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本格武侠MMORPG「英雄オンライン」3月に日本上陸
2006/02/27 23:06
 エムゲームジャパンは,3月1日から「英雄オンライン」のクローズドβテスターを募集する。

 エムゲームジャパンは昨年9月に設立されて,すでに「ドロイヤンオンライン」の日本展開(2005年11月に第二次クローズドβテストが終了)などを行っているものの,韓国MGAME自体が日本では認知度が高くないので,少し説明しておこう。
 MGAMEは,韓国オンラインゲーム業界でもトップ5に入る企業である。簡単に言えば,NEXON,NCsoft級の大物だ。
 他社が先を争って日本市場に参入していた状況で,なぜかMGAMEにはまったく動きがなかったのだが,ついに腰を上げて日本に参入してきたわけである。

 MGAMEが扱っているゲームは,SF調の「ドロイヤンオンライン」や,2Dキャラクターの「ラピスオンライン」,現在の主力と思われる可愛い3Dキャラクターの「熱血江湖」など実に多彩で,今回発表された「英雄オンライン」は,本格武侠MMORPGである。

 これまでにも,「新・天上牌」「墨香オンライン」「破天一剣」「天下無双」など,武侠をテーマにしたMMORPGは,日本市場にもいくつか存在した。最近話題の「飛天オンライン」や中国産ゲームで紹介した「完美世界」なども,武侠世界を土台としたものだ。
 「武侠」という言葉自体は,日本国内ではいまいち認知度が高くないものの,実は「ドラゴンボール」も蜀山などの武侠・仙侠の世界に影響を受けていると思われるので,意外と縁遠いというわけでもない。ちなみに武侠については,当サイトの連載記事「誰もがRPGを愛していた」の第11回でも詳しく触れているので,興味を持った人は確認してほしい。

霊獣に騎乗して移動したり,ともに戦うことができる


 さて,これまでの武侠系ゲームが武侠そのものを前面には出さず,東洋系ファンタジーっぽいテイストで展開していたのに比べ,英雄オンラインは,かなりストレートに武侠世界を描いたものとなりそうだ。

 英雄オンラインでは,内功,軽功,武功,飛武といった武侠系の要素を網羅してサポートするのはもちろん,武侠小説作家を集めてクエストプロットを作らせるなど,かなりストーリー重視の構成となっているようだ。全体に「復活した十二天魔」と対決する「英雄」をテーマとしたストーリーが敷かれ,さらにオムニバス形式の大小クエストが展開することになる。詳細はまだよく分からないのだが,スクリーンショットを見る限り,かなり「濃い」ものとなっている模様。金庸などにハマった人にはお勧めできそうな感じだ。



 ストーリー重視のためか,プレイヤーキャラクターは規定の4人から選んで使用することになる。

●白無情
武器:刀剣・弓
 刀や弓を使った遠近万能の攻撃力を持ち,平均的な戦闘能力を備えている。生産などにも適している。

●郭天
武器:槍・棒・斧
 全キャラクター中で最強の戦闘力を誇る武の達人。味方の戦闘力を高める能力を持つ。

●林雅玲
武器:槍・棒・拳脚
 味方を癒す医術や,毒を駆使して敵に状態異常を起こさせる能力を持つ。

●黛昭麗
武器:刀剣・暗器
 闇討ちなどを得意とする。身を隠す/隠れた敵を見つけ出す能力を持つ。

 これら基本的なキャラクターに,副次的な職業を組み合わせてキャラクターを育てていく。サブジョブには,武士系列,猟師系列,医仙系列,刺客系列がある。まあ,このあたりの職業の組み合わせは最近のゲームではよく見られるシステムだ。

 まだまだマイナーではあるものの,最近は「武侠というジャンルがあるらしいな」と小説やDVDに手を出して,どっぷりハマっていく人があとを絶たないようで,日本でも着実にファンが増えつつある。そういう人には,屋根の上を跳び回ったり,水面の上を走ったりといったものは当然のように実装された本作に期待していいだろう。
 今回の英雄オンラインをはじめ,ゲームでも今後は本格的な武侠モノがますます増えていくことが予想されるので,知識のない人は,小説などで予習しておくとよいかもしれない。
 最後に,このゲームのグループでのPvP戦闘の模様を収録したムービーを紹介していこう。あまり武侠ぽい場面ではないのだが,参考にしてほしい。(aueki)

 →英雄オンラインのPvPムービー (1分11秒:16.8MB,MPEG-1)


英雄オンライン
■開発元:MGAME
■発売元:エムゲームジャパン
■発売日:2006/04/27
■価格:基本プレイ料金無料
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.02/20060227230629detail.html