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[韓国ゲーム事情#483]「グラナド・エスパダ」オープンβテストで実装される新要素
2006/02/09 23:37
Kimの韓国最新PCゲーム事情#483

「Granado Espada」オープンβテストで実装される新要素を紹介(2006/2/9)

Text by Kim Dong Wook特派員


 昨日,「Granado Espada」(邦題 グラナド・エスパダ。以下,GE)のプレスセッションの模様をお伝えしたが,本日はそこで明かされた,同作のオープンβテストで実装される内容についてお届けしよう。

 プレゼンテーションは,ストレステストの延期の影響を受け,50時間以上眠ることができなかったというプロデューサーのKim Hakkyu氏が,非常に疲れた様子ながらも直接行っていた。以下に,各項目をまとめておこう。


■第3の都市「Auch」実装

 本作3番目の都市である「Auch」は,スタート地点である「リボルドウェ」の北東に位置する商業都市。初期開拓時代に,旧大陸から移住してきた商工業者達が小さな工場を造り,新大陸の開拓民達の生活に必要な物資を生産し始めたのが起源だ。新大陸からの移住者が増えるにつれ,彼らが消費する物資の量も急増したが,そのことがAuchの拡張と反映をもたらした。また,内陸の山間地帯の高地にあるため,1年中涼しい陽気が続いているだけでなく,リボルドウェや「コインブラ」と比較して本国からの影響が少ない。



■新たなダンジョンとフィールド

Jaquin収容所
 新大陸の開拓民には,新しい冒険を行うために「オルベシア」から渡って来た勤勉で屈強な人々というイメージがある。わずか半世紀の間に,リボルドウェやコインブラのような巨大な都市を造り上げたのが,その証拠と言えるだろう。
 だが,多くの開拓民達が自らの意志で新大陸に渡ってきたのとは異なり,強制的に移住させられた集団もあった。これはどうやら,まだよく知られていない新大陸の黒歴史と密接な関係があるようだ。

 開拓初期時代に建設された「Jaquin」収容所は,元々は「ベスバニョーラ」の政治犯や凶悪犯を収容するための施設だった。しかし,旧大陸で3年戦争が勃発したのを契機に,「Bristia人」戦争捕虜を収容する施設へと,その目的を変えた。
 そして3年戦争後,ベスバニョーラ政府は戦後復旧に追われていたし,新大陸の開拓民達は襲い来るモンスターを倒すことに夢中になっていたため,Jaquin収容所の存在は忘れられていた。
 そのため,Jaquin収容所に監禁されていた人々が,以後,どのような運命をたどったのかを知る人は誰もいないという。もしかしたら,彼らがストーリーの本筋に大きな影響を与えるかもしれない。

 また,新大陸の開拓に大きな功績を残した「フェルッチオ・エスパダ伯爵」をたたえるため,ペルチョ通りの入り口に建てられていた石像が,完成直前に工事が中断され,放置されているという謎もあるようだ。



■コミュニティ機能の追加

 多くのMMORPGに実装されている「友達登録機能」が,本作にも実装される。方法は,ほかのプレイヤーキャラクターをマウスで右クリックし,「友達登録」を選択するだけ。相手が承諾すれば,双方に友達として登録される。登録してある友達がゲームにログインしたりログアウトしたりすると,その通知を受けられるほか,1対1でのチャットも可能。

 チャットマクロを使うには,画面左側上端にある「メニュー」ボタンをクリック後,「チャットマクロ」を選択する。チャットマクロはAltキー+「4」〜「0」という組み合わせで,自分がよく使う言葉や,所属する党のかけ声などを,合計7個登録できる。

 また,チャットウィンドウに発言を入力するとき,言葉の前に「!!」を付け加えると,自分のキャラクターの頭上に入力したメッセージが表示される。このメッセージは,ほかの地域に移動するか,ゲームからログアウトするまでは,移動時および戦闘時にも保持される。
 MCCの3人のキャラクターに,それぞれ異なる言葉を表示させておくことも可能なので,ゲーム内でアイテムを販売したいときや,ほかのプレイヤーに協力を求めたいときなどに活用できそうだ。



■レイドミッションの追加

 これまでのボスミッションとは異なる性格を持つ,レイドミッションが実装される。レイドミッションは,複数のミッションを続けて行うことになるため,かなりのプレイ時間が必要になるようだ。
 また,一つのミッションを終えるごとに難度が高くなるため,通常の単体のミッションよりもクリアは難しい。
 通常のミッションの主な褒賞は,家門ポイントだが,レイドミッションでは特別なものが用意されているという。

 今回のプレスセッションでは,「地獄の峡谷」「Demon Chain Rush」という2種類のミッションが公開された。
 地獄の峡谷は,全部で7段階のサバイバル方式で構成されていて,超大型の死神が大量に登場するミッション。マウスさばきが重要なポイントになる。
 Demon Chain Rushは,ボス級のモンスターが次々と出現するミッション。こちらはチームワークが重視されるもののようだ。



■新アイテム

 オープンβテストでは,さまざまなアイテムが追加実装される。モンスターから奪える武器やコスチューム,アクセサリなどの追加は,キャラクターのバリエーションを豊かにすること間違いなしだ。


 以上を紹介し終わったKimプロデューサーは,最後にGEを,

1. RPGの楽しさの原点について熟慮したゲーム
2. MMORPGの限界点と,既存の公式からの脱皮を目指したゲーム
3. 真摯な努力と,慎重なステップを追い求めようとする人々のゲーム
4. さまざまなプレイヤーの意見を真っ正面から受け止めるため,たくさん考え,試みたゲーム

であると定義づけた。


 なお,ストレステストとオープンβテストの日程変更は,ストレステストでもアナウンスされていたが,さらに延期となった。
 2月9日0時10分にHanbit Softが緊急リリースしたところによると,「当初の予定よりストレステストの開始が遅れたため,ストレステストの終了を2月10日22時まで延期する」とのこと。また,「終了時点までに正常なテストが行われなかった場合には,ストレステストの期間はさらに延長となる可能性がある。現時点で接続の問題はかなり改善しているものの,まだ完璧ではないため,今後も継続的に問題点を洗い出し,対処していく。現在はメインDBの負荷分散作業が進行しており,これが完了すれば正常なプレイ環境を用意できるだろう」とのコメントも付け加えられていた。

 ストレステストが延期されたということは,次のステップであるオープンβテストも実質的に延期されたということになる。
 業界関係者達は,「長い間,待ち望まれてきたゲームだけに,オープンβテスト開始の遅れは,マイナス材料である。だが,ほかのゲームならもう諦められそうなことになっても,多くのゲーマー達が熱い関心を持ち続けているということは,GEが期待作であることの証明でもある」と語っている。

※韓国語版をもとに作成した記事ですので,日本でのサービスとは用字用語が異なる場合があります


グラナド・エスパダ
■開発元:IMC Games
■発売元:ハンビットユビキタスエンターテインメント
■発売日:2006/07/21
■価格:基本プレイ料金無料,アイテム課金
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.02/20060209233714detail.html