会場にブースを構えていたゲーム開発者養成学校,嶺東科技大学数位媒体設計所の,卒業制作の一つ,MACROMEDIA Flashゲームの「Ocman八楽−八重奏」をムービーでご覧に入れよう。 Ocman八楽−八重奏は,「2005年4C数位内容創作競賽遊戯創作PC組」に出品され,「最佳創意奨」および「NAMCO一奨」を獲得したという,折り紙付きのアイデア作品らしい。 ゲーム内容は,主人公のロボット「バロック」が,行く手に立ちはだかる敵を撃ち倒していくという,筋としてはシンプルなもの。ただし,この撃ち倒し方にかなりひねりが入っており,そこがゲームのキモとなっている。 このゲームでは(ときに強さや特性が異なる)敵が複数同時に現れ,それにマウスの右クリックでロックオンし,キーボードのR/T/S/D/F/Gキーで撃つ。トリガーキー設定が6個なのに,主人公が使う武器は8連丁の「八爪星特務」という武器なのがミソだ。円いロックオンマーカーに関連づけられるトリガーキーは,R→T→S……という順番で循環していく。同時に撃てるのは8発なので,6個のキーと8丁分の射撃をうまく同期させつつ,操作するのが最適解だ。しかし,これがなかなか難しい。 この循環と同期の妙を,複雑な楽器演奏にたとえたのが,タイトルの由来なのだろう。ロックオンシューティングといっても,アーケード/コンシューマゲームの「レイフォース」シリーズのようなオートロックオン/一斉破壊のカタルシスを狙ったモノとは大きく異なり,さながら,テンポの速いパズルアクションだ。 焦燥感が独特のプレイ感覚を作り出す本作の雰囲気を,「こちら」のムービーで確認してみてほしい。(Guevarista)
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