改めて正式なテストを行う前提で,「あくまでも参考程度」とお断りしつつ,AGP版のGeForce 6800 GT搭載グラフィックスカードと比較した,現時点での結果を,速報としてひとまずお届けする。 こういった状況のため,スコアについて詳しくは見ていかないが,システム全体の消費電力やグラフィックスチップの温度など,それなりに価値のあるデータも出ているので,チェックしてみていただければ幸いだ。 なお,テスト環境は表のとおり。明らかにスコアがおかしいと判断したベンチマークに関しては,グラフタイトルを赤字にした。またテスト条件は,本誌で普段行っているものとまったく同一である。(佐々山薫郁,テスト協力:宮崎真一)
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